30日(月)。マンションとして契約しているケーブルテレビの回線設備が老朽化したため 管理組合定期総会での決定を受けて リニューアルすることになりました まず共用部の設備の交換・改修工事が行われ、次いで個々の家庭の設備の交換が行われました。そのため20日、21日、29日の3日間、工事の人が家に来て下見をして作業を行いました その際、ケーブルテレビのオプションとして「ネットフリックス」が1か月無料で観られるというので、申し込みました 昨日、さっそくアクセスしてみたら「愛の不時着」もあるし「男はつらいよ」もあるし「孤狼の血」もあるし、なんか面白そうです 映画館で観る作品とは異なり、ネットフリックスだけでしか観られない作品も結構ありそうで 期待が膨らみます 私は ①コンサート ②映画鑑賞 ③読書 の3つの目標を掲げていますが、ネットフリックス鑑賞は4つ目の目的にはせず結果だけが残ることになりそうです ネットフリックスで映画を観たら「②映画鑑賞」ではないか、と思われるかもしれませんが、私の基準では「映画館に行って観るのが映画鑑賞」なので 明確に区別します どちらにしても、ますます忙しくなりそうで 困りました
ということで、わが家に来てから今日で2424日目を迎え、菅首相の総裁任期満了に伴う自民党総裁選(9月17日告示、29日投開票)で、立候補者の出馬準備が加速する中、福島県内でも投票の準備が始まったが、現職議員と党本部幹部らが並ぶ「2連ポスター」で菅首相とのツーショットを選んだ国会議員はいなかった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
内閣支持率が3割を切った”政権末期症状”だから 誰も近づこうとしないと思うよ
昨日、散歩がてら(電車に乗って)東京文化会館のチケットサービスに行って、10月24日(日)14時から東京文化会館小ホールで開かれる「東京ハルモニア室内オーケストラ 第63回定期演奏会」のチケットを取りました 石上真由子さんは8月14日に開催された「読響 三大協奏曲」公演でメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」を鮮やかに弾いたお姉さんです あの時の自然で美しいヴィブラートが忘れられません 大好きなメンデルスゾーンの室内楽とベートーヴェンの中期のクァルテットの組み合わせというプログラムにも惹かれました 楽しみが一つ増えました
小野寺史宣著「ライフ」(ポプラ文庫)を読み終わりました 小野寺史宣(おのでら ふみのり)は千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」でオール読物新人賞を受賞。2008年「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞 「ライフ」は2019年本屋大賞受賞作「ひと」が良かったので買い求めたものです
27歳の井川幹太は高校時代に父親を亡くし、母は再婚して別の家庭にいる 彼は勤めていた会社を辞め、コンビニでアルバイトをしながら荒川沿いのアパートで静かに暮らしていた。ところがある日、上の部屋に戸田という騒がしい男が引っ越してきて、幹太は毎日騒音に悩まされる 戸田には2人の幼児がいるが、浮気がばれて妻から家を追い出され、一人で住んでいるのだった ひょんなことから戸田と会話をするようになった幹太は、最初は迷惑に感じていたが、開けっぴろげな戸田に次第に親近感を覚えるようになり、彼の子供たちの世話をするまでになる それまで、独りで気楽に生きていけばいいや、と考えていた幹太だったが、他人から頼られる喜びを経験するようになる 幹太はパンが好きなので、一度は製パン会社に就職したが 営業に回され やる気を失い 辞めたことがあった 3月下旬、幹太が河川敷を散歩していると、製パン工場らしき建物を発見する ネットで調べてみたら「社員募集」の告知が載っていた。仕事の内容はパンの製造だった 幹太の目の前に自分の好きな仕事への道が開けていた
先日読んだ「ひと」もそうだったけれど、この「ライフ」も、とくに大きな事件が起こるわけではなく、物語が淡々と流れていきます それでいて、そこはかとなくジワジワと感動が押し寄せてきます それと、小野寺史宣の作品は、一人一人の登場人物を大事に扱っているのが大きな特徴です それは名前を紹介するときの説明に表れています 例えば、戸田と幹太の会話にこういうのがあります
戸田「前にオリンピックのメダリストが言ってて、確かにそうだと思ったんだけど、銀メダルって、最後の試合で負けてもらうメダルなんだよ」
幹太「そうなりますね」
戸田「おれ、ガキのころ空手をやっててさ、大会に出たりしてたわけ。けど、その大会でもらえるメダルがいつも銀なのよ 小四小五小六と毎年同じ相手に負けて、銀。そいつが常に金。名前まで覚えてるよ。カザオカタツマ。風の岡に立つ真実の真で、風岡立真。名前からしてスターじゃね?金メダリストじゃね?」
幹太「かっこいいですね」
一人一人の登場人物の名前がこのように一字一句解説されています
ところで、幹太は戸田の騒音に悩まされていることを本人に伝えようとしますが、なかなか言い出せません 戸田一家と交流が始まると、さすがに言いやすくなると思っていたのに 今度は仲が良くなり過ぎて言い出せません しかし、最後に戸田一家がいよいよ引っ越すことになった時、遂に幹太は戸田に忠告します 何を今さらですが、幹太は「たいていの人は知らない人と もめたくないから我慢する でも、何かのきっかけで一気に爆発してトラブルになる。今度引っ越し先で同じように騒音をまき散らしたら、良心的な人ばかりとは限らない 知らない人に怒鳴り込まれたら子供たちが怖がるだろう」と忠告します こういうところにも、筆者の優しさが表れています
読後感が爽やかな小説です。お薦めします
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