とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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阪神戦観戦記in大阪ドーム(1)

2005年06月26日 21時55分20秒 | 音楽・演劇・演芸
先週水曜日、我が課の部下を引き連れてプロ野球<阪神vs中日戦>を観戦するため大阪ドームへ行ってきた。
昨年も「野球でも見に行くか?」という気軽な気持ちで大阪ドームへ行った。そしてそれは近鉄vsダイエー戦だった。
2年続けての野球観戦。今やこれは私の課の年中行事になりつつある。
しかし、去年の観戦と、先週の観戦とはその意味が大きく異なっていたのは云うまでもない。
昨年、世間では「近鉄今期限り」というニュースが巷を賑わせ、同時に「ライブドア、買収に名乗り」などと場外でずいぶん盛り上がっていたものだ。しかしながら球場の方はといえば観客は1/3ぐらいの入りで、悲しいかなホームチームのバファローズファンよりもホークスファンのほうが多かった。
しかもこっちとしてはどちらも日頃とりわけ贔屓にしているチームではない。かといって嫌いなチームでもない複雑な心境だった。
バファローズは唯一大阪だけをホームグラウンドにしていたチームだったし、一方のホークスは福岡ダイエーといいながら、私も含め社員の多くが南海沿線に生まれ育ったために、ホークスも赤の他人でない気持ちがあった。
つまりどちらもささやかな愛着がある球団だったが、城島のホームランがこちらに向かって飛んできたときを除いて、盛り上がることはなかった。

さて、それとは打って変わって阪神戦。
状況は昨年とはまったく比べ物にならなかった。
まず、夕方、仕事は5時前に切り上げることが決定された。
なぜなら仕事よりも阪神のほうが大切だからである。
はっきり言って、これはサボりである。サボりであるが、その課の責任者たる私が音頭をとっているので社長や支社長を除きだれも文句をつけるヤツはいないのだ。
そして当日は朝から、主要得意先の担当者に「今日は5時で仕事終わりでっさかい、電話してもムダでっせ。」と断りを入れる念の入れよう。
「なんでなん?」
と訊いてきたら、
「社員研修です。大阪ドームで」
と答えることにした。
「お~、ええな、オレも行きたいわ」
という得意先にはこの先、特値対応を惜しまないであろう。
「へっ、おたくの支社長に知れたらまずいんちゃうの? なんやったら教えたろか」
と、東京の新聞社経営球団の手先(うちの支社長はええ歳こいてその球団のファンである)のようなこと
言う輩には特値対応はおろか、納期やサポート体制も悪くなることであろう。
ということで「ちょっと皆で挨拶行かなあかんところがあるから、出かけと今日はそのまま直帰するから」
と他の社員に断りを入れて出かけたのである。
しかし6人のうち2人が背中に虎マークの入ったハッピ纏いを、一人が営業鞄にメガホンを入れているのがもろ見えだったのはまずかった。
「どこへ挨拶に行くんですか」
とワザとらしく訊いてくる女子社員。
「ん、..んん阪神百貨店」
ちなみにうちの会社は阪急とは取引があるが、阪神はない。

つづく