5日(木)。わが家に来てから今日で3796日目を迎え、トランプ米大統領の肝いりの大型減税法案について、起業家のイーロン・マスク氏が3日、「この巨大かつ理不尽で、バラマキだらけの議会の歳出法案は、非常に不快で忌まわしいものだ。こんな法案に賛成票を投じた者たちは恥を知るべきだ。赤字を減らすどころか、むしろ増やしてしまう」と痛烈に批判した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
マスク氏の努力も水の泡 トランプ政権の下で 米国は衰退の一致を辿るのが既定路線
昨日、夕食に「真鯛のアクアパッツァ」「生野菜と生ハムのサラダ」「シメジの味噌汁」を作りました アクアパッツァのアサリは大きめのを使いました。とても美味しかったです
清水ミチコ著「カニカマ人生論」(幻冬舎文庫)を読み終わりました 清水ミチコは1960年岐阜県高山生まれ。タレント。1986年にライブデビュー
テレビ、コンサート、CD制作など多方面で活躍中。エッセイに「私の10年日記」「主婦と園芸」「私のテレビ日記」などがある
この作品は2022年8月に幻冬舎より刊行されたものを文庫化したエッセイ集です
著者は「あとがき」で次のように書いています
「タイトルにある『カニカマ』は、安くておいしく、栄養豊富という優秀な食品。日本が誇るモノマネ芸の元祖だと思っています 私だって本物のカニになりたかった
けれども淡白で安価なスケソウダラに生まれてきたからには、そこはあきらめましょう。でも、『カニみたい。まるで』という夢のような一瞬を味わいたかったのです
」
そして、この本に収録されたエッセイは「2020年あたりからのコロナ禍を経験する中で、死というものを身近に感じて、自分史をまとめておきたくなったことから連載を始めた」ものであると書いています
本書には著者の少女時代から現在に至るまでの46の小さなエピソードが収録されています
各エッセイに共通するのは著者の鋭い観察眼と「自分で自分にツッコミを入れる芸」です
例えば、彼女が「神」と崇める矢野顕子がNHKラジオ番組のレギュラーに選ばれたことに対して、「NHKラジオって見る目があるんだな」と思い、
「あのインテリ層のお爺さんたちが、このサブカル少女の良さを見抜き、レギュラーに選んだとはえらいもんだ、と感慨にふけりました(←偏見と上から目線)」。
と書きます この ( ) 内が突っ込みです。この手のツッコミがあちこちに現れて、思わず吹いてしまいます
芸能界に出てからは永六輔、タモリ、桃井かおりなど超人気タレントとの出会いや交流が紹介されていますが、可笑しいのは「永六輔さん」というエッセイです
ジァンジァンで初ライブを開いた時のこと。20数人の観客を前にガチガチに緊張してステージに立ってモノマネをしたが、一人だけ身をよじって大笑いをしていた人がいた それが永六輔さんだった
翌日連絡をもらい会って話を聞くと、褒めてくれるのかと思っていたら逆で、「礼儀がなってない
そもそもモノマネの歴史を知っているのか
」と注意の嵐に遭った
最後に永さんが残した言葉は、「とにかく、ひとことで言うとね。キミは芸はプロだけど、生き方がアマチュア」でした
これには声を出して笑ってしまいました
このエッセイ集は面白いエピソードだけではありません 「ガムの味わい」というエッセイには次のようなエピソードが書かれています
20代の頃、何をやってもうまくいかないので、バイト先の女主人(裕福で美人、教養もある林さん)に「一生懸命やってるつもりなのに、何もかもうまくいかないんです」と弱音を吐くと、慰めてくれるかと思ったら、「どんな人だって幸せにはなれないようになっているのよ。世の中はむしろ、うまくいかないようにできていると知ってた方がいいですよ
」というようなことをあっさり言われてビックリした
林さんは続けて、「だから、立てた予定が思い通りうまくいった時や、たまにいいことがあったなんて時には、うんと喜ぶようにするといいです」と語ったそうです
著者は「この言葉を、いまだに何年もガムのように噛んでいます」と書いています
笑わせえておいて、時にしんみりとさせる。笑いとペーソスのエッセイ集です 人生をエンジョイしている人、人生を悲観的に見ている人、人生をまともに考えたことがない人、幅広い読者にお薦めします
今日から4日連続コンサートです 9日ぶりのコンサートは サントリーホールで開かれる 都響Bシリーズ公演です