明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

にょきプロ新BOOK『命を守り育み伝えるために~AFTER TEN YEARS~ 福島原発事故から10年を振り返る」を配信中です。ぜひお手に取って下さい! 明日に向けて(2150)

2022年01月21日 17時00分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20220121 17:00)



BOOKの無料ダウンロード先と冊子ご注文先を示しておきます。
https://nyoki2pj.com/lp/after10/
https://forms.gle/TqJ6AnTGYTMfXZUr6


原発事故避難者の蝦名さんの思いからスタート

このBOOKは、原発事故時に埼玉から岡山に避難移住し、保養のための「瀬戸内交流プロジェクト」を続けてきた蝦名宇摩さんの依頼で始まりました。
蝦名さんは津軽三味線奏者でもありますが、コロナでキャンプができない中、10年を振り返る冊子作成を発案。それなら一緒にと作りました。

BOOKは「あのとき日本は東日本壊滅になるかもしれなかった」点から説き起こしました。一部の人々はすぐ逃げましたが、多くの人々が深刻に被曝しました。
しかしその後人々が目覚め、原発反対の声が高まって次々原発が止まり、もんじゅも廃炉になり、原発輸出も停まりました。新BOOKでは「このことにもっと自信を持とう!」と説いています。


被曝を受け止め心身を癒すことが大事

一方で福島原発から出た放射能は、今も人々を被曝させ傷つけ続けています。しかしこの認識がまだまだ不十分。それであるテレビ番組を取り上げました。
あの時、東京の世田谷でも多くの放射性物質が飛んできていたことなどを描いたものです。福島のサルの白血球数が減っていることも示されましたが、これを受けて、BOOKで岡山在住の三田茂医師の話を取り上げました。

東京の子どもたち約4000人の血液を検査し、白血球の好中球が減っていることを示し、「新ヒバクシャ」に「能力減退症」が起きていると論文で発表された方です。
この被曝の事実をそのままに受け止め、対応していくことが大切。保養も避難も大事です。


被曝被害は隠されてきた

BOOKではなぜ被曝被害がきちんと取り上げられないのかも論じました。実はこれは広島・長崎での原爆を使った大量殺人から続いていること。
その後の東西冷戦の中でも、資本主義陣営と社会主義陣営が核開発競争を続け、人々を被曝させ続けました。

被害を受け止めることの辛さも、実態隠しに利用されました。差別の中で、被爆を隠さざるをえなくなったり、辛くて影響を認められないこともたびたび起こりました。
「被曝しても大した影響はない」というウソは、こうした点に乗っかって振りまかれてきました。この点をきちんと知ることが大事です

以上、このBOOKでは、こんな点を何度も話し合い、原稿を練り上げました。ぜひみなさんに読んで、活用していただきたいです。

最後にBOOK作成の思いを、蝦名さんが奏でる「即興津軽じょんがら曲弾」に乗せて綴った動画をご紹介します。詩は、にしむらしずえさん作です。
私たちの思いがみなさんに届きますように。

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昨年12月に行った「核と原発」に関する守田の講演を公開中です。ぜひご覧下さい。


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