とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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シュレック2

2004年11月24日 23時15分14秒 | 映画評論
劇場で観る時間を作れなかったアメリカ映画「シュレック2」のDVDが発売されたので、さっそく近くのtsutayaで借りて見た。

シュレックの1作目もビデオでの鑑賞だった。このときはもともとなんとなく劇場で見る気にならなかったのでDVDでの鑑賞が初めてとなったのだった。
DVDで見た感想は「面白い」の一言で、パート2が封切られると聞いたときは是非劇場でという気持ちになったのだ。
ところが、いざ公開されてみると、どの劇場も日本語吹き替え版が主流で、字幕スーパー版は深夜か、早朝かといった限られた時間での上映になっていた。このため劇場で上映されている時間と、仕事の時間のタイミングが合わず、ついに劇場公開を逸してしまったというわけなのだ。
では、なぜ日本語吹き替え版を見なかったのかというと、その理由は簡単である。
日本語吹き替えの役者の面々が「大嫌い」だったからだ。
しかもその「大嫌い」には理由がある。
もともとこの映画のオリジナルはアメリカの人気俳優が主人公を吹き替えており、それぞれのキャラクターの個性を十二分に表現している。
アメリカは日本とは違い、そのクオリティーを評価する場合かなりの割合が実力に比重をおかれる社会だ。したがって、人気のある役者はそれなりの実力があり、シュレックにしてもその力は充分に発揮されている。
ところが日本語吹き替え版は「素人の文化祭」といっても過言ではなく、主人公を関西弁で吹き替えるなど、聞くに堪えない代物にしてしまったいるのだ。
人気アイドルがテレビの吹き替えに挑戦することはあるが、映画は客がわざわざ料金を払って観る興業物である。にもかかわらず、人気取りのためだけに「名前だけ有名な」タレントを重要な登場人物の声に使うなど言語道断。客をバカにしている。
子供にもわからせるため日本語で吹き替えているのだろうが、もっとマシな品質にしてもらいたいもである。

で、この「シュレック2」は1作目と同様、子供には理解できないギャグ、というよりも見せたくないギャグが多く、なぜ日本語版を中心にしてロードショー公開したのか不明である。
ドリームワークスの作るCGアニメ作品はピクサーの作るCGアニメとは明らかに異なっていることを、配給先も認めるべきだ。