人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ピナ・バウシュ演出「春の祭典」「PHILIPS 836 887 DSY」、ジェルメ―ヌ・アコニー「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」を観る

2024年09月13日 00時10分10秒 | 日記

13日(金)。わが家に来てから今日で3531日目を迎え、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、11日にパレスチナ自治区ガザ中心部の学校にイスラエルによる空爆が2回あり、同機関の職員6人が死亡したが、単一の事件での職員死者数としては過去最多だった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     イスラエルによる無差別殺人はいつまで続く? ネタニヤフ・ナチ政権を打倒せよ!

         

昨日、夕食に「豚肉の冷しゃぶ」「生野菜とアボカドのサラダ」「厚揚げの味噌汁」を作りました 昨日は真夏の暑さだったので、豚肉でスタミナを付けようと思いました

     

         

昨夜、東京国際フォーラムCで舞踏演劇(ダンス・シアター)の巨星ピナ・ヴァウシュの演出による「春の祭典」(ストラヴィンスキー)&「PHILIPS  836  887  DSY」と、アフリカン・コンテンポラリー・ダンスの母、ジェルメ―ヌ・アゴニー振付・出演による「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」を観ました 「春の祭典」を踊るのはアフリカ13か国から選ばれたダンサー35人です ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踏団のメンバーがリハーサルを指導し、ピナ・バウシュ・ファウンデーション(ドイツ)、エコール・デ・サーブル(セネガル)、サドラーズ・ウェルズ・シアター(イギリス)が共同制作しています

     

ピナ・バウシュのダンスを初めて観たのはヴィム・ヴェンダース監督によるドイツ映画「Pina/ピナ・バウシュ  踊り続ける命」でした それを観てすっかり「ダンス・シアター」に魅了され、ライプで是非観たいと思っていたのです 映画の感想は2012年3月2日付のtoraブログに書きましたので、興味のある方はご覧ください 今回のパフォーマンスは、残念ながらピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踏団ではないのですが、振付がピナ・バウシュなので内容的には映画で観た「春の祭典」と同じはずです

自席は2階12列24番、センターブロック前から3列目の左から4つ目です 会場は満席です オーケストラの定期公演と違い女性が多く、若者も多い。さらに演劇やバレエの世界にいるような雰囲気の人もちらほら見かけました

最初にピナ・ヴァウシュ演出による「PHILIPS  836  887  DSY」を観ました 1990年フランス・ブルターニュ出身のエヴァ・パジェのソロにより踊られました 「動と静」ということでは「静」に重きを置いたダンスですが、エヴァは身体能力の高さを発揮しました 照明の使い方が巧みでダンスが映えました

次にジェルメ―ヌ・アゴニー振付・出演による「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」を観ました この作品は死と、旅立った者たちとの対話を描いています 現在80歳になるというアゴニーが出演しましたが、ダンスというよりは演劇に近い作品だと思いました 「亡くなった者たちは死んでいない・・・」という詩が読まれたり、アゴニーが花びらを撒いたり、そうかと思うと、いきなり巨大スクリーンに海の映像が流れたりと、静かな中にも変化のある作品でした

下の写真は「パンフレット」として売っていた冊子です 白く細長いのがプログラムで、作品解説や出演者の紹介などが収録されています 四角いダークグレーの冊子は「春の祭典」を踊るダンサーたちのモノクロ写真集です はっきり言って、これで3000円は高いと思います しかし、情報が欲しい私にとっては”必要経費”です

     

後半はいよいよピナ・バウシュ演出による「春の祭典」です 映画で一度観ているはずですが、12年前のことでほとんど忘れています

音楽は録音素材を使用しています ファゴットの高音により音楽が始まると、細長い照明に導かれるように女性ダンサーが登場します 彼女が来ているのはキャミソールに近い白のワンピースです。人数がどんどん増えていき、群舞になります よく見ると土が舞い上がっています ここで初めて、ステージは板ではなく、乾いた土が撒かれていることに気が付きます 当然、ダンサーが寝転べば白の衣装が汚れます。しかし、ダンサーはそんなことにはお構いなく懸命に踊り続けます ここで思い出しました。「そうか、これがピナ・バウシュの『春の祭典』だった」。凄い!と思ったのは、女性ダンサーが男性ダンサーに次々と飛びつき、横肩車のようにして肩に乗ったシーンです 女性ダンサーは赤い布を巡って、取ったり、他の女性に押しつけたりして踊り続けます この赤い布こそ「生贄」の少女が着るべき衣装なのです 最後にそれを手にした少女は、男性ダンサーにより白から赤の衣装に着替えさせられ、「生贄」の踊りを狂ったように踊ります 私は、ラストは群舞で踊られるのかと思っていましたが、最後まで「生贄」の少女がソロで踊り切り、最後の1音で倒れて、ステージが暗転しました 見事な演出でした

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されましたが、私も大きな拍手を送りました ピナ・バウシュ版「春の祭典」の日本での上演は18年ぶりとのことですが、ライブで観て本当に良かったと思いました


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