明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1907)放射能汚染水海洋放出をコロナ禍で国際的議論ができない間に勝手に決めてはならない-国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)から

2020年10月28日 15時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20201028 15:00)

海洋放出は世界の問題

昨日(27日)、『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』から生まれた「にょきにょきオンラインサロン」の第3回目で、福島原発からの放射性物質を含む汚染水の海洋放出問題が討論されました。
この中で、台湾からzoomで参加してくださったサロンメンバーの田崎敏孝さんが、「海洋放出は国際問題。そもそも日本だけで決めるのはおかしいことをもっと強調しなければ」と熱く語られました。
当然のことですが、放射性物質は海を通じて世界各地に運ばれてしまいます。被害を受けるのは世界の人々、とくに近隣諸国・地域の人々です。

また田崎さんは同様の要請を、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が、この6月9日に日本政府に対して行っていることを教えてくださいました。
僕はうかつなことにこの点をおさえていませんでしたが、サロン後に調べて実にしっかりとした声明が出されていたことを知りました。
「日本は核廃棄物処分に関する人権義務を無視してはならない」という声明です。


国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)HPより


「COVID-19危機が過ぎさり、適切な国際協議ができるようになるまで、福島第一原発からの核廃棄物汚染水の海洋投棄に関する決定を延期せよ」との要求が掲げられている。
また「COVID-19をこれからの世代や地球に深刻な影響をもたらす決定から注意をそらすための小手先の手段にしてはならない」とも述べています。
「先住民族、または土着の人々の人権を尊重し、事前にしっかりと情報を得て同意するかどうかを判断できるようにせよ」とも。


田崎さん(左上)の発言にみんなが聞き入る にょきにょきオンラインサロンより


海を汚すのは人権侵害

国際的な討論が極めて難しいコロナ禍で、それを利用して、勝手に決定を行ってはダメだというのです。
また当事者が十分な討論ができない間に、日本政府が勝手に海洋放出を決めのは重大な人権侵害であることも指摘しています。
これまたこの通り。政府が行おうとしていることは人権侵害そのものです。

この重要な生命のアドレスを貼り付けておきます。英文です。
翻訳も載せようと思いましたが、思いのほか、難しい点があったので、しっかりとした訳ができてから載せます。

日本は放射性廃棄物処分に関する人権義務を無視してはならない!ー国連の専門家から
https://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=25940&LangID=E

ともあれ海は世界の人々、そして世界の生き物のもの。
その海をもうこれ以上、放射性物質で汚させないために努力を重ねましょう!


OHCHRがLGBTIの人権を説いたBOOK 「自由と平等に生まれた」

#汚染水の海洋放出決定に抗議します #福島原発 #放射能汚染水 #国連人権高等弁務官事務所 #OHCHR

*****

この記事に共感していただけましたらカンパをお願いできると嬉しいです。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/500


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明日に向けて(1906)核兵器禁... | トップ | 明日に向けて(1908)日本は放... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

明日に向けて(1701~1900)」カテゴリの最新記事