富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

エクセル 一から出直し (その4)

2014年02月21日 | エクセル

ショートプログラムでの真央ちゃんショックに同じように気持ちをうなだれても、一夜明けてフリーの演技が終わったときに
胸をなで下ろした人は、国中に多い・・・彼女は、決して「この国」のために滑ったのではなく
自分のためにスケートをしに来たはずだった。 彼女の思いもよらぬ前日の落胆から
すべてを振り払うように、懸命に演じきったあとのあふれ出した涙は
彼女だけがかみしめるものだったけど、共有しようとする人は数知れない。
「天才少女」とかき立てられ、あおられ、これまで、マイナーな競技を国民的イベントにまで押し上げた彼女の
功績は、計り知れない。そして、いつの間にか「国民的期待」をそのか細い背中に、勝手に押しつけられてきて
他のメダリストのように、休むことを許されず、数多くの大会に出場・・・させられてきた・・・
そういう意味で彼女は、特別なスケーターとしての運命を背負わされてきた。

とても適任と思えない「東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長」の森というものの発言がネット上におどる。
それは失言などというレベルでもなく、人としての「品性」を問われる話であって、
彼の言動はいつも悲しいほどに「貧しい」・・・今、彼の立場で言わねばならない話でもない。
会長職を何かの功労でたまたま選ばれたとしても、この国のためにも、彼は即刻退場すべきだと思う。
立場というものに立脚せず、自分がすることでもないことを、「転ぶとわかっていた」などと公言することも、
むしろそのこと自体を彼が思うことに何の意味があるのだろうか・・・
結果を受け入れるのは、それまで「前向き」に取り組んできた彼女一人であって彼女の結果でしかない。
そもそもことのはじめに悪いシナリオをあらかじめ用意しておいて、あとの結果の善し悪しに、どうのこうのしようとする「さじ加減」が
「後ろ向き」過ぎて、あきれてしまう。物事を先送りして、やり過ごしてきた「政治屋」の習性にも思えて気色が悪い。

やるだけのことをやったベストには運も左右するし、必ず報われる訳でもない。
いいことばっかりではない誰もの「生き様」を「浅田真央」のオリンピックの結果に対して
勝手に自分のありようになぞらえた人がたくさんいると思う。
この僕もまたその一人でもある。身勝手にも「期待」を押しつけておきながら・・・・
彼女がそれでも手にしたものは、 僕らが欲しいと思っても手に入らない大きい「人生」の糧だったことを信じたい。


さて、気を取り直してブログの続きは・・・食傷気味な方もおられると思いながら・・やっぱり相も変わらず、「エクセル」・・・・・デス。

エクセルは、多くのユーザーを抱えることで、はじめに提供されたものに、さらに多くの機能をプラスして
進化してきたアプリケーションです。
そのことは、逆にこれから取り組もうとする「初心者」の人たちを入り口でビビらせることになっているのかもしれません。
けどもいつも言うように、パソコンはその全部を知らなければいけないものではありません。
この国に住むものの悪い癖ですが、勉強は全部できないと評価されないと思い込み、すぐ人と比べて
優劣を気にします。けど「できる」ということは、自分のやりたいことが「できる」と言うことであって
使いもしないことを知っていて、それを「活用」できないとしたら、本当の意味はありません。
できるとかできないというのは、「他人の評価」ではなく、自分が下す「ジャッジ」なのです。

ただ、使おうとすると、知っておくと便利で「な~んや」って意外にかんたんなことに気づくことがあり
高い敷居を乗り越えられることがあります。こういうのは繰り返し使うことで身につけるより仕方ありません。

「####」の表示
たとえば、セルに数字を入力した時に「####」と表示されたとしても慌てる必要はありません
それは、入力した数値の桁数が セルの幅を超えているだけで、
その列を示す「A,B,C・・・」という列を示す欄の境界線をダブルクリックすることで
セル幅を「自動調整」して中身をちゃんと表示できます。

「文字列(テキスト)」の足し算
エクセルでは、ちょっとした計算は、まず式を入れたいセルをクリックして選択(アクティブにする)して
次に半角英数で「=」(イコール)キーを入力したあと、どのセルとどのセルをとそれぞれクリックするだけで
ちょっとした数式を設定できます。

2014-02-21 11-47-29
と、ここまでわかっていても、「文字」の足し算ができると言うことを使う人は意外に少ないのです。
そもそも、そういうことを思いついたり使うことがないからでしょうが・・・・僕自身はよく名簿などで
名前や住所欄を作るときに使います。こうしておくと、たとえば繰り返し出てくる「姓」の入力や
同じような住所地をいちいち「入力」する手間が省けるからです。
文字列の足し算は、「+」の代わりに「&(アンド)」を使うだけで、下記の図のように通常の数式と同じ操作で行います。
この場合、「=A2&B2」でA2のセルにある値とB2のセルの値をくっつける式を完成させます。
mojiretsu
すると、図のようにA列とB列の文字が一つのデータに合成されるわけです。
・・・・さらに、しっくりいかなくて、名字と名前にどうしてもスペースが入れたい時は、指定したセルと
セルの間に決まった文字を「"」(ダブルクォーテーション)で囲んで同じように
足し算の設定をすれば、それがかないます。この場合はスペースということなので式の途中に
「"_"」のようにスペースを作って組み込めば
mojiretsu2
名字と名前にスペースが入るのです。「"」で囲むというのは、結構たくさんの場面で使われますので
これを機会に身につけておくのがいいと思います。

頭に「’」(アポストロフィー)・・・・
時に便利な仕組みも、それが故に邪魔されたり困らされることもあります。
たとえば「(c)」と入力したら、勝手に丸で囲まれた文字になったり、「1-1とか2-1」とハイフォンで入力すると
1月1日と表示され、「1/2」と分数で入力しようとしても必ず月日に置き換えられてしまいます。
整理番号で「000015」としたいのに、そのまま入力しても「15」とだけ表示されてしまいます。
エクセルの初期設定では、「-」(ハイフォン)や「/」(スラッシュ)で数字を区切ると
それは「月日」を意味するものだと、自動的に判別され
「000015」と数値入力すれば、余分なゼロをカウントすることはありません。
またコピーしたものを表す丸にCやロゴを意味する丸にRなどよく使われる記号を判別する要素として組み込んでいます。
それが数値とか記号として、入力するものではなく単に「文字列」やと言い聞かせたい場合は、
入力するデータの前にキーボードの数字の7の所にある「’」アポストロフィーを入れると
「文字列(テキスト)」やでということがエクセルに伝わり、冒頭の問題を解決してくれます。

「Tab(タブ)」キー
通常の場合、セルに何かを入力したあと「Enter」キーを押して確定しますが、
そうするとセルはその下のセルに移動します。実は右横のセルに続けて入力したいのに、
またマウスを使って、右横のセルをクリックしなさねばならず、ずいぶん余分な手間をとらされてしまいマス。
セルを横に移動するのなら、「Enter」キーではなく「Tab」キーで操作します。
てきぱきと入力を繰り返す達人は、「Enter」と「Tab」キーの使い分けが身についています。
パソコンを使っておられるという方に、実はこの「Tab」キーを使いこなさずにおられる方が結構おられます。
たとえばワードなどでも、よく「字下げ(インデント)」するのに、スペースキーを使われる方がおられますが
そういう場合は本来は「Tab」キーで行うと、前後の字揃いが整うことを知らずにおられマス。
空白をスペースで代用するのは、あまり感心しません。表示の方法はいくらでもある上
たとえばパソコンでは、「野瀬悪?」と「野瀬□悪?」と間にスペースがあるデータを同じものとは見なさないからです。
修正とか「置換」とか集計の時に躓くことがあるのは、こうした「基本」がなおざりにされているケースが見受けられます。

「ショートカットキー」
アイコンやリボンに頼りすぎると、その機能がどこにあるのか
探すことに時間をとられることがあります。たとえばちょっと操作を誤ったりしたときに、一つ前に戻りたいのに
「元に戻る」ボタンは,どこやったかいな・・・とうろついたり・・・・

基本的な操作は、エクセルにしろワードにしろ実は「ショートカットキー」という仕掛けが事前にあって
ほとんど、どのようなアプリケーションでも同じ操作で統一されています。
「元に戻る」は「Ctrl」キー押しながら「Z」を押すとそれが可能です。
コピーは「Ctrl」+「C」ですし、貼付けは「Ctrl」+「V」・・・全部選択するときは「Ctrl」+「A」ですし
「Ctrl」+「S」で「名前をつけて保存」することが出きます。
どないしても動かんようになって凍ってしまったとき(フリーズしたとき)は「Esc」(エスケープ)キーを押して避難します。
また、エクセルでは特別に、「Ctr」+「;」(セミコロン)で今日の日付、「Ctrl」+「:」(コロン)で現在の時刻を
入力できる仕掛けも用意されています。
こうしたキーボードを使って「省力化」を図るのもエクセルを使いこなすという意味で大切な要素になるでしょう。

なんにせよ、使いこなすには努力と前向きに取り組む姿勢が何よりです。
エクセルによって、多少なりともものの考え方や取り組みが変わるのなら、また一つ自分にちょっとした可能性を与えます。
結果は、その努力や積み重ねによって与えられます。
はじめから「無理」とか結果を割り引いて、あかんかった時の思案に明け暮れていると
結局飛べないまま、喜びというもの、達成感を得られず
あの汚れちまった「政治屋」のように人の批判に明け暮れて、何もしない時間をやたらと増やすだけになるんやと
僕には思えます。

※それにしても、今の「ソーリ」という人にまつわる人脈といい人といい
なんと人間としての品性や知性に欠ける人の多いことに、嫌気がする・・・NHK会長に就任したり、経営委員会にいる
「作家」もどきや補佐官、かっての派閥の長・・・・枚挙にいとまがない
彼らの言葉を「失言」などと過小評価してるマスコミにしてもどうかと思うけど・・・
失言などではなく、普段の彼らの頭の中身からくるもので、あの程度の知恵と認識でしかない。・・・・・
安っぽい右傾化とおごりと先見性の欠落・・・・戦後レジュームからの脱却とは言葉だけがはしゃいでいるけど・・・・
どんどん何もかもが後退して、あのとき任期を途中で投げ出した「ソーリ」そのものが持つ「中身」を疑ってしまう。


エクセル 一から出直し(その3)

2014年02月14日 | エクセル

いつの頃からか、2月14日という日が西洋文化にかぶれてこの国も「バレンタインデイ」が
クリスマスや巻き寿司丸かじりの日のように「特別な日」になりました。
・・・こういうのを、年老いた人の達観した気分からもの申すと・・・「チョコざいな」ってことになるんやろけど・・
年が結構になっても、いわゆる年甲斐もなく・・・「チョコざいな」というよりも「チョコちょうだいな」の方に傾いて
知らず知らずに、手を出してるのが「オチ」です。
この間のサークルでは、たくさんのチョコいただきました。一度には無理なので、「チョコチョコ」いただくことにします。
・・・と使い古されたオッサンギャグはこのくらいにして・・・

この間のサークルでは、少しもたついて今後の取り組みよう、とりわけEXCELについての説明がおぼつかないため
「エクセルアレルギー」とか「使い途」がないという声が聞かれました。
確かに一理あって、使いもしないのに無理に覚えようとすることは、むしろ時間の無駄になります。
僕にしてもパソコンは道具の一つでしかないので、それぞれがそれぞれなりに使いこなせばいいわけで、
「できる」とか「できない」などというある基準で、物事を判断する意味はないと思います。
けれども、そこんとこにあえて反論すれば、
パソコンをやる以上は、「エクセル」のある程度の機能ぐらいは「わかった」上で
「使える」か「使わないか」とか「エクセルは嫌い!」と判断して欲しいと思うんです。
パソコンにインストールされているアプリケーションのうち、実はエクセルほど多くの人に使われている「ソフト」は
ほかに見当たりません。・・・・それにこれはあくまでも自分だけの感想ではあるけれど
エクセルを使うようになって、物事の分析とか整理する「こだわり」に気づくことが増えました。
長年、先送りしてきた問題でも、エクセルで「セル」を積み上げたり積み崩したりして、作り上げていくなかで
いかに物事のYesとNoを曖昧にしてきたことや、解決すべき問題を放置してきたかに気づかされることがあります。
前に進むときに、何を整理して誰が本当のことを言ってるのか、間違いがどこかを探したり、・・・・

ならばこそ、2014年のサークル再開にあたって
エクセルに本腰をいれておこうと思い立った次第です。・・・・なにとぞご理解のほどを・・・・・

さて、こういうたとえは必ずしも的を得てるとは思いませんが、エクセルが苦手の人には
起動した「エクセル」はまるで、吠え立てる犬のように人を寄せつけないように映っているのかもしれません。
これを克服するのには、この相手の癖とか性格のようなものを理解して手なずけなければなりませんし、
もしもうまく手なずけることが、できたならこれほど役に立つものもないのかもしれません。
世の中には、こうしてエクセルを我が物とすることができた人が「ぎょうさん」おらはって、たとえば
家計簿とか収支決算書は言うに及ばず多くの「ひな形」をテンプレートとして、ネット上に公開しておられるので
これらをおおいに活用できて、自分の行動やパソコンの使い途が広がること請け合いです。

そもそも、エクセルを食わず嫌いにさせるのは、セルという「マス目」のような見た目にあります。
それは、ワードのように「白紙」というのと違って・・・という声が聞こえなくもありませんが・・・・
そのことは、大いに「とらえ方」に依存します。つまりなにも仕掛けのない「白紙」という状態を
パソコンの基準としてとらえる見方と、たとえば何か仕掛けのような・・・たとえば「家計簿」のソフトのように
一定の決まり事を仕組んだ上で、初期の起動画面をパソコンをする基準とする考え方とに分かれるのではないでしょうか・・・
つまり、何かを一から作ろうとするありようと、あらかじめフォーム(形)が作られているものに
データを入力して何かを作り上げて行くというようなあり方とにです。
ワードや一太郎で文書を一から練って作り上げようとすることもパソコンなら
筆まめや楽々はがきの仕掛けられたフォームにデータを入れて、「住所録」を作成することもまたパソコンのなせる技です。

エクセルは、どちらかというと後者のありように近くて、市販されたソフトの操作を覚え込まされてその使い勝手を
渋々受け入れる面倒くささを排除して、もっと簡単に機能を単純化させて、  
オリジナルなものをこしらえて、自分のやりたいことを実現できる「アプリケーション」であるといえます。
ただ単に「印刷」することだけを想定したものではなく、たとえばデータの分析とか
整理にまで応用できるもので、売上帳や出納簿、家計簿とか住所録とかあるいは「香典帳」のように
普段、引き出しに入れておくようなものをこしらえる「もと」になるのです。
だからこそ、エクセルの見た目は、ほかとは違いますし、結局は「印刷」することを目的としたワードのように   
何にもない「白紙」からという形にはありません。
エクセルの起動画面が「白紙」といえば白紙ですが、マスで区切られた単なる「罫紙」と見えてしまえば
その理解はたぶん大いに間違っています。 
「使わへん」と言い切るのは、むしろ早計です。「使い途」はいくらでもあるのに、
パソコンをかっての「ワープロ機」のごとく、文書作りのイメージから見切っていて「表作り」だけと思い込むと
入り口のところで「エクセル」に吠えられてしまいます。・・・・けどエクセルは噛みつきません。

たしかに一般的な「文書の作成」という一点から見ると「マス目」が邪魔に思えるでしょうが、
エクセルのセルは、セル(細胞)と呼ばれる理由があって、ただの「マス目」ではありません。
そこに「仕掛け」を加えるという機能があります。
たとえば「集計」であったり、「判断」であったり・・・・そういうことが可能なためにエクセルでは
一つ一つを「ワークシート」・・・作業をするシートと呼び、それらを保存するときに「ブック」という形で束ねます。
このワークシートは、はじめからワードなどのように印刷する大きさを示す「ページ」とか「サイズ」などに
こだわりません。・・・そのためにどうしても「A4版」で印刷する必要のあるものをこしらえるときは、
メニュー」→「ページレイアウト」でサイズとかついでに余白を設定しておくほうがわかりやすいでしょう。

結合前 
セルは、伸び縮みします。今ある大きさ、並び、その数にとらわれる必要はありません。
また、設定をいじらない限りセルの「枠線」はこのままでは印刷されません。
たとえば、エクセルを設定したサイズの幅いっぱいに、いわゆる横書きの「罫紙」にして
「文書」を作るのなら「A列」の区切り線を横にビロ~んと広げれば、下図の左のようになります。
罫紙2罫紙1
こうすれば、むしろワードのように、行の配置に煩わされることなく横書きの文書が作れます。
上の図の右側の図が左と大いに違っていることに気づかれたなら、それはA列からH列が
横一体にひっついたものになっているからです。このようにセルは縦横に隣り合うセルを結合させて一つに
することもできます。

ひっつけたいセルの範囲をドラッグして指定しておき、

結合


EXCEL2010 EXCEl2013
2010結合2013結合
上のようなリボンの中にある「結合」のボタンを押して結合させます。
ただし、この方法はやたら乱発しないようにしてください。エクセルをこなしていく過程で
きっと身にしみてくると思うんですが、多用するとあとで困ります。結合は、やむない場合の「奥の手」の一つとして
覚えておくといいでしょう。なんせ、セルは伸び縮みするんですから、はじめからいじくるとあとで応用が利きにくくしてしまうのは
考えもんです。
ここからは僕が最も尊敬するエクセルのサイト「よねさんのWordとExcelの小部屋」から
引用させていただきます。・・・・この説明に不足があれば、上記リンクで確認ください。
エクセルの列の幅と行の高さは、手動の見た目で変える時は、下図のように
列の場合は画面上のA,B,C・・・・・のアルファベットのそれぞれの境界線を行の高さは、画面左の行番号を示す数字の境界線を
ドラッグして、動かします。

セル幅1行高0

もちろん、一度に複数の列幅や行高を変えることができます。しかも「Ctrl」キーを押しながら
変えたい行・列を指定すれば、「飛び飛び」の範囲を指定もできます。下図は列の場合ですが
行の場合も同じ理屈です。飛び飛びでなくてもある一定の範囲でも同じで・・・・範囲の指定ができたら
どこのセルの境界線でもかまいませんので、どこか一つの「境界線」をドラッグして動かせば指定した
範囲のセルの大きさを同じ幅や高さに調整できるのです。

複数列幅
さらに、この列や行の境界線を「ダブルクリック」すると・・・・
その列や行に入力されたデータの最も長い、もっとも大きいデータに適した幅や高さに自動的に調整してくれる
機能まであるのですから、至れり尽くせりのご丁寧さが仕込まれてもいるのです。

伸び縮みのあとは、不要な行や列の「削除」その逆に必要になった行や列の「挿入」方法ですが・・・・
これもわかってしまえば、実に「かんたん」な方法です。
エクセルのメニューの「ホーム」いうものの「リボン」の中には、「挿入」と「削除」というボタンがはじめから
配置されています。
挿入2png削除2
挿入したい位置を指定して、これらのボタンから「したい」ものを選択すればいいんですが・・・・・
面倒くさがり屋の僕は、こういう場合、このボタンを使うことはありません。
挿入したい「行」の場合は、挿入したい位置の一つ下で、「列」の挿入したい位置の一つ「左」で
右クリック」します。
すると拡張メニューに「挿入」や「削除」が出てきます。これを選択して使うようにしています。
コピーや貼付けという操作と同じようにこういう基本的な操作はこの「右クリック」メニューにあるので
これを身につけておけば、多少の「省力化」につながります。

 

複数行高複数列幅


削除や挿入は、意外に行単位、列単位と思い込んでおられる方が多いと思うときがあります。
エクセルでは、たとえば下図のように表中のある部分もしくは、
「Ctrl」キーを押しながら、飛び飛びに指定した範囲にも「挿入」とか「削除」が指定できます。


  挿入1png
範囲を決めて、「右クリック」→「削除」か「挿入」を選べばいいのです。
そうすると、どの方向に削除や挿入を問う画面が現れるので、慌てずに上か下か右か左に
変化させたい方向を選ぶようにします。


シフトpng

ただしこのような「部分的」な操作もまた「奥の手」の一つとして考えなければなりません。
たとえばセルを指定した数式を加えているセルに、大いに影響を及ぼします。
そういう所をあらかじめ考慮して、この技は使えるときと使えない時を判断しなければならないでしょう。

ついでに列の幅や行の高さは「数値」で指定することもできます。
「ホーム」のリボンの「書式」という中にも下図のように

列幅メニュー

行高

これも実は「右クリック」の拡張メニューに入っていますので、このボタンのありかを
覚えておく必要はありません。
このとき、表示される「数値」の話をしておきましょう。
列の幅の指定をするときに表示されている「数値」はおよそ、標準フォントの「半角英数字」でいくつの文字が入るかを示しています。
ややこしいのは、行の高さで「13.50」とか何とか表されます。行の境界線にカーソルを持って行くとさらに
「ピクセル」という単位でもう一つの数値が表されます。

「13.50」がセルの高さを表す数値で、単位は「ポイント」です。
1ポイントは1/72インチ。1インチが約25.4mmなので、1ポイントは25.4mm÷72より、約0.3528mmであることがわかります。
したがって、13.50ポイントは約4.76mmとなります。
ポイントの右側に、カッコ書きで「(18ピクセル)」と表示されています。
この「ピクセル」とは、ディスプレイの表示やプリンタの出力を構成する最小単位(小さな点)のことです。
例えば、セルの高さが13.50ポイントの場合、ディスプレイ上では18ピクセル、
つまり、ディスプレイの表示は18個の点から構成されていることを表しています。
正直、こんな理屈をわかって使っている人はどれほどいるでしょうか・・・・・
この話については「ウンチク」程度で覚えておく必要もないと思います

見た目でこなしましょう。さじ加減が数値では表せないように・・・・・

セルをある程度「操れる」ということになれば、エクセルをてなづけるはじめの一歩になります。
嫌うと相手も寄せ付けません。かといって、へりくだるとつけあがります。
使いこなしてこそのパソコンです。なんとかエクセルの長い道を
最後まで行くのは、とっても無理ですので、適当な所まで歩いて行こうと気持ちを出直ししていただくと
僕もまた及ばずながら、お手伝いができると思うんですが・・・・・・・・・

※それから「山崎ゆうじ」さんへ
この間は早速「ひだまり」までお越しいただいて、ありがとうございました。感謝しています。
サークルでは、現在はもう常時5名ほどの集まりになっていますが、それでもよければお立ち寄りください。
開催は「富田区公民館」で、毎月第2・第4水曜日の夜8時から10時までが基本的な日程です。
祝日や25日になった場合は翌日に開催するようにしています。


エクセル 一から出直し(その2)

2014年02月09日 | エクセル

今度の雪は「南岸低気圧」のせいで、北よりも太平洋側に湿った重い雪を積もらせました。 
思ったより積雪が多くて出そびれて・・・家でお休み。
そのおかげで、XPマシンのままやった「小リンちゃん」のPCをWindows7にグレードアップする作業が完了し
家まで届けてきました。・・・ほんまはもう少し早めにする予定であったものの
昨年の水害で、僕自身の時間に余裕なく、今年になって、ようやく取りかかれた次第です。
きっと「小リン」ちゃんのことですので、この雪の日早速、気張って新しいOSに取り組み始めたことでしょう。
そしてその帰りに今度は「ちゅうこさん」のPCを預かって、やっぱりWindows7にOSの乗り換えを予定しています。

さて、少し間があいたものの、これを機に出直しを決めた「エクセル」の話の続き。・・・第2弾です.

 

パソコンで物作りというか作業をするときに、実は「構想」というか、どう作ろうかという思案に
一番時間をとられるものです。時間がかかると、そのうちに僕のような「あかんたれ」になると、「やっぱりやーめたっ」
というようなことにおちいりかねません。・・・・・そこで、Office2010やOffice2013あたりになると、
新規作成」とメニューというものが、そもそも、Web上から「テンプレート」というひな形を選ぶ仕組みを用意しています。
一から作ろうなどと思わずとも、ひな形をダウンロードして、それを編集加工して作ってみたらええやん
・・・とでもいってるような具合です。 確かに省力化につながるはずです・・・・が
ところが、そうやとしたら・・・それはそれで、こっちの方にそれを思うように編集できるスキル(能力)が要る訳で・・・
そこんとこが、なかなか「やっかい」と言えば「やっかいな」話なのです。


それなりに「エクセル」を形にするためには、「書式設定」という機能をある程度使いこなす必要があります。
たとえばセル幅に限らず、データの入力されたセルの文字の配置、文字揃え、あるいはインデント(字下げ)というもの
一つをとっても、その機能を使いこなさねば、思い通りには行かないでしょう。

通常は、エクセルの画面上「ホーム」というリボンのなかに下図のような配列で、こうした機能が顔を見せています。

haichi

文字の書体(フォント)やその大きさは、下図のような所をクリックすれば、好みのフォントや字の大きさを
指定したり、編集することが可能です。

font1

けれども、そういうアイコンとそれがどのリボンのどこにあるかをを身につけるのも、なかなかに大変です。
それでなくても個別のメニューの項目を選択するぐらいで、すんでいた「Office2003」の頃に比べて
Office2010や2013ともなると、メニューの一つ一つにそれぞれのリボンを作らねばならないほど機能が
大幅に増えて以前とは比べものにならないほど選択肢があって、覚えようとするだけで頭が痛くなるものです。
そこで「書式の設定」だけは、リボン上のアイコンを覚えることはせずに 、
書式を整えたいセルをクリックするか、ある程度のセルの範囲をドラッグして指定します。
そこで、「右クリック」します。
すると従来と同じように現れる拡張メニューの中に「セルの書式設定」を見つけ出します。
もっぱら、この方法だけで書式を設定する方法がオススメです。
なぜなら、
この中に現れるダイヤログのタブの中に書式のすべてがあるからです。
書体(フォント)の選択は、「フォント」のタブにあって、
色も大きさも太字や斜体やアンダーラインま大方の設定が一度に済ませられます。

font2 

昔々、エクセルを始める頃にこんなことを言ったことを思い出します。
エクセルのセルは、「文字列」(テキスト)と「数値」の違いを本能として区分けする。・・・ということを
数値と判断した場合は「右揃え」で、文字列と思えば「左揃え」で表示して、認識する本能を持ち合わせています。
このことは基本的な話ですが、そうしなければならないという訳では決してないので
」のタブでそのポジションを変更できます。セルの中で横方向に字下げ(インデント)を含めて
自在に操れ、また縦方向にも上・下・中央位置を指定できます。
こうすることによって、たとえば名前や数値の並びをばらばらではなく読みやすく見やすい配置が設定できます。

haichi1

表の見栄えで、僕などはとても気になるのは「見やすさ」に配慮されているかどうかという点です。
数字は確かにそろってるんやけど、それが金額なんか個数なんか一目でわかる方が「親切」というものです。
かといって、たとえばセルに「1,000円」とまで入力することは禁じ手です。なぜならそこまで入力すると
「1」と「,」と「0」が三つ並んでその末尾に「円」がついた「文字列」になってしまいます。
となると、計算ができなくなってしまいます。同じ意味で「年月日」もできるからといって、「平成26年1月1日」などと
入力することは、言い切ってしまいますけど・・・エクセルでは全く無意味です。
年月日はそれだけで、データの一つですし、「1/1」と入力すれば、エクセルの方でそれが年月日だと気づいて
「1月1日」と自動的に表示してくれます。
数値の単位は、それをキーボードたたいて直接入力するのではなく、「書式設定」の「表示形式」のタブで
それぞれのセルに設定するものです。

それが下図の「表示形式」タブで、ごらんのように左側の欄には、あらかじめ主な単位やデータの表示の仕方を選べる
仕掛けが組み込まれているのです。

hyouji

ただ、この中にないものもあります。
その場合は、左側の欄の一番下の「ユーザー定義」で設定することが可能です。
例として、あるセルの数値を「何人」という意味で表示させたいときは・・・・
まず、該当のセルをクリックして選択(アクティブにする)し、「右クリック」→「セルの書式設定」→
表示形式」と進み、「ユーザー定義」を選択します。

hyoujiuser

ここまで来たら、右の「種類」という欄に「0"人"」と入力します。
頭の方の「0(ゼロ)」は、ここに数字が入りますという意味で、たとえば少数1位までの数値を扱う場合は
「0.0」とします。いわば数値の見本です。次に問題の単位の設定は、表示させたい単位である「人」という
文字を「半角」モードで「”」(ダブルクォーテーション)・・・呼び方は「ちょんちょん」でかまいませんけど・・・で囲みます

hyoujiuser2

入力が終わったら、「OK」を押して完了です。
罫線もこの書式設定で行います。
まず、罫線を引きたいセル範囲を指定して、「右クリック」→「セルの書式設定」まで
全く同じ手順です。

keisen2
その中の「罫線」タブを選択します。
するとどうでしょう・・・どっかで聞いた使い古されたフレーズですが・・・・・

keisen 
左側では、「線のスタイル」を選びます。その下にある「色」から「罫線の色」を指定し
今度は右上に目をやり、それが内枠の線か外枠かを選ぶと
その下に「罫線見本」が表示されます。
それでいいのなら、「OK」を押します。・・・するとどうでしょう・・・・もうええか・・・・
意外に簡単に「罫線」が引けます。

塗りつぶし」というのは、セルそのものに色がつけられます。

nuritsubushi
「わかった!色見本から選べばええんやろ」・・・と早合点するのは・・ちと早いかな・・・
エクセルは、そんな単純でもありません・・・このタブには結構いろんな仕掛けがあります。
塗りつぶし効果」にはグラデーションなどの様々なエフェクトがあり「その他の色」では
表示しきれないほどの色が選択できます。右上にあるパターンの色、種類から
セルに模様をつけることもできます。百聞は一見しかず
物は試しで、いろんなことを試してその種類を体験しておいてください。

ここまで説明にも一苦労でしたが、読み終えた人もまた、ご苦労様でした。

最後に、こんなボタンもとりあえず紹介します。
これほどあれこれ設定したセルの「書式」をせっかくやから、ほかのセルにコピーしたいときに
この「刷毛」みたいなアイコンを選ぶと、「書式」だけをコピーできます。
・・・これはおまけです。コピーや貼付けの話は次回に持ち越しておきましょう。

copy

それではさすがにくたびれたので、ここらで、「その2」を閉じさせていただきます。