とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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台湾新幹線の乗車体験記(10)

2007年02月04日 16時49分42秒 | 旅(海外・国内)

デッカイ運転手が運転席に消えていって暫く経った。
プラットホームには大勢の乗客が集まりはじめていた。
相変わらず、そのほとんどの人々が記念写真の撮影に余念がない。

やがて新幹線の扉横に付いている行き先表示板に「左営」と表示されると、扉が開いた。
出発準備完了といったところか。

待ってました!
とばかりに次々に荷物を抱えた乗客が乗り込んでいく。
私は彼らの乗車が済んでから乗り込むことにした。
というのも、もともと私は荷物をほとんど持っていなかったので網棚を占領しようと我先に乗り込む必要がない。
手荷物は数年前にバンコクの東急百貨店に隣接したマーブン・クロン・ショッピングセンターで購入した小さなショルダーバッグ1つ(価格600バーツ)だけだったのだ。
中身は昭文社発行のトラベルガイド「台北」と折りたたみ傘、ティッシュ、パスポート、帰りの航空券、コンパクトデジカメ、関空で買った文庫本一冊であった。

座席も2号車8番Cの席なので、これも急ぐ必要のない理由の1つになっていた。
Cという席は「のぞみ号」と同じで3人シートの一番通路側。
一番後に乗り込む方が、混雑している時は都合がいい。
なお、上記の表記は実際の切符では「標準廂 2車8C Cae 2 Seat 8C 」と記されている。
また料金は私の場合は板橋から次の桃園までなので65台湾ドル。つまりNT$65と記され、現金で支払っているので「現金」とも明記されている。
ついでに言えば、大人料金を支払っているので切符にもその旨記されているのはいいのだが、大人とは記されず「成人」と記されているので、「おおおお、18歳以下は乗車禁止か?」とツッコミたくなるのであった。

車両そのものは「のぞみ号」とほとんど変わりがない。
実際に乗車してみると、デッキに清涼飲料水の自動販売機があり、これも「のぞみ号」とまったく同じ。
トイレの位置も同じ。
そのままんま(宮崎県知事ではない)である。
客席側に入ると、これも東海道山陽新幹線とほとんど同じ。
ただ、入ってすぐの「のぞみ号」であれば1番D席とE席のあるところにスペースが有り、大きな荷物を置けるようになっていた。
このあたりは「のぞみ号」より至れり尽くせりの感がある。
関西の人にはJR西日本の関空特急はるか号のラゲージスペースを想像していただくと分りやすいと思う。

時々出張でかなり大きな荷物を持って移動しなければならないことがあり、東海道新幹線にこのスペースがあれば大変助かるのだが、銭儲け本位のJR東海には顧客サービスという概念が欠如しているのか「のぞみ号」には付加されていないサービススペースなのであった。

つづく