明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1038)アメリカの国家テロの根幹にある放射線被曝について学ぼう!(矢ヶ崎さん講演会へ)

2015年02月07日 08時30分00秒 | 明日に向けて(1001~1100)

守田です。(201502027 08:30)

繰り返しのご案内になって恐縮ですが、本日2月7日と明日2月8日、大津市の明日都浜大津と京都大学において矢ヶ崎さん講演会を行いますのでお知らせします。
内部被曝や、国際放射線防護委員会(ICRP)による被曝隠しのことなど解説していただきます。

この間、繰り返していることですが、今、中東を大混乱に陥れているのは、湾岸戦争やイラク戦争でイラクをめちゃめちゃに破壊し、本当にものすごくたくさんの人々を殺害してきたアメリカに大きな責任があります。
この殺人の中には劣化ウラン弾の放つ放射線と重金属の毒素によるたくさんの死も含まれます。生まれることのできなかった命、生まれてからすぐに亡くなった命、また時間をかけて緩慢に殺された命、今、殺されつつある命があります。

昨日、国会でイスラム国による湯川さん、後藤さん殺害に関して「テロ」を非難する決議があげられましたが、山本太郎議員が決議の内容に抗議して退席しました。
山本さんが訴えたのは、今のべたようなイラク戦争によるアメリカの責任や真っ先に日本が支持したことへの捉え返しが決議で触れられていないのはおかしいということです。敢然たる行動でした。山本さんの退席抗議を全面的に支持します。

僕自身も「テロ」という言葉をとても安易にマスコミなどが使っている現状にきわめて批判的です。
誰も「テロ」を明確に定義しないで一方的にイスラム国などに対してのみ使っている。その使い方には、一方での殺戮の当事者であるアメリカへの批判が含まれていません。そのためこの言葉は暴力への有効な批判足りえていません。

今、私たちに必要なことはアメリカによる暴力と殺人、国家テロの歴史をきちんと把握し、批判していくことです。それでこそアメリカの暴力思想を刷りこまれたあらゆる勢力によるテロルを批判できます。
中東の現実をしっかりと捉え乍ら、一方での長きにわたる放射線被曝の歴史を捉えて行くことが重要なのです。

アメリカは私たちの国に二つも原爆を投下しました。軍隊対軍隊の戦いとしての戦争としてはまったく必要のない攻撃でした。新型爆弾の威力を試すための卑劣な人体実験でした。
その上でアメリカは原爆の威力の知るために被爆者調査を独占的排他的に行いました。米占領軍の最高機密に指定した上での調査でした。調査をしたけれどもけして治療はしないという酷い行為でした。

このもとでアメリカは被ばくの影響を出来るだけ小さく見せることに腐心しました。戦争犯罪を隠すためにです。そして人間を瞬時にも長期にわたっても殺す核兵器を温存し、核戦略を維持、「発展」させるためにです。
事実、アメリカはその後、ものすごい数の大気中核実験を行いました。これに旧ソ連も対抗したため、両国だけで膨大な放射能が地上に降り注がれました。

このために亡くなった命を国際放射線防護委員会(ICRP)ですら117万人と見積もっています。広島、長崎の犠牲者数とされている数をはるかに上回る殺人が行われたことが公言されているのです。
もちろんこの見積もりはとても甘い数値です。ヨーロッパ放射線防護委員会(ECRR)はなんと6162万人という推計を出しています6000万人が殺害された可能性があるのです。

核兵器開発のもと、「実戦」をしなくても、こんなに膨大な殺人、人類史上最悪のテロルが行われてきたのです。
その中心にいて、今なお、ひとつも反省も謝罪もしていないのがアメリカです。このアメリカの国家テロを批判せずして、いかなるテロ批判も無力です。というよりアメリカのテロへの加担にしかなりません。

そもそもこのことをきちんと学ばなければ私たちの命、私たちのかけがえのない人々の命すら守れません。いま、緩慢に殺害されつつあるのはほかでもない、あなたであり私なのです!

この重大な事実をともにつかむために、ぜひ矢ヶ崎さんの講演にお越しになり、ともに内部被曝の脅威について、国際放射線防護委員会がそれを隠してきたカラクリについて学んでください。
以下、集会情報を簡単に記しておきます。詳細は「明日に向けて(1031)」をご覧下さい。

なお明日はIWJが中継をしてくださいます。8日13時半からIWJ京都1チャンネルで中継してくださるそうです。以下がアドレスです。
http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1 

*****

矢ヶ崎克馬先生お話会
内部被曝ってなあに?

日時:2015 年2月7日(土)
午前の部 11:00~12:30 昼食持ち寄り座談会
午後の部 13:00~14:30 矢ヶ崎先生お話会 
     14:30~16:00  矢ヶ崎先生&守田敏也さん対談+質疑応答

会場: 明日都浜大津 5階中会議室
    大津市浜大津四丁目1番1号  Tel  077-527-8351
JR大津駅から徒歩約10分 京阪浜大津駅から陸橋を渡って徒歩 約1分

参加費: 午前の部 ひとり300円(会場費として)
         午後の部 ひとり500円(会場費・資料代として) カンパもよろしくお願いします!

午前の部にご参加の場合は昼食をお持ちください。
午後の部の途中でお茶休憩を入れます。差し入れ大歓迎です!
託児はありませんが、親子スペースを設けますのでお子さんもご一緒に参加していただけます。
人数把握のため、下記ま で事前にお申し込みいただけるとありがたいです。

お問い合わせ・お申し込み 
E-mail:asunowa_kouenkai@yahoo.co.jp   TEL : 077-586-0623(暮らしを考える会)
主催: ネットワークあすのわ

***

矢ヶ崎さん講演会
隠されてきた内部被曝の危険性

日時 2月8日(日)午後1時開場 1時半開始
場所 京都大学吉田南4号館1階 4共11教室

講演 矢ヶ崎克馬(琉球大学名誉教授)
パネルディスカッション パネラー
矢ヶ崎さんほか、加藤あいさん(日本共産党京都市会議員)
広海ロクローさん(ノンベクキッチン ホテヴィラ店主)
コーディネイター 守田敏也さん(フリーライター)

参加費1000円

主催 矢ヶさん講演会実行委員会 
代表:守田敏也(090-5015-5862)morita_sccrc@yahoo.co.jp

予約はいりません。
託児はありませんが子どもと親御さんが一緒に入れるスペースを作ります。
絵本など準備します。泣き声など気にせずに会場内でお話を聞いてください。

以下の記事により詳しい情報があります。

明日に向けて(1031)被曝隠し、被曝強制という暴力について学ぼう(矢ヶ崎さん講演会へのお誘い)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/e2f8ccb78b976872a018b59ac963d2e6

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1 コメント

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3.11から5年後 (ふじふじ)
2015-02-07 10:10:11
原発災害の5年後から放射線被害が顕在化すると聞いております。まる5年の意味なら、それは来年ですよね。もし、今年中に我が国も中東紛争に首を突っ込めば、国民の耳目はそちらに取られて、もう、放射線のことを気にする声が出なくなる…現政権が今、駆け足で戦争にのめりこもうとしている理由の一つではないのかと、推測しております。
 (普段いろいろな方のブログを見ています。いつも読む専門ですが、本ブログの姿勢に共鳴してコメントを送らせて頂きました)
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