明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(302)連載300回を越えて・・・カンパのお願い

2011年10月25日 07時30分00秒 | 連載の節目に・・・カンパのお願い
守田です。(20111025 07:30)

みなさま。「明日に向けて」が連載302回目を迎えました。その前の
「東北地方太平洋沖地震について」を48回出したので、合計350回を
数えたことになります。この間、本当に多くの方にご協力を頂き
支えられてここまで歩んできました。どうもありがとうございました。

ちょうど連載300回を越えた日々に僕は福島市を訪れました。放射能除染・
回復プロジェクトに参加してのことです。その第一日目の感想を既に
書きましたが、とにかく福島の人々が被った被害の酷さに胸がつぶれる
ような思いがしました。汚染は激しく、除染は困難です。

それでもなお、そこに人がいる限り、除染は行われなければならない。
避難の促進とセットのものとしてですが、とくに自分では避難の判断が
できず、また手段もない子どもたちがそこにいる限り、絶対に捨て置く
ことはできない。子どもたちに避難しないから悪いなどとは言えない。

もちろん、親御さんたちもそうなのです。どうして避難などしなければ
ならないのか。多くの場合、真面目に、つつましく生きてきたのに、何の
咎もないのに、いきなり何の補償もなく、見知らぬ土地に移動しなければ
いけない。そんな理不尽なことはないです。

しかしそこにいては危ない。あまりに危険です。このどうともならない
ジレンマを解くことに私たちはチャレンジしていかなければなりません。
そのために僕は全力を傾けます。急がば回れで、放射線の害の危険性を
もっと訴える必要がある。政府の安全キャンペーンを覆す必要がある。


ただそのために活動資金が必要です。これまでこの点に触れませんでし
たが、実は僕自身、311以降、生活のための仕事をほとんどふっ飛ばして
行動してきてしまいました。今日までこれたのは、一つには近しい友人・
知人がカンパをして支えてくれたためです。本当に心から感謝しています。

さらに何よりもパートナーが多大な苦しみを背負いながら、本当にギリギリ
限界まで僕を支えてきてくれました。彼女は日本軍性奴隷問題(いわゆる
従軍慰安婦問題)の被害女性、その中でも台湾の女性を支える活動をして
年4,5回台湾を訪問していますが、今は断腸の思いでそれを中断しています。

しかしその間にも、阿媽(台湾語でおばあちゃん)が一人、二人と亡くなり、
にもかかわらず駆けつけることができずに、悲しい日々を過ごしています。
それだけでなく、生活の全てを働いて、生活費を作りだすことにかけてくれ
ています。


こうした状況を突破するためにどうするのか。今、さまざまな出版計画を
立ち上げています。放射線の害をできるだけ分かりやすく解き明かすもの、
これを絵本作家さんの絵と文章で表現していくもの、放射線の害による
白血病、多発性骨髄腫を解説し、闘病の在り方を示したもの。

これ以外にも、ガンの多発の中で、「ガン保険」の新商品が出て来ることを
見越して、保険そのものを問い、悪質な商品の登場への警戒を促すもの、
食の安全性を解き明かすものなどなどです。「明日に向けて」の連載をまと
めて、311からの流れを捉えなおすものなども企画しています。

それらにより、総じて、放射能との共存時代をいかに前向きに生き抜くのか
そのための指針・・・とまでいかずとも、ヒントとなるものを打ち出してい
きたい。またその中で、自らの収入も得て、活動資金を作りだし、そのことで
取材の幅を広げていきたいと思っています。


しかしそのためには今は原資が必要です。そこで大変、僭越ながらみなさん
に取材活動へのカンパのお願いをさせていただくことにしました。これまで
は、京都OHANAプロジェクトへの支援依頼をさせていただいたものの、個人と
しての訴えは出しませんでした。被災地が絶対優先だと思ってのことです。

今でも強い逡巡もあります。しかし僕は被災地全体のことを考える上でも、今
は放射線の害を押しとどめること、そのために政府の政策を改めさせることが
最も大事であり、そのための行動を拡大しなければならないと思っています。
そして僭越ですが、自分の活動は有効だと自負しています。

またこの国は大新聞や企業社会による支配が、あまりに強すぎて、独立した
ジャーナリストやアクティビストが余りに育ちにくい土壌があります。この
構造を変えないと政府のウソがまかり通る状況を崩せません。そのために僕
は自分で新たな活動モデル作りだしたいとも思っています。若い人も育てたい。

みなさまどうかそのためにご協力下さい。311以降の誰もが苦しい状態の中で
心が痛みますが、カンパを訴えさせていただきます。
どうかよろしくお願いします。振込先を以下に記しておきます。


振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金
口座番号 2266615




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9 コメント

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気持ちだけ (ヒデ)
2011-10-25 10:43:22
精力的に奔走されてのご活躍、いつも頭が下がる思いで読ませていただいています。
失業中に近い身の上ながら、気持ちだけカンパさせていただきました。
応援しています。 (Ryo)
2011-10-26 13:29:41
いつも貴殿の活動と情報発信には、一目置いておりました。
冷静に事態を伝え、その源についても明らかにしてくださることで
自ら考えさせられることが多く、かつモリタさんの洞察に、そして人々をみる心に深く共感致します。
微力ですがカンパとそして、記事を読ませて頂きながら、福島を、そして私たちの日本を応援していきたい、と思っています。
感謝しています (nao)
2011-10-26 15:42:53
守田さんの活動、敬服致します。文章の中に人ととしての温かさ熱さがにじみ出ています。いつも励まされています。福島県の子供たちの現実が一体どんな状況なのか、もっと知りたいですす。同じ子供を育てる母親として、何をすれはば、福島の子供たちを助けられるのか、知りたいです。あまりに、私は知ろうとしてこなかった。守田さんのおっしゃるジャーナリズムについても今回のことで、思い知らされた気がしています。本当のことがわからなすぎる。
私は東京での子育てに限界を感じて、悩み迷ったすえに、関西へ帰ってきました。東京ですら、毎日毎日、見えない放射能に苛まれて神経がすりへるような生活でした。嫌がる子供たちにマスクをさせ、外遊びを禁じ、窓はあけず、洗濯物、布団も干せない…給食の心配、家や庭のできる限りの掃除、食材の調達…など、生活が一変しました。また、友人の中でも意識の違いに戸惑いました。比較的人間関係の自由な東京でさえ…葛藤の多い生活でしたから、福島県の方、お母さんがどんな思いで生活を織り成していらっしゃるか、想像しただけでも、胸がいたみます。先ずは…福島の子供たちの現実を知り、その上で、できることを考えていきたいと思います。守田さん、どうぞ、ご自身の生活も体も大事にしていただいて、私達に 発信してくださいませ。僅かですが、カンパ送らせていただきます。夫ともども応援しています。来月、京都の講演会に伺います。宜しくお願いします。
私も応援しています(mori) (Unknown)
2011-10-26 16:20:16
『明日に向けて』連載300回突破、ご苦労さまでございます。そして有難うございます。
毎回、守田様の現場行動を踏まえた鋭いそして明日への希望に向けた人間味溢れるレポートには深く感銘、勇気付けられています。私も気持ちカンパさせていただきました。これからもよろしくお願いいたします。
みなさま、ありがとうございます。 (守田敏也)
2011-10-27 15:37:55
ヒデ様 Ryo様 nao様 mori様
どうもありがとうございます。みなさまのお気持ち、カンパに本当に励まされています。今後も全力で走り、必要な情報をお届けすることで、恩返しをさせていただきます。今後も「明日に向けて」をどうかよろしくお願いします!

nao様 講演会にいらしたときは、ぜひお声かけください!
応援しています。 (みっちゃん)
2011-11-04 12:55:08
いつも情報をありがとうございます。
応援しています。
私も気持ちカンパさせていただきました。
これからも、身体に気をつけて頑張ってください。

Unknown (k)
2011-11-10 09:59:41
こんにちは。久しぶりに拝見しております。カンパ、せめてもの気持ちで少しだけですがお送りします。本当にいつも温かい気持ちで言葉を発して下さりありがとうございます。
福岡ではもうすぐ大きなデモがあります。
どういきるか九州にいてもいつも問われます。お体を大切に。
Unknown (僅かですが。)
2011-12-18 16:06:26
原発事故後から貴重な情報を頂き、私自身も随分助けて頂きました。
僅かばかりですが、カンパさせて頂きました。
今後共応援しています。
カンパありがとうございます (守田敏也)
2011-12-19 01:00:37
みなさま
カンパ、本当にありがとうございます。とても支えられます。僕の発信がわずかでもどなたかの役に立てば本当に嬉しいです。今後も努力を重ねます。どうかよろしくお願いします!

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