21日(金).わが家に来てから今日で1024日目を迎え,菅義偉官房長官が20日午後の記者会見で,南スーダンの国連平和維持活動に派遣された陸上自衛隊の部隊が作成した日報をめぐる防衛観察本部による調査について,いまは観察対象となっていない稲田朋美防衛相からも聴き取り調査をする可能性を示唆した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
調査されたら自衛措置として「グッドルッキングの稲田で~す」で通しちゃえば!
昨日,夕食に「ハラミ焼肉とタン塩」「生野菜とアボガドのサラダ」「冷奴」「トマト,玉ねぎ,タケノコのスープ」を作りました ハラミは柔らかくて美味しかったです
昨日,上野の東京藝大奏楽堂で東京藝大第8回モーニングコンサートを聴きました プログラムは①長谷川葵「tri-cercle」,②ドヴォルザーク「チェロ協奏曲ロ短調」です
②のチェロ独奏は中西圭祐,管弦楽=東京藝大フィルハーモニア管弦楽団,指揮=下野竜也です
全自由席です.1階13列12番,左ブロック右通路側席を押さえました 会場はこの日も9割方入っているでしょうか
考えてみたら学生たちも夏休みです.若い人も多い訳です
オケの面々が入場し配置に着きます.弦は左から第1ヴァイオリン,第2ヴァイオリン,チェロ,ヴィオラ,その後ろにコントラバスといういつもの態勢をとります 左手にピアノ,チェレスタ,ハープがスタンバイし,後方にはパーカッション奏者が4人揃っています
コンマスは始めて見る植村太郎氏です
1曲目は藝大4年在学中の長谷川葵さんの作曲による「tri-cercle(トリ・セルクル)」です 演奏に先立って本人がステージに登場し曲の概要を説明しました
それによると,この曲は,人魚の由来と言われているギリシャ神話のセイレーンから着想を得て,海と陸(都市)の情景を表現することを試みたものだそうです
下野竜也が登場し,見開き1メートル以上もありそうな巨大なスコアを広げ,タクトを振ります 人魚が海に飛び込む瞬間の音から入りますが,その後は,この辺は海の様子かな? この辺は都市の賑やかな様子かな? といった音楽が現代音楽特有の曲想で綴られます
現代音楽の指揮では定評のある下野竜也の鮮やかな指揮ぶりを見ながら,「いったい作曲家の頭の中はどういう構造になっているんだろうか?」「複雑そうなスコアを読み込んで指揮する指揮者の頭はどういう作りになっているんだろうか?」と考えてしまいました
2曲目はドヴォルザーク「チェロ協奏曲ロ短調」です よく知られているようにドヴォルザークは1892年から3年間,チェコを離れ,アメリカのニューヨーク・ナショナル音楽院の院長を務めました
この作品は,その時の最後の作品で,チェロ協奏曲の中で最も充実した名曲と言って良いかも知れません
藝大4年在学中の中西圭祐君がステージ中央に進み,やや斜めに設置された演奏台の椅子にスタンバイします 下野竜也のタクトで第1楽章「アレグロ」が開始されます
多くの名協奏曲のように,この曲もオーケストラによる序奏が長く続き,独奏楽器はなかなか出てきません
それにしても,下野の指揮は歯切れの良いテンポで明快です
そこに中西君の独奏チェロが明るく入ってきます.実に伸び伸びした清々しい演奏です
第2楽章「アダージョ・マ・ノン・トロッポ」では,中間部でドヴォルザークの歌曲「私にかまわないで」が引用されますが,これは彼の義姉で初恋の相手と言われているヨゼフィーナ・チェルマーコヴァ―のお気に入りの曲でした 遠いアメリカの地から故郷を想って引用したのでしょう
中西君の演奏はニュアンスに富んだ抒情的な演奏でした
間を置かずに入った第3楽章「アレグロ・モデラート」では,ボヘミアの民族風の曲想が印象的です 独奏チェロは技巧を要する曲想ですが,中西君は苦も無く弾き切りました
可能性のある若い演奏家の演奏を聴くのは楽しいものです 藝大モーニング・コンサートは来週木曜日に第9回目が開かれ,夏休みに入ります.その後は9月に再開されます
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