24日(土)。N響の公式サイトによると、6月定期公演Aプログラムに出演予定のウラディミール・フェドセーエフ氏は、体調不良により来日を見合わせることとなったため、代わりに6月定期Bプロに出演するフアンホ・メナが指揮を執ることになったとしています なお、曲目、共演者(ユリアンナ・アヴデーエワ)に変更はないとのことです
フェドセーエフと言えば、2023年11月度A定期公演も体調不良でキャンセルとなり、N響指揮研究員の平石章人と湯川紘惠がオール・ロシア・プログラムを前半と後半で分担して指揮を執り、急場をしのいだのでした
フェドセーエフは1932年8月生まれなので、現在92歳です もう十分活躍されたと思いますが、同じN響の客演指揮者のヘルベルト・ブロムシュテットは1927年生まれの97歳
「上には上がいる」ということでしょうが、日本に来るだけでも大変だと思います
お二人とも身体を大事にして、無理をしないようにした方が良いと思います
ということで、わが家に来てから今日で3784日目を迎え、トランプ米政権は22日、対立が続いているハーバード大学に対し、留学生を受け入れるための許可を停止したと発表したが、これにより、在校している留学生も「転校か、法的資格の喪失」を選ばなければならない、と政権側は説明している というニュースを見て感想を述べるモコタロです
今こそアメリカの大学には全学連が必要だ! 横暴な権力に対峙するには破壊力が必要だ
昨日、夕食に「豚肉のみそチーズ焼き」「生野菜とモッツアレラチーズのサラダ」「チンゲン菜とシメジのポン酢蒸し」「大根の味噌汁」を作りました 「豚肉~」は新聞の「料理メモ」を見て初めて作りましたが、何とか美味しくできました
昨夜、サントリーホールで新日本フィル「第663回定期演奏会」を聴きました プログラムは①ルトスワフスキ「オーボエとハープと室内楽のための二重協奏曲」、②ヴェレシュ「ベラ・バルトークの思い出に捧げる哀歌」、③ルトスワフスキ「葬送音楽 ~ ベラ・バルトークを偲んで ~ 」、④メンデルスゾーン:演奏会用序曲「フィンガルの洞窟」、⑤同「交響曲第4番 イ長調 作品90 ”イタリア” 」です
演奏は指揮と①のオーボエ独奏=ハインツ・ホリガー、①のハープ独奏=吉野直子です
ハインツ・ホリガーは、ジュネーヴとミュンヘンの国際音楽コンクールで優勝を果たし、その後、指揮者、作曲家としても国際的に活動しているマルチタレントです
1曲目はルトスワフスキ「オーボエとハープと室内楽のための二重協奏曲」です この曲はヴィットルド・ルトスワフスキ(1913-1994)がスイスの指揮者、パウル・ザッハーからの委嘱により作曲、1980年8月24日にルツェルンでハインツ&ウルスラ(夫人)ホリガー、ザッハー指揮コレギウム・ムジクス・チューリッヒにより初演されました
オケは弦楽器が12人(ヴァイオリン6,ヴィオラ3,チェロ2,コントラバス1)と打楽器が4人です。コンマスは西江王子、その隣はアシスタント・コンマスの立上舞です
指揮とオーボエを兼ねたホリガーとハープの吉野直子が登場し、さっそく演奏に入ります 冒頭は弦楽各セクションがテキトーに弾いているとしか思えない弾き方で、混沌とした音楽が奏でられ、面くらいます
そのうち、オーボエとハープがまるでフリージャズのように絡み合いながらエキセントリックな演奏を繰り広げていきます
どうやらこの作品は「偶然性」がテーマになっているようです
ホリガーのオーボエと吉野のハープは超絶技巧による演奏で、流石だと思いました
とくにホリガーの演奏はとても86歳とは思えないほど完璧な技巧に裏付けられていて驚きます
中盤ではパーカッションの腰野真那が胸のすくような素晴らしい演奏を展開し、19日に聴いた室内楽シリーズでの大活躍を思い出しました
2曲目はヴェレシュ「ベラ・バルトークの思い出に捧げる哀歌」です この曲はハンガリー生まれのシャンドール・ヴェレシュ(1907-1992)が1945年9月、ハンガリー芸術評議会がブダペストの文化生活の再開を祝して3人の作曲家にオーケストラ作品を委嘱した際の1作として作曲しました
オケが14型に拡大します 弦楽器は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコントラバスという並びで、管楽器も加わります
ホリガーの指揮で演奏に入りますが、全体的にエキゾチックな曲想で、聴きやすい曲でした 中盤におけるクラリネットのマルコス・ペレス・ミランダとオーボエの岡北斗の叙情的な演奏が素晴らしかった
前半最後の曲はルトスワフス「葬送音楽 ~ ベラ・バルトークを偲んで ~ 」です この曲は1954年に指揮者ヤン・クレンツから、バルトーク没後10年を記念する作品を書くように提案されて作曲、カトヴィツェで初演されました
曲は全体としてプロローグ ⇒ 変容 ⇒ 頂点 ⇒ エピローグという流れになっています
冒頭はチェロのトップ、長谷川彰子と佐山裕樹のデュオによる演奏から開始されますが、基本の音型がヴィオラへ、第2ヴァイオリンへ、第1ヴァイオリンへと受け継がれていきます 最後は再びチェロのトップに戻ってきますが、末尾における長谷川のpからppへ、そしてpppへと弱音を極めていく演奏が素晴らしかった
プログラム後半の最初はメンデルスゾーン:演奏会用序曲「フィンガルの洞窟」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)がスコットランドのヘブリディーズ諸島への旅でスタッファ島にある洞窟から着想を得て1830年に作曲、1832年に改訂しロンドンで初演されました
この曲でもペレスのクラリネットをはじめ木管楽器が大活躍し、色彩感豊かな演奏が繰り広げられました
最後の曲はメンデルスゾーン「交響曲第4番 イ長調 作品90 ”イタリア” 」です この曲はイタリアへの旅の印象を基に1831年から33年にかけて作曲、1833年にロンドンで初演されました
第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「コン・モート・モデラート」、第4楽章「サルタレッロ:プレスト」の4楽章から成ります
ホリガーの指揮で第1楽章に入りますが、地中海の空に輝く太陽のような明るく溌溂とした音楽が展開します 第2楽章は長調と短調の入れ替わりが日向と日陰を表しているようで、音楽自体が素晴らしい
第3楽章はノーブルなメヌエットです
中間部のトリオではホルンの演奏が素晴らしい
第4楽章では、18世紀末からイタリアで流行した3拍子の舞曲「サンタレッロ」によるアグレッシブな演奏が展開します
木管楽器がよく歌い、弦楽器が渾身の演奏を展開します
次第にテンポを速めていく有様は、ロッシーニ・クレッシェンドも顔負けです
ホリガーはエネルギッシュな指揮ぶりで新日本フィルの面々から最大限の力を引き出し、輝かしいフィナーレを飾りました
満場の拍手とブラボーが飛び交うなか、カーテンコールが繰り返されました 86歳のホリガーは元気だなあ
とあらためて思いました
そういえば、この日は「プレコンサート」があったのでした 私はあることは知っていましたが、開始時間を知りませんでした
開演30分前に会場入りしたら、ホール内からメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲のメロディーが流れてきました
もう始まっていたのです。仕方ないので途中から聴きましたが、どうやら公式サイトには事前に告知が載っていたようです
私としたことが大失態です
それでも、チケットボックス部の登原さんとお話しできなかったものの、終演後に笑顔で見送ってくれたので、差し引きゼロということにします
今日はサントリーホールで東京交響楽団のコンサートを聴きます
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