富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

これが最後のサッカーコラム(その2):Round16 ここからがワールドカップ本番

2014年06月28日 | サッカー

日本が勝ち点1をやっとさ拾って、予選ラウンドのグループリーグが終わった。

g16

大半のにわかサポーターたちのワールドカップも実はもうここで終わり・・・サッカーを見ることもないだろう。


だがしかし、ワールドカップはここからが本番・・・やっとさクリアした国を除いて
多くの強豪国は、全く違うやり方をしてくる「トーナメント」こそが本番で、これまでは試運転・・・
イエローカードのクリアとともに、戦術も姿勢も変えてくるだろう。
だからこそ、スペインやイングランドやイタリアそしてポルトガルの面目もない。

20140614-00211000-kyodo_wc-000-2-view

ナスリという才能を切り捨てたデ・シャン率いるフランスは、直前にリベリーという絶対的存在を怪我で欠いたのに
むしろそのことを逆手にチームを危機感を盾にして強化することに成功した。
攻守の一体感はそのスピードとともにすばらしい。ドイツとの戦いが大いに見物だ。メキシコもまた同じようにすばらしい
オランダとて、その切れ味は脅威になるし、どちらにもアドバンテージがないほど強い。
この2チームはいずれも地区予選で近来まれに見る苦戦を強いられ、プレーオフからやっとさ出場できたチームである。
その立て直しが見事である。
ブラジルは、ネイマールという名前に踊らされるが、強固なデフェンスが機能しているダビド・ルイスとチアゴ・シルバ以外に
むしろパウリーニョとルイス・グスタボというボランチの潜在がネイマールのスペースを与えているとみている。
アルゼンチンのメッシは、見ているだけで魅せられる。彼の才能は比類ない・・けども僕にはデ・マリアというプレイヤーの
技にこそ目が行く。彼のようなプレイを日本人に求めたい。マスケラーノ一人にに守備の負担をかけてはならない。
チリは、前回の大会で目を奪われた攻守に切れ目なく、まさにサンチェス一人ではなくすべてのプレイヤーの一体感とともに
ひたむきで圧倒的にタフだ。初戦の相手のブラジルも簡単には勝てないすごみはまだある気がする。
日本と同組のコロンビアのサッカーも南米的でありながらその戦術が洗練されて魅せられる。
とりわけ、ハメス・ロドリゲスの攻撃的センスはかなりの才能を感じてしまう。ベスト4でブラジルと当たっても対等な戦いができるに違いない。
ドイツはいかにも手堅い・・欲を言えば、エジルという存在よりもクロースが目立つほど、本来のゴール前のスペクタクルに欠けて見える
ただし、ノイアーというGKはもうこの大会を代表する安定感があって、存在感が絶大だ。
オランダは、今度は直前にストロートマンという切り札を失うことによって、なりふり構わずウィークポイントを
5バックという奇策でカバーした。守備的に思えるけど、ファン・ペルシとロッベンとスナイデルというたった3人の
攻撃陣だけで相手を崩せる自信がバックボーンにある。組み合わせからしてBEST4を得るだろう。
直前のテストマッチで日本に敗れたはずのコスタリカは今大会最大のサプライズで注目される。
彼ららが見せるパフォーマンスは、あのときとは全く違って力感とスピードにあふれ、ヨーロッパの強豪をねじ伏せた。
守備的なギリシャの先手さえ奪えば、彼らは踊るようにピッチを跳ね回るに違いない。
スアレスは、もうサッカー選手ではない・・・ためらいなく人を傷つけることの精神状態をうたがう。これまでの行状といい
追放されることに異存はない。たとえ、たぐいまれな得点能力があったとしても・・・
これを持ってしてもウルグアイは、これ以上の勝ち残りには残念ながら値しない。フォルランもカバーニも
ウルグアイの国民もスアレスの才能を弁解せず人間性を恨んでも致し方ない。

サッカーはアジアの甘ったるいサッカーを一掃して、しかもここんとこ一目置かれていたスペインの「tiki-taka」というパスサッカーを
「パワーサッカー」が文字通り一蹴した。
ドイツ大会のようにパワーサッカーがトレンドになったように思えるが、それをさらに進化させて
ゴール前の技術、スピードに乗ったドリブルという個々の能力において、すばらしく向上している
それは少なくとも日本では目にすることのできないもので、
100mに換算して10.28秒のスピードになったというロッベンと一瞬のスピードに乗ってキックフェイントまで繰り出す
メッシには目を奪われる。ファンペルシやベンゼマのゴール直前の判断もすばらしい。ハメス・ロドリゲスがゴール前で
魅せる冷静な判断と技術に22歳という年齢とともに驚かされる。

決勝トーナメントには引き分けがない、これからがワールドカップの本番です。
それでも僕は、全部見るつもりです


最新の画像もっと見る

コメントを投稿