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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京春祭でプッチーニ「蝶々夫人」を聴く ~ ラナ・コス、ピエロ・プレッティ、甲斐栄次郎にブラボー! / N響から2025~2026シーズン定期公演案内届く / 詐欺メールに注意 

2025年04月11日 00時33分29秒 | 日記

11日(金)。昨日午前10時頃、スマホのショートメッセージに次のようなメールが着信していました

「Softbankサポートセンター

利用料金についてご確認したい事があります。

03-6705ー41〇〇 

上記まで御電話下さい。」

ソフトバンクからの連絡は、このような形で届くことはあり得ないので、詐欺メールだと即断しました どんな手口で金を巻き上げようとしているのか、一度確かめてみようかと上記の電話番号に電話してみましたが、話し中でした さっそく詐欺に引っかかっている人がいるようです 再度、電話しましたがまだ話し中だったので諦めました ネットで「ソフトバンクを語る詐欺」を入力してググると、様々な手口が紹介されています。詐欺師=人間のクズは手を変え品を変えて一方的に電話やメールを送ってきます 相手は心理学を学んだプロです。直接話をしないようにしましょう 万が一話をしても、銀行の口座番号を教えたりお金を振り込んだりしないようにしましょう これ、今の日本の常識です

ということで、わが家に来てから今日で3741日目を迎え、トランプ米大統領は9日、ほぼ全ての国・地域に対して全面発動した「相互関税」について、1日も経たないうちに税率の一部の適用を90日間にわたり停止すると表明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

気まぐれトランプに 世界中が4年間も振り回されるのか! 誰だよ こんな奴を大統領に選んだのは⁉

         

昨日、夕食に「豚とトマトの炒め物」「生野菜と生ハムとモッツアレラチーズのサラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました 「豚と~」は新聞の「料理メモ」を見て作りましたが、今回は2度目なので慣れました

         

NHK交響楽団から「2025/2026シーズン定期公演」の案内が届きました 各プログラムの日程とラインアップは既に昨年10月に発表済みですが、定期会員券代は未発表でした 定期会員券代は前年据え置きとなっています(Cプロは前シーズンより高く設定されていますが、前シーズンが全8回だったのに対し新シーズンは全9回となっているので、実質的に据え置きです)

あらためて Aプロ(NHKホール)、Bプロ(サントリーホール)、Cプロ(NHKホール)の各ラインアップ(各 全9公演)と年間会券代は以下の通りです

現在 私はAプロとBプロの定期会員ですが、N響は5月中旬に「会員券更新案内」を送付するとしているので、それまでにプログラム内容と他のオケとの日程のダブりがないか等をチェックして、継続するかどうか最終的に結論を出したいと思います

         

昨日、東京文化会館大ホールで東京春祭「プッチーニ・シリーズ Vol.6  蝶々夫人」(演奏会形式)を聴きました 出演は蝶々夫人=ラナ・コス、ピンカートン=ピエロ・プレッティ、シャープレス=甲斐栄次郎、スズキ=清水華澄、ゴロー=糸賀修平、ボンゾ=三戸大久、ヤマドリ=畠山茂、ケート=田崎美香ほか。管弦楽=読売日響、合唱=東京オペラ・シンガーズ、指揮=オクサーナ・リーニフです

指揮を執るオクサーナ・リーニフはウクライナ出身の女性指揮者で、現在ボローニャ市立歌劇場音楽監督 2021年に史上初の女性指揮者としてバイロイト音楽祭でワーグナー「さまよえるオランダ人」を指揮 バイエルン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ローマ歌劇場など世界の著名な歌劇場で活躍している

プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」はジャコモ・プッチーニ(1858-1924)が1900年から03年にかけて作曲、1904年にミラノ・スカラ座で初演されました

物語は、長崎に入港したアメリカ軍艦の士官ピンカートンと結婚した蝶々さんが、やがて捨てられ死を選ぶという悲劇です

自席は1階R列左通路側です 会場は約半分くらいの入りでしょうか。ちょっと寂しいです

オケは14型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読売日響の並び 40名弱の混声合唱団がオケの後方にスタンバイします コンマスは林悠介です

ステージには、先日のワーグナーの公演の時のような譜面台は置かれていません 歌手陣は出番になると上手や下手から登場し、ステージ中央付近で最小限の演技とともに暗譜で歌います 演奏会形式とはいえ、実際のオペラ公演に近い形を採ります

大きな拍手の中、小柄なオクサーナ・リーニフが登場し、指揮台に上がります 彼女の衣装を見て 真っ先に頭に浮かんだのは、先日読んだ逢坂冬馬著「同志少女よ、敵を撃て」の登場人物の一人、ウクライナ出身のコサック、女性狙撃手オリガです 同書にオリガの姿が絵で表現されているわけではありませんが、小説の中のオリガの衣装は リーニフが着ている衣装そのものではないか、と勝手にイメージしてしまいました リーニフの衣装がコサック兵の衣装に似ているのかどうかは分かりませんが、リーニフに銃を持たせたらオリガになるようなイメージを抱きました

蝶々夫人役のラナ・コスはクロアチア出身のソプラノです 17歳でモーツアルト「魔笛」夜の女王でデビュー ヨーロッパの主要な歌劇場で活躍しています 再弱音から最強音まで抜群のヴォイスコントロールにより、どこまでも美しい歌唱により、蝶々さんの喜びと絶望をドラマティックに歌い上げました

ピンカートン役のピエロ・プレッティは2006年に「ラ・ボエーム」ロドルフォで歌手デビューして以来、ヨーロッパの著名なオペラハウスで歌っているテノールです リリカルで良く通る歌唱で、存在感を示しました

シャープレス役の甲斐栄次郎は東京藝大大学院修了後、ニューヨーク、ボローニャで研鑽を積んだバリトンです 2003年から10年にわたりウィーン国立歌劇場専属ソリストとして42役・330公演に出演しました 深みのある声質で、声量も申し分なく、演技力も素晴らしかったです

スズキ役の清水華澄は国立音楽大学大学院終了後、イタリアで研鑽を積んだメゾ・ソプラノです 新国立劇場、二期会などで活躍しています 後半、ちょっと疲れが出たところがありましたが、よく通るメゾ・ソプラノを聴かせてくれました

ゴロー役の糸賀修平は武蔵野音楽大学大学院修了後、ドイツ、イタリアで研鑽を積んだテノールです 歌唱・演技とも素晴らしいパフォーマンスを繰り広げ、存在感を示しました

ボンゾ役の三戸大久、ヤマドリ役の畠山茂、ケート役の田崎美香もそれぞれが大健闘でした

特筆すべきは巧みなタクト捌きとダイナミックな音楽づくりによって、読売日響と東京オペラ・シンガーズの持てる力を全て引き出したオクサーナ・リーニフの卓越したパフォーマンスです リーニフはソフトな指揮ぶりですが、決めるべきところはビシッと決め、メリハリを付けて音楽を進めました 第2幕ラスト近くで 蝶々さんが自害を決断する時の、心臓の激しい鼓動を表すティンパニの強烈な連打が耳から離れません

リーニフは4月16日(水)開催の「読響名曲シリーズ」でブラームス「ピアノ協奏曲第1番」(P:ゲニーシャス)、ベートーヴェン「交響曲第5番 ハ短調」を指揮します   とても楽しみです

大きな拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました 指揮者も良く、歌手陣も最高レヴェルで、満足のゆく公演でした

         

今日は東京春祭「リッカルド・ムーティ―指揮東京春祭オーケストラ」公演です イタリア・オペラの序曲・間奏曲とレスピーギ「ローマの松」を聴きます


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