とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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危険な入国ビザ免除

2005年06月13日 21時39分33秒 | 国際問題
旅行の話になると、私はよく「日本のパスポートは魔法のパスポート。これを持っていると北朝鮮以外はどこでも行ける」と自慢する。
なにも自慢しなくても良いようなことだが、アジア人にとって日本人のパスポートは文字通り魔法のパスポートなのだ。
日本国籍の人なら、特別な場合を除きこのパスポートを持っているだけでビザも取らずに入国できる国がわんさとある。(観光目的に限る)
日本の周囲を見渡すだけで「台湾」「韓国」「ベトナム」「タイ」「マレーシア」「シンガポール」そして「アメリカ合衆国」へのビザ無し入国が可能だ。
日本人はすっかり忘れてしまっているが、もともと西側(?)列強の一国だったので、ヨーロッパの国々も多くはビザが不要だし、ビザの必要な国も職業がジャーナリストでない限り、簡単にビザを発行してもらって入国することができてしまう。

他のアジアの国の人には気の毒だが、彼らは日本人と同じように自由にいつでもどこでもというわけには行かないのだ。
たとえば日本とはとても良好な関係を持つタイ王国でも、タイ人の日本入国は難しい。
企業からのインビテーションや留学証明書があってもなかなか入国ビザが認められないのだ。
ビザを認めてもらうためには保証人やら、年収証明書やら実にわけのわからない多くの書類が必要になる。
「まさか出稼ぎに来るのではあるまいな」
と勘繰りされて、領事館では嫌がらせの一つや二つ当たり前のように受けてしまう。
だから、彼らに容姿のよく似た日本人のパスポートは憧れで、それがために盗難、複製、偽物が市場に出回るということになるのだ。
それが良いことか悪いことかは議論があるが、ともかく他国からの入国者に対してはグローバリゼーションの発展した現代でも、神経質に対応している証拠だろう。

ところで、日本政府は愛知万博開催にともなって中国、台湾、韓国の国民にノービザ入国を許可した。
「観光に来て貰わなければならないから、入国手続きを簡素化すべし」
というのが趣旨らしい。
当該省庁の外務省には左巻きの多い大学卒業者が多いから、
「過去の歴史に鑑み、迷惑をかけたこれら国民に自由に出入りする権利を与える」
という卑屈な態度から生まれた政策かも知れないが、証拠がないので黙っていよう。
ただ、台湾はともかく中国と韓国にノービザで自由に入出国させるのはいかがなものかと考える。
「台湾人にノービザを認めて同じ中国人である我々を差別するのは許せない」と中国は言ったらしいが、この考え方からして間違えている。台湾人は日本人には歴史的に兄弟だけど、中国、あんたは赤の他人だ。
第一国民の生命と財産を守るためなら中国、韓国という二つの国民を自由に我が国に出入りさせるのは、誰が見ても無茶なのだ。しかし、政府はこのノービザ入国を愛知万博終了後も継続すると発表した。

外国人による犯罪が急増しているのは周知のこと。年間2万件以上の外国人による犯罪が発生している。
そのうちの約半分が中国人によるもので、1割が韓国人によるものだ。
こんな危ない人たちの多い国の人を、どうしてビザ無し入国させなかればならないのか理解できない。

「人殺し」「強盗」「強姦」「人身売買」「窃盗」といった「裏就労目的」で入国してくる中国人、韓国人のエセ観光客が年間1万人以上もいるのである。
ビザ無し入国を認め続けたら、いったい日本の治安はどうなるのか。
子供でもわかりそうなことを政府のお偉いさんはわからないのだ。