富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

王国のW杯

2014年06月05日 | サッカー

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暑さ、蒸し暑さが繰り返しているうちに、「梅雨入り」となったわけですが、
近年のありようと違って、今年はオーソドックスに梅雨らしいのは・・・むしろ
これからの気候変動を予感させて、不敵な雰囲気を感じてしまう。

個人的には、この2014年6月は、4年を待ちわびたフットボールの特別な年・・・
なぜか「まぁるい地球」でありながら
ことサッカーに関してだけは、ヨーロッパに偏ってしまう昨今で、
もっといい季節を選んでやればいいと思うのに、おかげでこんな暑さ厳しい時期に
4年に一度の祭典が欧州サッカーのスケジュールの都合で開催される羽目になった始末です。
そして、たぶん競技時間もヨーロッパを基準にして日程が組まれたとも想像できます。
アジアにとっては、都合の悪い時間にライブ放送で、しんどいけども

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それでも、大いに楽しみにしています。

ペレ、クライフ、マラドーナ・・・サッカーの神が「才能」与えたもうた「きら星」達に
肩を並べているはずのメッシの近頃は どことなく異変がみられて、
彼だけは今度も、W杯というステージにその輝きを曇らせてしまうのか ・・・
「汚れたストライカー」のスアレスは、結局回復してるのか・・・
ネイマールは、その重荷を振り払うのか
さすがにイニエスタもシャビにもピークを通り越したのか・・・Cロナウドは孤立しないでいられるか

王国ブラジルの経済には、BRICs(ブリックス)ともてはやされた頃の盛り上がりはもうない。
アメリカのマネーゲームは、この国の貧富の差を広げるだけ広げて
ワールドカップを高見の見物しようとしている。
サッカーの現状もまた、ほとんどの選手はヨーロッパのクラブにいて、王国のリーグは閑散として
危機的状況にある。だからこそ、本来なら王国のW杯は、この上ない場所での開催でありながら
冷や水をかけるデモがあちこちに吹き出している。
老若男女がこぞって、リフティングがうまいと思えるほどのサッカー王国のブラジルでありながら・・・・

けれどもブラジルが母国で6回目のW杯をその手にする可能性は高い。
スペインもさすがに、メンバーが4年前と活性化されずに、連覇を果たせるほどの勢いがあるわけでもなく
ドイツは堅実だが南米で勝てるとも思わないし、オランダはやっぱりバックスに大いに不安が残る。
アルゼンチンは、メッシの出来がトーナメントの時点で鍵を握る。
チリのサッカーは、前回は、最も刺激的で目を奪った・・・4年経ってそのひたむきにアタックし続けるサッカーが健在なのか
C.ロナウドはポルトガルというナショナルチームで輝きを放つのか・・・
新たなヒーローを生み出せなかったイングランドは、D組自体を勝ち残れるのか
ナスリをこともなげに切り捨てたデシャンのフランスは、運を味方につけられるのか・・・・
いつも堅実に勝ち上がれるアメリカは、死の組を這い出るのだろうか・・・

ネイマールばかりに焦点をあて、サッカーと言えばゴールシーンだけをクローズアップする
日本の甘ったるいメディアの評価は二の次にして
ブラジルの核心は、ダビド・ルイスとチアゴ・シウヴァのセンターバックとパウリーニョとラミレス
というボランチの有能な才能にある。
サッカーは守備から・・・などというような、ちんけなセオリーを言うのではない・・・彼らのディフェンスは
オフェンスと直結する展開力にあふれている。ただ攻撃力それ自体は、若干の迫力に欠けている。

一体化した展開と守備、そこがデフェンスがあまりにもおぼつかない日本代表に欠落している核心でもある。
だからこそ、ザックは攻撃陣に多くを配したのであって、彼が想定する「守備力」を
日本サッカーからは、期待できないことを確信したのだと思う。
ただし、そこに4年前に守備偏重に舵をを切って、心底つまらないサッカーを世界に示した
あの凡とした岡田の判断と決定的に違うことに期待をしたい。

この前のテストマッチでのパフォーマンスは実に目を見はった。
とりわけ香川の技術とスピード、イマジネーションはもう世界に互して遜色がない。
彼の唯一の弱点は、4年前にすでにその才能を輝かせながらも、全く器も見る目もない
岡田というものに選から外され、マンチェスター・ユナイテッドの世代交代時に同じように目のくらんだ
モイーズというものに出場を阻まれた「監督運」のなさにあるとも言える。香川は確実に
W杯で、世界の衆目を集めるだろう。長友は言うに及ばず内田も大久保も柿谷にしろ岡崎も山口も遠藤も青山までも
そのスピードと技術と展開力は、世界を見据えて一泡吹かせてやろうという意欲にあふれていた。
ただ、本田を除いて・・・・

僕にはとても深刻に思えた・・・彼自身のスピードのなさは、とうから気にはなっていたが
それをなんとか予測の早さに隠そうとして、時にそれが功を奏してたびたび中心的活躍に映ってはいたけど
今度の場合は、それすらもなく、ボールが彼を経由するたびに
日本代表のスピードが奪われ、彼の存在は明らかに足かせになっていた。
もう10日、スター扱いは意味がない。彼がエンジンとは思えない。
彼のスタメンにこだわり続けるのなら・・・日本の「良さ」そのものが失われるだろう。
彼に与えられたポジションというものがあるのなら、今なら大久保がそれを担うべきで
客観的に見て、本田は現時点でサブのメンバーに位置させることが最善のように思える。

我々の代表は、優勝を口にはするが、本当のところ 結果ではなくて
世界を「あっと」驚かせてほしい!ヨーロッパ偏重のフットボールの現況に
アジアの力を見せつけてほしい。
そのために何が自分らの持ち味で自分らの力なのかを分析し、
自分らの120パーセントを発揮してほしい。
W杯は、フットボールの頂点にある。
この期間だけは寝ても覚めてもサッカーの毎日になりそう・・・

ゆうとくけど、コートジボワールのドロクバもヤヤ・トゥーレにしても、ただ者ではない。
日本のディフェンスが束になっても止められないだろう。
ギリシャにしろ日本が苦手な 守備的布陣からのカウンター攻撃を基本にしている。
コロンビアは南米でもブラジル・アルゼンチンと肩を並べる強豪で
ファルカオがでないと言ってもバッカやマルティネスにしろ注目すべきストライカーがうじゃうじゃいる。
予選突破は並大抵の力では太刀打ちできない。

オーストラリアの不運を慰められるほど、我々の「C組」は決して甘くない!


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