2日(月)。佐藤正午の「忘れ物」というタイトルのエッセイを読んだら、冒頭 次のように書かれていました
「小学校の2年生が遠足に行った先で、弁当を食べようとして箸がないことに気づいた。困った小学生は家へ電話をかけた。すると母親が箸を持ってタクシーで駆けつけた、という実話がある」
これを読んで、箸つながりで若かりし頃の下宿生活を思い出しました
大学を出て新聞業界団体に就職して2年目のことです その年、労働組合の執行委員に選ばれたのですが、仕事が忙しい上に埼玉県の実家から2時間近くかけて通っていたので、終業後に執行委員会や団交が入ると とても通いきれません そこで、父親に「1年間だけ下宿したい」と申し出て、江東区白河町にある大学時代の友人T君のアパートに下宿させてもらうことにしました T君の親が古いアパートを数棟経営していて、幸い6畳の部屋(3畳2間の真ん中の仕切り壁を取り払ったので入口が2つある)が空いているということで、風呂なし、水道・トイレ共用、ガスは100円を入れると点く、ただ寝るだけで家賃:月3万円という条件で入居しました 1年間ということもあり、いちいちガスを使うのに100円入れるのも面倒なので、3食すべて外食にしました 真夏の暑いある日のこと、実家から持ち込んだステレオ装置でLPレコードを聴いていると、隣の部屋に住んでいる、清澄庭園の清掃を仕事にしているおばあさんが「ソーメンを茹でたので食べて下さい」と器に盛ったソーメンを持ってきてくれました お礼を言って、さあ食べよう と思ったのですが、食べることが出来ません 自炊なしの私は茶碗も箸もお皿も持っていなかったのです 部屋中 箸の代わりになる道具を探したのですが、適当なものが見つかりません まさか おばあさんに「箸を貸してください」とお願いするのも、「箸にも棒にも掛からぬアホ」と思われそうなので、結局、鉛筆2本で食べました 鉛中毒にならなくて良かったと、今では思います 何をやっても失敗だらけで うまくいかない愚かな青春時代のひとコマでした
ということで、わが家に来てから今日で3520日目を迎え、防衛省は31日、中国海軍のシュパン級測量艦1隻が同日朝、鹿児島県口伊良部島の南西の日本領海に侵入したと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
28日に領空侵犯した時は故意ではないと主張したが こうも続くと信用できないな
新日本フィルが公式サイトで『2025/2026シーズン定期演奏会プログラム』(速報)を発表しています
Ⅰ。定期演奏会《トリフォニーホール・シリーズ》&《サントリーホール・シリーズ》は以下の通りです
このシリーズでは、佐渡裕によるバーンスタイン「カディッシュ」(4月)、バルトーク「管弦楽のための協奏曲」(1月)、マーラー「交響曲第6番」(3月)のほか、密かに期待しているのは6月公演に出演するジョージア出身で15歳の天才少年ピアニスト、ツォトネ・ゼジ二ゼの演奏です まだ曲目は未定ですが期待大です 5月のハインツ・ホリガーのオーボエ・指揮も面白いと思います
Ⅱ。「すみだクラシックへの扉」シリーズは以下の通りです
このシリーズではソリスト陣が充実しています 7月公演=小林愛実のショパン「ピアノ協奏曲第1番」、11月公演=神尾真由子のチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、1月公演=反田恭平のモーツアルト「ピアノ協奏曲第27番」、2月公演=HIMARIのプロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第2番」といったところです
一方、東京シティ・フィルから「2025年度定期演奏会スケジュールのお知らせ」「価格改定のお知らせ」が届きました
Ⅰ。スケジュールについては、「来年度は東京オペラシティコンサートホール、ティアラこうとう大ホールの改修に伴い変則的な日程になり、公演数も変更となる」としています
①定期演奏会(オペラシティ)はこれまで全9回だったのが全6回(4月から11月)となる。
②ティアラこうとう定期演奏会は全4回は変更なしだが、4月~10月の間に開催する。
(なお、オペラシティコンサートホールの休館期間は2026年1月1日~6月30日、ティアラこうとうは2025年11月~2027年9月となっています)
つまり、定期演奏会のうち2026年1、2,3月公演については、他の会場で開催することはせず、開催を断念するということです
ところで、オペラシティコンサートホールの休館は東京交響楽団「オペラシティシリーズ」(全6回)や東京フィル「オペラシティ定期シリーズ」(全8回)などにも影響が及ぶと思われます 各オーケストラからの案内を待ちたいと思います
Ⅱ。料金については、下のチラシの通り 定期演奏会の1回券の価格改定を行うとしています
1回券はともかく、現行の年間会員券は他のオーケストラと比べて安すぎると思います 今後、新シーズンのラインナップとともに新料金が発表されるでしょうが、定期会員継続については前向きに考えたいと思います