政治、経済、映画、寄席、旅に風俗、なんでもありの個人的オピニオン・サイト
とりがら時事放談『コラム新喜劇』



サンダーバードの魅力というのは、もともと「謎」の国際救助隊が
人災天災に関わらず、人命にかかわる危機的状態に忽然とどこから
かやって来て、誰にもできないような救助活動を「特殊なメカ」を
駆使して完了し、再び忽然と去っていくことにあったのではなかっ
たかのか。
パニック映画そのもののビル火災や水難事故、航空機事故などで観
客がハラハラしているところへ、まずTB1がやって来て状況を調査
、続いてTB2が特殊な機器を運んでくる。
命を賭けて事故に巻き込まれた人々を救い出す隊員の姿に魅了され
たものである。
ところが、04年。初の実写版サンダーバードはとんでもない代物だ
ったのだ。
基地が悪役に乗っ取られ、スコット、バージルの活躍は無し。
間違っているとしか言いようのない善対悪のコンセプト。だいたい
フッドは目がピカッと光るだけの悪玉「ちょい役」であったはず、
テレビでは。
良かった点を無理やり挙げるならレディ・ペネロープとパーカーの
クイーンズ・イングリッシュか。それと美しきペネロープの姿を拝
見し、やっと黒柳徹子の呪縛から解放されたことだろうか。
監督はライカー副長なので期待していたが、演出よりも脚本に問題
あり。
オコチャマ向けの作りはいただけない。
上映終了後、言葉もなくトボトボと帰路についていくTB世代の元
少年が多いこと。私も含めて。
「サンダーバードはこんなんちゃう!」
作り直して欲しいぐらいです。
(某サイトに投稿した私(管理人)の批評に加筆をして転載しました) 

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )