守田です(20220602 20:00)
● 判決と記者会見の様子が動画で報じられています
5月31日に、札幌地裁(谷口哲也裁判長)が、泊原発が「津波に対する安全性の基準を満たしていない」として、運転差止を命じる判決を言い渡しました。
素晴らしい!原告団、弁護団、サポーターのみなさんに心から拍手を送ります。
泊原発運転差止命令を報じる時事通信 20220531
判決とその後の記者会見について、時事通信が動画で伝えているのでご紹介します。
また記者会見全体の動画が、脱原発弁護団全国連絡会からアップされましたので紹介します。
判決のポイント、頑張ってきた原告団の雰囲気、今後の控訴審でも十分に勝てる展望など、裁判の全体像が見えます。超お勧めです!
● 北海道電力は泊原発の安全性を10年かかっても立証できなかった
記者会見の冒頭で、原告側の市川守弘弁護団長がこんな風に語りました。
「そもそも危険だと私たちは主張してきた。これに対し北電側が「いや安全だ」と主張立証しなければならなかったのに、10年経ってもできなかった。裁判所ももう待てないとなり、運転差止が命令された。当然の判決だ。
北電は規制委員会に「変更許可申請」をしているが、10年経っても規制基準をクリアできていない。「だったらもうダメだと規制委員会が言うべき」と様々な人士が指摘してきたが、今回、それを裁判所が代わりに行ったようなもの」
的確な説明をする市川守弘弁護団長 時事通信の動画より
きわめて明解です。要するに、従来よりわずかにレベルをあげただけの新規制基準を、北電はクリアできなかったのです。だから泊原発はアウトなのです。
このシンプルな点に、日本の原子力行政の根本的な矛盾と行き詰まりが表れています。他の原発も似たり寄ったり。だから運転差止命令や、新規制基準そのものを見直せという判決が続いています。
これを直接に引き出したのは北海道の方たち。でも全国で原発再稼働反対の声を上げてきた私たちみんなの力が後押ししました。
そもそも原発は技術的に未完。安全性を確実に確保することなどできないのです。北海道の方たちに続いて、各地の原発を止めましょう!
● 6月5日の企画にご参加を
私たちが原発絶対反対を掲げるのは、原発が恐ろしい放射性物質を生み出し続けているためです。
この主張をより強いものにするために大事なのは、被曝被害の真実をさらに明らかにていくこと。とくに遺伝的影響の解明が大事です。
それは人間だけでなく、すべての生き物の命を守ることにつながります。
この観点に立って、6月5日にZOOM公開講座「被爆二世健診…43年目の真実~データが語る遺伝的影響と「ほしょう」を考える~」を行います。午後1時半から4時までです。ぜひご参加下さい。以下から簡単に申し込めます。
https://forms.gle/z1dCc95tjBZ4cKr57
より詳しい情報は以下からご覧下さい。
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/a90c2dc188725cfee0147e56092d7a09
#泊原発運転差止 #札幌地裁判決 #北海道電力 #津波の安全性基準満たさず #脱原発弁護団全国連絡会 #原発再稼働反対 #老朽原発このまま廃炉 #zoom公開講座
注目動画
ウクライナについて戦争について 群馬玉村町にて 20220514
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