とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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報道されないバンコクのデモ

2008年08月31日 08時49分51秒 | 海外の出来事
タイの首都バンコクで大規模な政治的デモンストレーションが繰り広げられている。
親タクシン派のマサック政権に対して退陣を要求してのデモストレーションだ。

タイ人が退陣。

ショーモナイ洒落はさておいて、日本でこのニュースがほとんど報道されていない。
相変わらずだ。
日本のマスコミはアジアといえば支那か南北朝鮮というのが通り相場で東南アジアはあんまり関係がないらしい。

ところがこのマスコミが無視を決め込むタイには約10万人の日本人が住んでいて、年間120万人(うち1名は私)の日本人観光客が訪れ、2万社以上の日本企業が進出し、しかも地域の拠点を置いている。
バンコク日本人学校には1700人もの日本人子弟が通っていて、街にはレンタルビデオのTSUTAYA、コンビニのセブンイレブン、ファミマ、スーパーのジャスコ、ミスドなどがあちこちにあり、ボーとしていると、
「ん? ここ日本?」
と勘違いするくらい近しい国なのだ。

そのタイで大きな政変が起こりそうなのに日本のマスコミはほとんど報道しないのだ。

で、今何が起こっているのかというと、
・デモ隊がプーケット国際空港を占拠し、エアラインは運休状態。
・国鉄がスト中。
・テレビ局チャンネル11が占拠中。
・首相府が2万人のデモ隊で占拠中。
ということらしい。

この原因は私は詳しくは知らないのだが、タイ人がついに本気で華僑に対して怒りをぶちまけ始めたのではないかと思っている。

「タイ人は中国人大嫌いなんですよね。」

と教えてくれたのは私が通っていたタイ語教室のM先生であった。

それまで私はタイ人とタイ国籍を持つ華僑との間にそんなに強い確執があるとは思わなかった。
しかし2つの民族の対立は深刻で、バンコク出身で温厚なM先生をして中国人の悪口を言わせると私以上だったのでびっくりしたのであった。
タイ語で中国人のことを「コンチン」というのだが、この「コンチン」は最も忌み嫌われる存在ということで、「コンチン」に容姿の良く似た人の多い「コンイープン」こと日本人は注意することが必要だ。

で、この「コンチン」と今回のデモがどういう関係かというと、国外追放状態になっているタクシン元首相は歴然とした「コンチン」なのであった。
彼は自分の地位を利用して財産をため込み、しかもそれをコンチン国家とも言うべきシンガポールに送り続けていたのだ。

自国の富を搾取され、それを大嫌いなコンチン国家に送り続けた腹黒い政治家にコンタイは非常に大きな怒りを発したのであった。

そういうことで、今回のデモンストレーションは、
支那人(悪いヤツ等)vsタイ人(いい人達)
の対立ではないのかと、間違っているかも知れないけど思っている。

で、支那大好きの日本のマスコミはコンチンに味方して報道しないのかも。
政情不安になったら大きなダメージを受けるのは日本企業なのに。


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