守田です。(20110411 15:30)
福島第一原発1号機で、シリアスな状態が発生しています。
一つは、9日より放射線量が急上昇したことです。炉心内で何らかの大きな変化が
あった可能性があります。しかしなぜかその後のデータが開示されていません。
センサーが壊れている可能性もあります。
一つのありうる事態として、再臨界が起こっているのではないかという指摘が、
京大原子炉実験所の小出さんなどから出されています。根拠として塩素が
中性子をとりこんで発生するクロル38が検出されていることが挙げられていますが、
一方で、これは東電の分析間違いによるデータではないかという指摘もあり、
真相がみえない状況です。
一方で、1号機には水素爆発を阻止するための窒素封入が行われていますが、
2.5気圧を目指して注入を行ってきたものの、1・95気圧以上、入れても入れても
圧力があがらない状態が続いていることが明らかになりました。漏れ出して
しまってるのです。
「1000立方メートル前後の蒸気や窒素が外部に漏れ出した」ことが、読売
新聞によって伝えられています。この蒸気には、原子炉格納容器内にあった
放射能を大量に含んでおり、大気への放射能漏れが進行していることが
明らかだと思います。
窒素封入は、水素爆発を抑えるために必要なものであり、今後も継続される
可能性が極めて高く、2号機、3号機と移る中で、今後、継続的な大気の
放射能汚染が行われる可能性が高くあります。
原発周辺におられる方、また仙台市をはじめ、原発100キロ周辺の方、さらに
その周りの方々に、この情報をお伝えください。
政府は、再び大量の放射能の大気への放出が行われようとしていることを
最後まで、アナウンスしないと思われます。そのため、これらの地域の
人々が無防備なままに放射能に襲われてしまう危険性が高いです。
避難できないまでも、せめて徹底的な、放射線被ばくからの防護対策を
とることを、可能な限りたくさんの方にお伝えください。
***************************
窒素注入、圧力上がらず…放射性物質が漏出
東京電力は11日、水素爆発を防ぐため窒素を注入している福島第一原子力
発電所1号機の格納容器で、圧力が1・95気圧から上昇しなくなり、放射性物質
を含む蒸気や窒素が外部に相当量漏れていると発表した。
東電によれば、7日未明から毎時28立方メートルの窒素を注入している。
容器内の圧力は、7日の1・56気圧から9日の1・9気圧まで徐々に上昇が
続いたが、10日頃から圧力が1・95気圧のまま上がらなくなった。
計算上は1000立方メートル前後の蒸気や窒素が外部に漏れ出したことに
なる。ただ、今のところ原発周辺の放射線量に大きな変化は見られない。
1号機には、6日間で約6000立方メートルの窒素を注入し、1・5気圧を2・5
気圧にする予定だった。東電では「格納容器の密閉性が損なわれ、相当量が
漏れている」とみている。東電では、水素爆発を回避するため、当面、現在の
注入を継続、対応策を検討する。
(2011年4月11日13時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110411-OYT1T00546.htm
福島第一原発1号機で、シリアスな状態が発生しています。
一つは、9日より放射線量が急上昇したことです。炉心内で何らかの大きな変化が
あった可能性があります。しかしなぜかその後のデータが開示されていません。
センサーが壊れている可能性もあります。
一つのありうる事態として、再臨界が起こっているのではないかという指摘が、
京大原子炉実験所の小出さんなどから出されています。根拠として塩素が
中性子をとりこんで発生するクロル38が検出されていることが挙げられていますが、
一方で、これは東電の分析間違いによるデータではないかという指摘もあり、
真相がみえない状況です。
一方で、1号機には水素爆発を阻止するための窒素封入が行われていますが、
2.5気圧を目指して注入を行ってきたものの、1・95気圧以上、入れても入れても
圧力があがらない状態が続いていることが明らかになりました。漏れ出して
しまってるのです。
「1000立方メートル前後の蒸気や窒素が外部に漏れ出した」ことが、読売
新聞によって伝えられています。この蒸気には、原子炉格納容器内にあった
放射能を大量に含んでおり、大気への放射能漏れが進行していることが
明らかだと思います。
窒素封入は、水素爆発を抑えるために必要なものであり、今後も継続される
可能性が極めて高く、2号機、3号機と移る中で、今後、継続的な大気の
放射能汚染が行われる可能性が高くあります。
原発周辺におられる方、また仙台市をはじめ、原発100キロ周辺の方、さらに
その周りの方々に、この情報をお伝えください。
政府は、再び大量の放射能の大気への放出が行われようとしていることを
最後まで、アナウンスしないと思われます。そのため、これらの地域の
人々が無防備なままに放射能に襲われてしまう危険性が高いです。
避難できないまでも、せめて徹底的な、放射線被ばくからの防護対策を
とることを、可能な限りたくさんの方にお伝えください。
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窒素注入、圧力上がらず…放射性物質が漏出
東京電力は11日、水素爆発を防ぐため窒素を注入している福島第一原子力
発電所1号機の格納容器で、圧力が1・95気圧から上昇しなくなり、放射性物質
を含む蒸気や窒素が外部に相当量漏れていると発表した。
東電によれば、7日未明から毎時28立方メートルの窒素を注入している。
容器内の圧力は、7日の1・56気圧から9日の1・9気圧まで徐々に上昇が
続いたが、10日頃から圧力が1・95気圧のまま上がらなくなった。
計算上は1000立方メートル前後の蒸気や窒素が外部に漏れ出したことに
なる。ただ、今のところ原発周辺の放射線量に大きな変化は見られない。
1号機には、6日間で約6000立方メートルの窒素を注入し、1・5気圧を2・5
気圧にする予定だった。東電では「格納容器の密閉性が損なわれ、相当量が
漏れている」とみている。東電では、水素爆発を回避するため、当面、現在の
注入を継続、対応策を検討する。
(2011年4月11日13時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110411-OYT1T00546.htm
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