明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2214)原発の危険性を問う!~若狭原発と湖北、どう向き合うか~ 長浜市でお話しました。動画をご覧下さい-その1

2022年06月10日 19時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20220610 19:30)

動画をご覧下さい!

5月22日に長浜市でお話しました。湖北原発ゼロの会に呼んでいただきました。動画をアップしてあるのでご紹介します。


原発で「温暖化対策」「環境対策」など全くできない!

主催者より与えられたお題の一つは、「脱炭素化のために原発は必要か?」という内容。
これに対して僕は「原発が脱炭素化の促進として有効というのはとんでもない大うそ」と指摘し、3つの点を解説しました。

一番大きなウソは、原発が何万年も管理が必要な核のゴミを作りだしてしまうので環境対策に使えようはずもないこと。
未来世代への暴力そのもの。そんなものを使い続けていいはずがない。

二つ目には原発は発生させた熱量の三分の一しか発電に使えず、あとはお湯として海に捨てている「海温め装置」であること。
またオンボロ湯沸かし器なので出力調整が苦手で、夜間に不必要な電気を作りだして環境を悪くしていること。その象徴としてコンビニの夜間営業があります。

三つ目にそもそも原発はオワコン=終わったコンテンツであること。ウランの埋蔵量は石油と比べても多くはないのに、高速増殖炉でプルトニウムをどんどん作れるから無限のエネルギーになる・・・予定だったのにそんな計画、世界中でとん挫しました。
しかも福島原発事故を経て、各国の原子力規制当局がレギュレーションを上げたら、もうそれだけで経済的に成り立たなくなり、建設も滞り、原子力産業の倒産が相次いでいます。本当にオワコンなのです。



二酸化炭素は本当に温暖化の主要因?

その上で二酸化炭素増加が、温暖化の主要因となのか?少し意見を述べました。
その際、福井県若狹市にある年縞博物館のことをお話しました。ここは世界の中でも稀有な条件を満たしている「奇跡の湖」で、湖の上に毎年降るものが湖底に沈殿して、きれいに層をなしているのです。

適度な深さがあって湖底にまで酸素がいかないので湖底をかき乱す生物がおらず、川が流れ込んでないので土砂流入がない。それで湖底に振った葉っぱなどがきれいにそのなな残って、「年縞」を形成し、気象データが読み取れるのです。
どれぐらいの長さなのかと言うとなんと7万年分。つまり7年万分の気象データがこれらから得られています。

それを見ると、現在、地球は大きな流れでは、温暖な時期を過ぎて寒冷化に向かっていることが分かると同時に、地球史の中で実は温暖化は、繰り返し起こってきたことであることが分かります。
繰り返し起きてきた温暖化は、太陽と地球との距離などを要因としていて、二酸化炭素が原因ではなかったのです。これらを押さえると「温暖化」のイメージが大きく変わるのではと思います。

以上、講演の前半、38分30秒辺りまでをご紹介しました。

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