人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

パーヴォ・ヤルヴィ ✕ ジョシュア・ベル ✕ NHK交響楽団でヴィエニャフスキ「ヴァイオリン協奏曲第2番」、ルトスワフスキ「管弦楽のための協奏曲」他を聴く ~ N響9月A定期

2019年09月16日 07時10分03秒 | 日記

16日(月)。わが家に来てから今日で1688日目を迎え、愛知県内の東名高速道路を走行中の乗用車が後続のワゴン車にあおられ エアガンで撃たれた事件で、愛知県警は14日、無職のS容疑者を器物損壊の疑いで逮捕したが、容疑を認め、「前の車がどいてくれず、ブレーキを踏まれて腹が立って撃った」と供述しているというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     エアガンをいつも携帯している事実が判明してしまった 心象悪いことこの上なし

 

         

 

昨日、NHKホールでNHK交響楽団第1918回定期演奏会(A定期・2日目)を聴きました    2019‐2020シーズン第1回目のコンサートです 自席は前シーズンの1階右サイドから今シーズンの2階センター後方に移りました

この日のプログラムは日本・ポーランド国交樹立100周年記念事業として組まれたポーランド音楽特集です 曲目は①バツェヴィチ「弦楽オーケストラのための協奏曲」、②ヴィエニャフスキ「ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ短調 作品22」、③ルトスワフスキ「小組曲」、④同「管弦楽のための協奏曲」です 演奏は②のヴァイオリン独奏はジョシュア・ベル、指揮はパーヴォ・ヤルヴィです

 

     

 

オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置。コンマスは”マロ”こと篠崎史紀氏です

1曲目はバツェヴィチ「弦楽オーケストラのための協奏曲」です この曲はポーランドの女性作曲家でヴァイオリニストのグラジナ・バツェビチ(1909-1969)が1948年に作曲した作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「ヴィーヴォ」の3楽章から成ります 

この作品は独奏楽器群(ヴァイオリンとチェロ)と合奏群が対置される合奏協奏曲(コチェルト・グロッソ)の様式をとります 約15分ほどの小曲ですが、全体的な印象は、作曲者がヴァイオリニストだったことからか、非常に親しみやすいメロディーに溢れた音楽でした

2曲目はヴィエニャフスキ「ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ短調 作品22」です この曲はポーランドのヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880)が1856年から1862年にかけて作曲、1862年11月に作曲者自身のヴァイオリン独奏により初演されました 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アンダンテ・ノン・トロッポ」、第3楽章「アレグロ・コン・フォーコ~アレグロ・モデラート」の3楽章から成ります

全体的に超絶技巧を要する難曲ですが、ジョシュア・ベルは苦も無く美しい音でクリアしていきます とくに良かったのは第2楽章「アンダンテ・ノン・トロッポ」です チェロのピツィカートに乗せて穏やかな旋律を奏でる独奏ヴァイオリンの演奏は、副題の「ロマンス」そのものです この曲を聴いて、曲想としてはサン=サーンスの「ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調」の第2楽章「アンダンティーノ・クァジ・アレグレット」によく似ているな、と思いました 第3楽章の速いパッセージの躍動感あふれる演奏を含め、ベルの演奏は鮮やかでした ソリスト・アンコールはありませんでした。見識です


     


プログラム後半の1曲目はルトスワフスキ「小組曲」です この曲はポーランドのヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994)が1950年に作曲(1951年オーケストラ用に編曲)した作品です 依頼主の放送局が作曲者に求めたのは「ポーランドのフォークロアを用いた軽音楽的な作品」ということだったことから、全体的に軽快な音楽に仕上がっています 第1曲「笛」、第2曲「万歳ポルカ」、第3曲「歌」、第4曲「踊り」の4曲から成ります 第1曲「笛」では冒頭のピッコロが軽快そのものの演奏を展開 そうかと思ったら、直後にストラヴィンスキーの「春の祭典」ばりの強いリズムの音楽が出てきたりしてビックリさせます 全体的にはユーモアに溢れた軽い曲想で、楽しく聴けました

プログラム最後の曲はルトスワフスキ「管弦楽のための協奏曲」です この曲はルトスワフスキが、ワルシャワ・フィルの音楽監督・ロヴィツキの委嘱に基づき1950年から54年にかけて作曲、1954年11月にロヴィツキ指揮ワルシャワ・フィルにより初演されました 第1楽章「序奏」、第2楽章「夜の奇想曲とアリオーソ」、第3楽章「パッサカリア、トッカータとコラール」の3楽章から成りますが、コンチェルト・グロッソの様式が取り入れられています

第1楽章は冒頭、ティンパニの連打に乗って演奏されるチェロの主要旋律が印象的です 第2楽章、第3楽章とも最弱音と最強音との開きが大きいのが特徴で、第3楽章のフィナーレは圧巻でした 木管では池田昭子のコーラングレがしみじみ良い演奏を展開していました

「プーチンさん、北方領土をよろしく」と言いたくなるのを我慢して、パーヴォ・ヤルヴィに大きな拍手を送りました

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