富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

ブラウザのススメ

2012年02月25日 | インターネット

ブラウザという元々の意味は、ブラウズというのが「参照する」というようなことで、時折新しいソフトをインストールしようとすると
「どこに保存する?」という問いかけの際に「インストール先のフォルダの参照」という欄に「browse」という言葉が出てきたりします。
このことから、ブラウザとかブラウザーというと、データや情報をまとまった形で閲覧するためのソフトウェアということになるんでしょうが、
ただ、パソコンで「ブラウザ」と言えば、WWWの情報を閲覧するためのWebブラウザを意味するのが一般的です

なにも考えずに、あるいは、「ブラウザ」という言葉すら意識もしないまま、説明書や本に書いてあるままに
インターネットでWebサイトを見ておられる方は、デスクトップ上の「e」をもじったアイコンをクリックして
webサイトを見ることが決まり事のように思い込んでおられる方がいます。
実はこれは、Windowsの標準ソフトとして、初めからインストールされているWebブラウザで Microsoft社が提供する
「インターネットエクスプローラ」という実に長ったらしい名前の「ブラウザ」の一種なんです。
あんまり、長いのでたいていは「IE」と略して読んだりもします。
・・・・そういや、メールに使っていた「アウトルックエキスプレス」って言うのも呼びにくいし、覚えにくい名前ですが・・・
・・・わからんままにメールはこのソフトでと決められてると思い込んでる人も少なくありません。

「ブラウザの一種」とわざわざ言うには訳があって、これがwebサイトを見るための唯一の「ブラウザ」ではなく、むしろ
このインターネットエクスプローラというものの使い勝手やとか表示の遅さとかセキュリティの面では
特にその不完全さが常々ユーザの不満の種となり、悪意のある連中のターゲットにもなり、そのために
幾たびも改良改善が加えられ、今はIE9が最新のバージョンになって、速さも少しは改善されてきましたが
どうもその時々の改良というのが、いつもつぎはぎの印象がぬぐえないでいます。
こうした不満に応えるべく、ネット上では数多くの「ブラウザ」が作られ、
そして、そのいずれも無料で公開されているんです。
こうしたことを意外にご存じのない方もおられるのが事実で、実際「ブラウザ」のシェアをみると
確かにインターネットエクスプローラを使っておられる方は、全体の半数を超えているのが現状です。
僕自身は、そもそもが「天の邪鬼」というせいもあって、この「インターネットエクスプローラ」というのを使うことはありません。
だいたいパソコンというものの本質が、本来「パーソナル(個人的)」でそれぞれにあったあり方で使う道具でないといけません。
こっちの方が、「提供されたり、与えられたもの」に合わさなければならないのなら、それは本末転倒の話です。
使い勝手が悪ければ、自分が我慢するのではなく、自分にあった最適なものを探すのが本筋の話だとも考えます。

そこで、自分らしく使い勝手を変えたり(カスタマイズ)表示スピードが速かったり
あるいは、いちいち「戻る」を押して、サイトの切り替えが面倒で、最近はだいぶ改良されたとはいえ、
セキュリティの穴がやたらと多い「IE(インターネットエクスプローラ)」以外の「ブラウザ」に乗り換えることを是非オススメしたいのです。
「変わったもん好き」というわけではありません・・・むしろ「お仕着せ」とか「標準」というあってないような「当たり前」を
超えてこそパソコンを使う意味がそこにあると信じています。

ただ、オススメというのは、あくまでも個人的な好みやし、気に入る気に入らないは個人個人で違います。
ちょうど「あそこのメニューはめっちゃうまかった・・・」って言われて、わざわざ食べに行ったところ「なんや」って失望するときのように・・・
従って、自分に合ったものは、何度か試行錯誤して見つけてください。

僕が薦めたいのは「タブブラウザ」というもので、いくつものWebサイトをいくつも開いて、クリック一つで表示を切り替えられる便利なブラウザです。
どんなんかいうと・・・ネット上の説明を引用すると・・・

複数のWebページをタブを使用して切り替え、1つのウィンドウで複数のWebページを見ることができるWebブラウザ。
一般的なWebブラウザでは、新しくページを開く際に画面上に新しいウィンドウが作成され、ページを開く回数が増えてくると、
画面上にブラウザウィンドウがあふれ返り、操作が面倒になってしまう。
これに対し、タブブラウザではウィンドウは常に1つしかなく、新しいページを開く際にはウィンドウ内にタブでの切り替えが可能なページを順次作成する。

■ダウンロード先はそれぞれのアイコンをクリックして表示されます。

Firefox(ファイヤーフォックス)」・・・タブブラウザの代表格
ちょっと遅いのが気になってましたけど、たびたびのバージョンアップで今はVer.10になって、かなり速くなった気がします。
キツネのマークがシンボルですが、僕自身、雷鳥をシンボルにしたメール用のソフトの「Thunderbird(サンダーバード)」とともに
通常使う「既定のブラウザ」に指定しています。
「Add-on(アド・オン)」というたくさんの小道具が用意されており、自分なりにカスタマイズできることが長所です。

FirefoX

Google Chrome(グーグルクローム)」・・・あのGoogle(ゴーグルちゃいますよグーグルです。)が提供するブラウザ
最近の統計では、Firefoxを超えて2位にのし上がって来たということらしい。
とにかく起動と表示速度が速い・・・ただ使い勝手や見た目は、ほかと違っています。カスタマイズはしにくい方でしょう・・・
それに何より、何でもかんでも「Google」というのが僕には少し、抵抗があって世界中の個人情報がGoogleの手にある事実が実に恐ろしい
ただし、ブラウザとしての実力はこのクロームは相当なもんです。
ダウンロードはGoogleのWebサイトから可能です。

Chrome

Opera(オペラ)」・・・・日本でというより世界ではかなり有名で、結構以前からの老舗タブブラウザ
歴史からもかなりこなれてきており、エンジンというwebサイト表示の際の仕組みも独自のを採用しているようです。
現在、バージョンも11になって、その速さは群を抜いており、さすがのChromeをしのいでいます。
ユーザも多くて、多ければ「アド・オン」もいろいろ用意されているおります。なかなかの代物ですわ

Opera

Sleipnir(スレイプニル)」・・・英語のようで英語でなく、読みにくいのが難点ですが、国産のタブブラウザです。
スレイプニルの特徴は、自分らしくカスタマイズのしやすさが特徴やね。
かゆいとこまで手が届くという仕上がり具合が国産のメリットで、最近は人気も上がって
従来のSleipnirからSleipnir3の別バージョンが公開されてます。どっちかお好きな方を選択できます。
何より、「Sleipnir Start」というスタートページが、あらゆる検索エンジンのリストがついていて便利で重宝しています。
タブブラウザの使い始めに是非オススメしたい一品です
サークルのメンバーのほとんどがこの読みにくい名前の「スレイプニル」を愛用されています。
・・・時々読みにくいので「スレナントカ・・・」とか「ヤフーの出るヤツ」とか・・・しまいには「ヤフーがおかしい」???とか

SleipnirSleipnir

Sleipnir3Sleipnir3

これからは、タブブラウザ使って、ネットライフを快適に楽しみましょう
というか、何よりも新しいことに挑戦することは、パソコンをさらに楽しくさせます。
同じ事を繰り返すことを否定はしませんけど、できることの幅を広げるのには
たまに新しいチャレンジが必要です。

あっ・・それと「ブラウザ」の特徴として、バージョンアップが頻繁に起こります。
というのも、ネット上に蔓延するウィルスは、こうしたネットの入り口である「ブラウザ」を通して感染が広がるために
開発側が常に機能をアップグレードしてウィルス攻撃に対して防御しています。
「アップグレードしますか?」と聞かれたら、できるだけアップグレードするように心がけください。
アップグレードってきくだけで、「なんかわからんし不安やから」・・・とほっとくほうが、こういう場合、かえって危険やともいえます。
アップグレードは、いわば次々に発生する新種のウィルスに対するソフトの穴ふさぎですし
新しい技術に対応するための改善策も含まれてもいます。
だからこそ、これに限らずパソコンは常にネットにつなぐようにして、アップグレードして最新の状態を保つようにしといてください・・・ね


ドロップダウンリスト:「入力規則」の設定

2012年02月23日 | エクセル

 ほめていただいたついでに、調子に乗って・・・エクセルの話を続けます。

ドロップダウンリスト」という言葉そのものには、なじみがなくても・・時々、Webサイトなんかで
住所を入力するのに、▼の印をクリックすると、ずらーっと都道府県名が出てきて、その中から
該当するものをクリックして選択出来るというあの仕組みことをいいます。

これをエクセルのシート上に設定しておくと、いちいち項目を入力する手間が省ける上
入力内容が統一できて、後々の集計や整理に大変重宝するというメリットがあります。

この方法は、以前にサークルで取り上げていて、実際使っておられる方もいますので、今回は
改めて、覚え書きのような意味で記事にしておきます。

図を使って説明すると・・・下図のB列のような項目のリストがあったとして、それをA2というセルに「リスト」として
設定することにします。



この作業は、意外に簡単で・・・
1.まず設定したいセルをクリックし選択します。
2.次にエクセルのメニューの「データ」→「入力規則」と進みます。
3.すると下図のようなダイヤログが出てきますので、まず【入力値の種類】というところで
それこそ「ドロップダウンリスト」の中から「リスト」を選択します。
4.次に、その下にある欄【元の値】をクリックして
5.さっきの画面に戻って、リストアップしたい項目を頭から最後まで「ドラッグ」します。
6.すると【元の値】の欄にリストアップしたいセルの範囲が「絶対参照」で範囲指定されますので
後は「OK」を押して終了します。




すると、下記の図のように、「ドロップダウンリスト」が作られます。
試しに右端の「▼」をクリックして、リストが現れれば、成功です。後はこの設定をしたい
セルにコピーすればできあがりということになります。

リストの修正などは、元の手順に戻るかして、修正も出来ます。
結構便利でしかも簡単に作れますので、重用してください。


やっぱ・・エクセルで・・・:IF(イフ)の応用編

2012年02月16日 | エクセル

ほんの些細なことでも、パソコンでやってみようと思ってほしい。そのことで何かしら
ささやかな「達成感」のようなものが手にできたら、それだけで新しい一歩を踏み出した事になるはずです。

今度の区の総会で、あまり気にも止めない「組ごとに指定された席順の小さな紙切れ」の制作を頼まれました。
あんなもんでも、作るとなると「やっかい」に思われる方もおられるわけで、「ほんじゃ」と安請け合いしました。
大きさは、記憶では確か、目立つようで目立ってないようなA4版の紙を横にして、その半分ぐらいと思いましたので
ページ設定は、「A4横に2列程度」の線で、作ることにしました。

こういうの頼まれたら、たいていの場合ワードで作るヒトが多いんかな?・・・

EasyCapture1・・・とまぁこんな風に・・ちょっと凝りたいひとなら
文字を「ワードアート」でって具合に なりそうですが・・・

それはそれでもいいんでしょうが、このやり方だと、とりあえずひな形をつくって、それをコピーして
あとで数字のところを順番に直していくことになりますよね・・・こういうのが僕には実に面倒くさいんですわ
それに、少し引っかかるのが、こういうのを最初に作ろうとしたときにかなりのヒトが「縦書き」のイメージを持たはると思います。
それならば、ワードなら単純に文書を「縦書き」にしてしまい、エクセルの場合ならセルを右クリックして
書式設定」→「配置」のタブを開いて、右側の「方向」欄で文字方向を「縦方向」の方をクリックして
OKとすれば言い訳なんですが・・・そう単純ではありません・・・

書式縦

・・・実は、「縦書き」に指定しまうとちょっとやっかいな事が起こってしまいます。

それは、

看板立て・・縦・・・右側のように算用数字と漢字の組み合わせで「縦書き」にすると
こういうような事になってしまうのです。ワードの場合、この現象を解消するには、
「拡張書式」の「縦中横」という技を使う羽目になるのです。
そこで、あくまでも「エクセル」にこだわりたい僕のやり方では、一見「縦書き」に見えても
こういう妙な仕上がりを避けるため、上下にセル枠を区切って「数字」の部分と「組」と表示する枠を
区分することにしてこの手の問題を回避します。
下の図のように・・・・
区分・・・数字の枠と漢字の「組」という文字枠をあえて区分けすることで
それぞれのセルの書式をわざわざ「縦書き」にする必要もなく
セルの中の文字の配置を「中央揃え」にでもしといたら
冒頭のように、数字が縦に並ぶことなく、見た目はなんら「縦書き」と変わらないのです。

さらに、こうした看板のようなある種ポスター系の文書となると
文字の表現も結構フォント(字体)もかなり大きな文字高が要求されます。

・・・余談ですが・・・しかも僕の想像に過ぎない話なんですが・・・余計な心配と一蹴されるかもしれません。
それは、ワードでもエクセルでもまた他のソフトでも同じなんですが、文字の高さや大きさを変えるときに、下の図のような
ツールバーの文字高を表す、数字部分(ポイント数)をクリックして大きさを変えるということをします。
それを開けてみるとなにやら数字がリストアップされています。・・・そこには、何となく規則があるような・・・ないような・・・
その数字の並びは、たぶん「72」っていうので終わっていると思うんですが・・・
それで設定できるポイント数の限界が「72」で、それ以上は無理と思っているヒトが結構いるんやなかろうかと思うんです。
実際、耳にしましたし・・・

文字高・・・・あれは、確かにドロップダウンリストではあるんですが
あの中にある「数字」だけから選ぶものだと思い込んでませんか?・・・試しに数字をクリックして、反転させておいて
適当な数字入れてみたら数値は任意に設定できますよ、たとえばリストにない「10.5」とかの数字でも・・・
中身がその通りになってるかは 確かではないけど・・・・ですので、「72」というのはたぶん「限界値」ではなく、
あれはよく使うポイントのリストなんです・・・ 72以上書き込むとキリがないし、リストがやたら長くなるので
72ぐらいで止めてあるんやと僕は想像しています。
せやから、たとえば思い切って「200」と入力してもOKなんです。
そうすれば、「72」以上の大きさの文字が設定できるはずです。


そんなこんなで、文字の大きさやらレイアウトのような「書式」が設定できたら
次からは、ちょこっとセルに細工を施して、「種も仕掛けもチョボトアル・・ヨ」
手順は、さっきのようにをA4を2つに区分して、左側の方をひな形につくり、それをそのまま右側にコピーするという
やり方で始めます。

区分
が、それではMOS(モッサイ おっさんの略ちゃいますよ・・・)やせても枯れてもマイクロソフトオフィススペシャリスト
の公式ライセンスを持ってるんですから、数字の段は別としても、下の段は常に「組」という文字が
貼り付いてるというのでは、あまりにも芸がないので・・・図のように

IF1

・・・「=IF(B1=””,””,”組”)」と早速IF文を書き込んで、もしB1(数字の入るセル)が
ヌル(なにもない)状態の時には同じように「ないまま」にして表示せず、数字が入った時だけ「組」という文字を表示する。
という細工をしておきます。こうしておくとやがて効果が出てくることあります。
次に右側にコピーするわけですが・・・・これもありきたりに「コピー」して
済ませてしまうと味も素っ気もありません。それでは結局数字のところをいちいち入力することになってしまいます。
目指すのは、そこんとこの手間をどんだけ省けるかの工夫です。
そこで、右隣の数字のセルには、「=B1(左側の数字のセル)+1」
という数式を入力します。こうしておけば、左が1なら2となり、12なら13と自動的に変わってくれます。

IF2

それじゃ、こんだけの設定をして一通りできたし改ページにあたるシートの次のページ分に、コピーするとして

IF4・・・となりましたが・・・
何か物足りないし、結局「1」がそのままなので、結局1枚目の複製ができあがったに過ぎません。
これでは、納得できません。そこで、
コピーされた「左側の数字の入る」セルに、「=AC1(ややこしいけど、1ページ上の右側の数字のセル)+1」
とすれば、うまいこと数字が変わり、右側も連動して変わります。
ただ、このときに「=IFAC1="","",」っていう一言を付け加えておくと、さらに味付けが濃くなります。

IF5

で、「終わり」としたいんですが・・・まだこれでもまだ付け加えたいことが残ってます。
「エッまだ、あるん・・・これ以上やるんやったら・・・初めの段階でコピーして数字変えた方が早いんちゃうん?」
という声が出てきそうですが・・・そうかもわかりませんが・・・
この程度のことなら確かにそうだとしても、それでは「IF(イフ)」の練習にもならず、何より
「達成感」というものを、まったく味あうことがありません。
そもそも志はもっと先にあって、エクセルの五合目を目指しているのですから・・・

※組の数は永久に続きません「15組」で終わります。ここにも細工と工夫をしておきましょう。
下図の数式のようにさっき付け加えた数式にさらに「入れ子」を加えて

if7IF8
「=IF(AC1=””,””,IF(AC+1>15,””,AC+1))として、AC1がヌルの時に加えて、AC1のセルの数字に1をたして15をこえてしまった時も
同じようにヌルにするで という一言を加えます。
この要領で、右側のセルも「=IF(B43=””,””,IF(B43>15,””,B43+1))」とします。
これで完成!
IF9・・・あとはできあがった2ペ-ジ目全体を
範囲指定したら、そのままドラッグした状態で下へ下へマウスごと引っ張っていくと
どんどんできあがった上で、15組のとこまで来たら

IF10・・・ねっ・・ちゃんと打ち止めっていう具合の仕上がり ・・・これなら
「やった!」って感じが出ませんかね?・・・・
何事も通り一辺倒のやり方で済まさずに、ちょっと頭を使ってでも、工夫を重ねようとすると
頭のトレーニングにもなり、ちょっとずつステップがあがっていくもので 、エクセルの五合目が視界に入ってきます。

・・・というようなことを「モッサイオッサンのMOS」が申しております・・・(結局自分でゆうてるがな・・・)


温度計のはなし

2012年02月15日 | 震災

そもそもいつまで、壊れた原発の跡を、「福島第一原発」などという「過去の名前」で呼び続け
その後始末を、一企業のしかも事故を引き起こした当事者である東京電力に丸投げして
とても人類の危機を背負っては見えないあの無表情で淡泊なしゃべりのスポークスマンの話に寄りかかっているんやろか・・・
東京電力が負う賠償責任は、どう考えても、
たとえこれまで、独占的な殿様商売でどんだけ暴利をむさぼってきたにしても
とっくに会社の規模を越えている・・・
事実あのオッサンの説明は終始、原発跡地の敷地内の話に
限られていて、たとえば敷地外の周辺に降り注いだはずの放射能への責任とその後の後始末など
全く関知していないような、「知らぬ顔」を決め込んでいる。
だからこそどこか、他人事に思えて、あの顔を見るたびに、聞くたびに嫌悪感すら感じる。
「あいつら」は、100年いやひょっとして千年単位をかけてようやく浄化の道にたどり着く、この恐るべき事故の
顛末など、見るよしもなく、どうせ息絶えるはずで、せいぜい自分の退職までの間の責任だけを果たすつもりでいる。
なぜなら、彼らはこれからの気の遠くなる壊れた原子炉の後始末を誰がどんな形でするのかをいまだに示せない。
示せないどころか、そのことは彼らの責任外の事にしているのだろう。

福島の「原発の跡」にあるものは、決して開くことがあってはならないパンドラの箱で
あの日、「想定外」という言い訳とともに、この世に「悪魔」を放ち、人類には実は手に負えない負の遺産をもたらした。
四の五の言わず、とっとと「東電」自体を国有化して、まずはこの地獄の釜の蓋をしなければならない。
さらには、これほどの危機に際してもなお、自らが主導できない政府とか原子力行政が当てにならないのなら
あの地を国際的機関の統治のもとにおいて、そのコストをこの国が負うところまで行き着くべきだ。
そうでもしないと、原子力事故の話を、政府であれ東電であれ聞いたところで、疑念はいつもぬぐえない。
これほどの危機を、世界のスケールで取り組まなければ、終息の兆しなど決して見えてこない気がするし
第三者機関のコメントや分析こそ、せめてもの気安めになり得るのだと思う。
国有化は、今まで国有化して企業が成功したことがないなどという
経営的な見地の話ではない。この国の犯した責任と未来の世代へ果たすべき今ある世代の宿命の方策である。

温度計の3つのうち、一つが異常値を示すので2つの方が正常で、結果一つの方が壊れているという
東京電力の見解をにわかに信じるわけにはいかない。今までならその論理にあえて、寄りかかりもしたが
そもそも「想定外のあり得ない津波」などと言い逃れてきた連中の「想定」の内側にある論理など
信用に値しないことを思い知るべきだ。むしろ都合のいい数値を表している2つが異常で
異常な数値を示す一つだけが、壊れた原子炉の実態を表しているのかもわからない。
・・・・その想定こそが、これほどの犠牲を払って得た教訓であり
実際は正常な状態で稼働する原子力発電所しか知りもしない東京電力というたかが「電力会社」が
原子炉を破壊して、核がこの世にむき出しになった計り知れない大事故の後始末の方法など
初めから知るよしもないのではないか・・・・東京電力の発表がことごとく気安めにもならない現実が
それでもかろうじて期待したいこの国に住むすべての人々の失望を買う。
あれは、もう電気を起こす原子炉ではない。核が熔解した地獄の釜である。
しかも、破壊し尽くされた原子炉にだれひとり近づけないで、だれひとりその現状を知るものなどいない。
・・・・それでいて、まだ2つが正常値を示しているので一つの温度計が壊れているとしか考えられないなどとコメントする。

たった一本の温度計のせいにして、いつものように矮小化して事故を小さく見せてるけど
手に負えない溶解が進行し、再臨界への分岐点に立っているかもわからない状況にあって、
人類的危機をそんな連中に託して、救われるなどと言うのは幻想に過ぎないと思うのは、僕だけではない


エクセルの極意:IF(イフ:もしも・・・だったら)を極める

2012年02月14日 | エクセル

エクセルを使い始めたときに、「セル」という存在が
ワードやほかのアプリケーションと大きく違うことに戸惑い、やっかいになり・・・やがてエクセル嫌いになるのかもしれません。
が、しかしこの「セル」・・・細胞という意味ですが・・・まさにセルがあればこそ、まるで生きてるみたいに操ると
ワードやその他のアプリケーションではとても味わえない「達成感」が得られるのです。

「セル」に息を吹き込むには、「数式」というものを組み込む必要があります。
数式と言うだけで、サブイボが出てくるヒトもおられるかもしれませんが・・・確かにかしこまって教科書通りに言うとそうであり、
見た目も確かに数学に出てきそうな「式」ではあるんですが、
もうちょっとわかってくると、それは本当のところは「式」というよりは、むしろ「」で、エクセルに命令する文章に近いことがわかってきます。
数式の正体がわかってくると、さらに「関数」というものを使うともっと便利になることに気づきます。
エクセルのヘルプや教科書をみたら「関数とはあらかじめ定義された数式で・・・・」などと初めから頭が痛くなるような説明が書かれています。
うまいこと一言で言い表せませんが・・・「面倒くさい手順をあらかじめ設定しておいてかんたんに計算できるように仕組んでおいた数式」かな・・・
・・・やっぱりわかりにくいけど・・・・

関数を使う」とこまで来たら、シメタもので、結構エクセルの極意をつかんだ気にさせられます。
たいがいの場合、ここがいったんは、エクセルの五合目の「終着駅」みたいなものでさらにここから先に進むのなら
相当の覚悟と自力で勉強する気をだして、どこまでも上っていかねばなりません。
それは、エクセルのエキスパートに任せておくとして、ここまでたどり着けば「エクセルを操る」ぐらいの気分になれるはずです。

残念ながら関数は、「英語」のたぐいなので丸覚えするより手はないのですが、丸暗記せずともその都度思い出すぐらいで
十分です。ただし「IF(イフ)」という関数だけは、別です。実はこれほど便利でこれほどよく使う関数は、後にも先にもなく
その点で、IF(イフ)を極めるだけでも、エクセルの極意の一端を手に入れたも同然と僕は思います。

英語で「IF」の意味は「もしも・・・・だったら」という構文に使われ、エクセルにおいても全く同じ意味で使います。
それは、仰々しくゆうと「条件分岐とか条件式やとか判別式」などとも呼ばれたりしますが
ある条件を設定して、「そうやったらこうして、そやなかったらこないするねん」みたいな感じかな・・・
たとえば、名簿のシートがあったとして、「女やったらええんやけど男やったら無視します。」というというような設定をするとします。
それをエクセル風の文(数式)にして書くと「=IF ”性別”=”男”,””,”○”」みたいになるのかも・・・
もう一度訳してみると、今更ですが、数式は「=(イコール)」で始まりますので・・・
「もしも(IF)、性別の欄のセルが("性別”)が「男」という値に(”男”)となってたら、なんにもなし(””(Null・ヌル))で
それ以外は、○マル("○”)ということにする。
というような具合です。

説明の中でさりげなく ””・・・Null・ヌルっていうのが出てきましたが、ヌルヌルしてて・・・してるわけではないんですが・・・
これが、実はいかにもエクセルらしいヤツで、ダブルコーテーションをつなげて、隙間なく、くくると
それは、「空白(スペース)」というのでもなく、かといって「0(ゼロ)」を意味するのではなく・・・つまり
ゼロも空白すらもない・・・全く何んもないという事を示しています。
これは大変重要な意味を持っていて、まだ「セル」の中に何もないまっさらな状態であるという事を指し示しています。

IF文は、イコールで始まり=IFとしたら、あとは条件にしたい内容を( )で囲みます。
囲んだ中身は、まずその「条件」になる事柄を書き、「,カンマ]で区切ったら、次にその条件に合ったときはこうするという指示の内容を
ダブルコーテーションでくくったり、数式で表して
ふたたび、、「,カンマ]で区切り最後に、そうでないときにはこうするといった内容を同じように書き込みます。
この順番が重要なので、覚えておいてください。条件の次は、条件に合った場合、最後にそうでなかった場合という順番です。
実際の例文は設定したいセルに=IF(A1>10,”○”,””)」といったように書き込みます。
この式の意味は、「もしもA1のセルの値が10よりも大きかったら、○とし、そうでなかったら何もしない」と言う意味になります。

さらに、IF文は、入れ子の構造といって、一つの条件だけではなくいくつもの条件を重ねることもできます。
たとえば、さっきの名簿の例で言うと「A列の1行目の「性別欄」が女の人で、
B列の1行目の「年齢」が30歳以上のヒトだけ○をする」という2重の条件なら
=IF(A1=”男”,””,IF(B1=>30,”○”,””))」となります。少しひねってありますが、
最初の条件が、もしも性別欄(A1)が男だったら何もしないことにして、それ以外は次に進みます。
ですから性別が「女」についてだけ次に進めます・・・男でも女でもないというのもありますけど・・・
次にくる条件は、年齢の欄をB1というセルに仮定した場合、年齢が30と等しいかまた大きいには「○」として、
それ以外は、何もしないという具合になるのです。

このことを踏まえて、次の記事では、実際のかんたんな実例を用いて説明したいと思っています。・・・ここまでわかったやろか・・・
わからんわという声も聞こえても来そうですが、もしも・・・なんとなく感じさえつかんでいただけたら次に進めますが
興味なかったり、わからへんとなったら何もなかったことにしてください。


筆王からの卒業と「楽々はがき」に乗り換え:その前にCSVに

2012年02月13日 | オススメ
楽々はがき2012 年賀状
クリエーター情報なし

ジャストシステム

 

先日(2月8日)のサークルでは、長年使ってきた宛名書きソフトの「筆王」からの卒業と
新たに「楽々はがき」への乗り換えを提案しました。
物事を変えるときには、何事においても何かしらのエネルギーが必要です。
一つのものをずっと使い続けることも、「使いこなす」という意味では大切な心がけですが
パソコンなどという代物は、進化を止めずに常に新しいものを追求する「宿命」をおった側面があり
実際、これまで続けてきた「筆王」もその例にもれずに、たとえばソフトに付属している
年賀状のデザインやイラストは年号などが入っていて、その年以外に使いようがなく
それならばと、その時々のデザイン集を 配布して、はがきの裏面のデザインは「筆王」だけに、こだわらずに、
ワードやラベルマイティなどを使う形にして作成し、筆王を使うのは、「宛名印刷」のためだけ使うということにしてきました。
ところがこの間には、市町村合併などの大きな変化があって、肝心の宛名印刷にも支障を来してきたのです。
というのも「筆王」に限らず、世にある宛名書きソフトなどのやり方として
一度販売したソフトにある郵便番号辞書をわざと更新しないことで
ユーザには、新しいバージョンを買い換えることを促す戦略をとってきており、このことによって
住所録の編集の際に、郵便番号で住所を変換しようにも、郵便番号辞書が昔のままの住所にしか対応していなくて、
使い慣れたはずの筆王の「住所録」の編集の際には、本来備わっている「郵便番号からの住所変換」という機能を使うことなく
あえて、IMEの郵便番号辞書を利用する工夫を強いられてきたのです。

こういった事情からも、この際に思い切って「楽々はがき」に乗り換えを提案させていただきました。
常々、住所録から起動するという筆王のやり方に、自分なりに不自由を感じていて僕自身は
筆王を使わなくなっていましたので、自分もまたもっとシンプルな使い勝手のよい「宛名書きソフト」を探してたところでした。

この「宛名書きソフト」の乗り換えで最も重要なポイントは「住所録」の移行です。
パソコンで作るデータの中でも、個人個人の「住所録」はもっとも大切で重要なデータです。
これを「一から入れ直す」と言うことはそれはそれは骨の折れる作業ですし、
せっかくパソコンを使うのにしては、あまりにも「原始的」なやり方です。
ところが、実際の問題として、筆王の住所録は、他社の「筆まめ」などの住所録とは違った形式のものであり
もちろん「楽々はがき」というソフトも独自の住所録の形式をとっています。これはソフト開発の会社にとって営業的な側面で
各社が独自性を追求することは、全く致し方のないことです。
そこで、結局は同じソフトを買い換えるという選択をして、売り手の戦略に、まんまとはまるのだと思いますが
思い切って全く違うソフトに乗り換えるようと思えば、この住所録をそのまま読み込んでくれさえすればいい訳で、
ちょっと難しくいえば、乗り換え側のソフトに「他社の形式のファイル」を「読み込む」機能がついていればいいのです。
もちろんそうした機能は、筆王にしろ楽々はがきにも筆まめにも必須の機能としてついています。
その機能を使えば、これまでの「財産」でもある住所録をスムーズに移行することができます。
ただし、この際には、以前のソフト側の住所録を新しいソフトで読み込むために指定された形式で
住所録ファイルを「書きだし」ておくことを求められる場合があります。
こんどの「楽々はがき」もこのように、筆王2006側で、それぞれの住所録を
予め指定した形式(ContactXML 1.1aファイル(*xml))などという
覚えにくくて、ややこしい名前のファイル形式を指定して書き出す必要がありました。
 
もう一つの方法として、CSV(シーエスブイ)というファイルで保存しておくという「決め手」が存在します。
CSVとは、カンマで区切ったテキストファイルの意味で、その名も【Comma Separated Values】の略ですが
住所録の場合では、一つ一つのデータをそれぞれの人ごとの「行」ごとにある
氏名、郵便番号、住所1、2読み仮名など該当する項目毎に区切って保存するファイルで
住所録だけにあらず、実は、多くの業種で、実用的に、ほかの用途にもよく利用されるファイル形式なのです。
その上、CSVはテキストのファイルの一種ですので、保存されたファイルはワードのようなワープロのソフトでも、メモ帳でも読み込めて
編集が可能な上、エクセルなんかでは一つ一つのデータがそれぞれのセルに分けて読み込む事ができる優れた形式でもあり
あらゆるソフトの「共通ファイル」として重宝されています。
こうした宛名書きのソフトを乗り換えるときも、もちろんあらゆる宛名書きソフトはCSVに対応していますので
いとも簡単に住所録の移行が可能になります。

現行の「筆王」など開いた時にでも、乗り換える乗り換えないは別としても念のためのバックアップの心得として
住所録をCSVに書き出しておくと、何かと便利です・・よ


パソコンサークルのありようを考える。

2012年02月12日 | パソコンサークル

思いもよらぬ「メール」が届いて、今更ながらにしみじみ「サークル」というものを考えています。

 

もう始まっておよそ7年の月日を迎えようとしている「富田パソコンサークル」ですが
一つの曲がり角というか、変わり目に今たっていることを実感します。

思えば創設期から意欲的に取り組んでこられた方々
パソコンというものを手にして、使い慣れてネットを自由に見聞きできるようにもなり
年賀状は言うに及ばずポスターなど自在に作ることもでき、家計簿にしろパソコン使って
しようかと思いつくまでになってこられました。
そういう意味でも一定の進化を遂げつつ、みんなの中にパソコンが定着もしたように思います。

実際、初めの頃から誰もが見違えるほどの成長ぶりで、
それぞれのやりたいことが違ってきた事を受けて、正直これから何を どうしていこうかと、
自分の中に迷いを感じてもいました。

その中で結果として「公民館」に舞い戻ってサークルをしていると
寄る年波などというと、余計な角が立ちますが・・・実際、わざわざ夜の8時になって
公民館に出向くと言うことが、体力的にもあるいは気持ちの上でも「しんどくなる」のは
よく理解できます。
そうして、開設当初から参加いただいた幾人の方々の参加が途絶えて来た事実もあるし
現行のサークル開催も少人数での開催が続いています。
サークルには意図的にも「決まり」という制約を設けたくありません。これは始めたときからの意志であり
来られるときに来て、来られないときは来られない。
できることには挑戦し、できないことを悔やまない・・・・できてもいいし、できなくてもいいという
精神につながっています。

ですから「退会」という手続きをわざわざとらないのも、また来られるときには来てという思いもあります。
またサークルで知り合い、サークルの活動を通して共有した時間を思うときに
サークルの参加がかなわなくなった方々は、やはり今でもサークルの「仲間」としての思いが今もありますし
及ばずながらも、サポートをさせていただくつもりです。

それぞれの事情や感情、体力的な問題・・・一人一人につきまとうものは、様々です。
それぞれに理解できます。
来られなくなった理由は、ヒトの数だけ存在するので、強要もあるいは引き留めもかなわないでしょう。
また、パソコンだけではなく一定の活動もしてきた中で今後も続けていく以上
新しい仲間をもっと増やしていくことも求められます。

曲がり角を曲がるときに、景色が少し変わって、その先が急な上り坂になってたら、ちょっと一息つかないとあかんし
一気に下り坂を下るには時間というものを味わうことができません。
なるようになるっていうのもあるし、何かせなあかんという焦りにもにた思いが混じるし
もうちょっと、ちゃんと向き合って「サークルのありよう」ってもんを考えずに来た反省をしています。


エクセルで決算書:「SUMIF(サムイフ)」が決め手

2012年02月11日 | エクセル

2月ともなったら、ぼちぼちあちこちの地域や団体で、はからずも役を引き受けたりしてると
「決算」の季節が近づいてきて、その準備に入る頃ですね・・・
これがいっそ会社とか大きな団体ともなると「損益計算書」やの「貸借対照表」やのと
手に負えそうにもない書類や計算書が出てきて、それだけでお手上げですが、規模の小さな団体とかで
お金かけてまで、どこかの会計事務所に頼んで「決算書」を作ってもらうことなんていうのはありませんから
「会計さん」を引き受けたら、やっぱり最後まで、きちんと自力で「決算」くくって決算書をこしらえて、
後を次年度に引き継いでもらわなあきません。
こういう時こそ、一も二もなく「エクセル」の出番で、エクセルの便利さを実感できる場面です。

ただ、いよいよ決算という段階になって「エクセル」でっていうのは、どうなんでしょう・・・?
エクセルはいわゆる「データベース」という機能こそが「売り物」ですので
最後の表作りだけで使うというのは、エクセルの魅力の数パーセントだけをかじってるようなもんです。
僕なら、事を引き受けた時点でエクセルを使い始めます。普段からデータをため込んでこそ
いざというときにその威力を存分に発揮できるんやと思います。
こういうレベルの「会計」というのは、基本は「現金出納帳」ってやつですので
日頃からちゃんとデータさえ入力できていれば、後はエクセルの方でちゃんと仕分けしたり
集計できる機能がありますので、実は、それほどしんどい思いをすることはないのだと思います。

ただ「現金出納」をエクセルを使ってやる際の留意点と言うのがあって、
たとえば、後々の仕分けを想定して、とりわけ「費目」を正確に入れる方法を初めから考えておくようにすることです。

エクセルをかじりかけた頃によく犯す間違いの一つに、表の見栄えに気をとられ、
セル内に収まる「文字列の見た目」にこだわって、やたらと スペースを使って、文字をそろえようとするヒトがいます。
これは明らかに「勘違い」で、そもそもデータというものの入力ミスのもとになります。
会計の「費目」には、様々な項目が存在します。「区費」であるとか「繰越金」だの
「事務費」「水道光熱費」果ては、「租税公課」やの「団体補助金」とか、いっかど、ご大層な名前がついていて
確かに言葉の長さが異なっています。2文字もあれば5文字を越えるものまで、
様々で、文字のならびをそろえるのにちょっとした工夫がいるとは思いますが、それをスペースでするというのがいただけません・・・・

初歩の段階で、「費目欄」の見た目をそろえようと思いついて、ちょっと頭を使ったつもりで・・・一番たくさんの文字が5文字だとして
「事□務□費」とか「区□□□費」などと、「いっかどわかったようなこと」をやってしまいがちです。
エクセルでは、こうした見た目の書式は、「書式設定」で設定するのが原則で
スペースを使ってそろえようとするのは、むしろ禁じ手です。 たぶんワードでもそれは同じような事です。
なぜならパソコンでは、見た目は同じだとしても、入力された「文字列」として見るときに
「事務費」と「事□務□費」とは、長さの異なる全く別の文字列として認識します。
文字列の中のスペースは、やはり一つの「文字」と数えるからなのです。
ですから、後々の仕分けのところで、たとえば「区費」を集計しようとするときに、時には「区□費」であったり、
「区□□□費」などと気まぐれに変わっていたり、「会議費」と言ってみたり「会合費」などと違っていると
別物として集計できなくなってしまいます。

【ドロップダウンリスト】

こういう時に大変便利な仕組みが、ドロップダウンリストというやつで、あらかじめ設定しておいたリストを
選んで指定しておくと入力の時にそのリストが現れ、その中から適当な項目を選ぶような仕組みを作ることができます。
たまに見かける▼のついた「項目の選択欄」ですが・・・こうすることによって、入力のミスもなく、キーボードをたたくことを省くこともできます。
この設定は、リストを設定したいセルを選んだ後、メニューの「データ」→「データの入力規則」を選んで
入力値の種類」のところで「リスト」を選択しておき、次に「元の値」という欄をクリックして
下図の場合I列のI2の「区費」からI9の「雑費」までをドラッグして「OK」とします。
これでドロップダウンリストができ上がり、後はそのセルを設定したい範囲までコピーしておきます。


excel shuusi
この方法だと少なくとも「費目」の入力ミスも省けますし、入力の省力化ができます。
何より後にくる「集計」では、項目ごとの集計などに、その効果を大いに発揮できるのです。

【日付の入力】

もう一つの重要な要素が日付の入力です。
日付の入力で絶対にやってはいけないこと・・・それはご丁寧に「○月○日」と全部入力してしまうことです。
確かに上の図の日付欄では、「2月1日」と表示されていますが、実際に入力したのは「2/1」としただけで
後は「書式設定」で「和暦」の表示にしただけです。日付はちゃんとしたデータで、しかも「1900年1月1日」から
数えて何日目という「数値」なのです。いつもの調子で「2月1日」と入力してしまうだけで「文字列」になってしまい、
本来の大事なデータとしての意味をなしません。
エクセルを使う場合は、日付は「2/1」か「2-1」として数値として入力するということは、
身にしみこませて覚えておかないといけない事柄です。
時に、市販の出納帳をまねてか・・・日付欄をそれらしく「月」と「日」の入力欄に分けて作られる方がおられますが
正直申し上げて、なんの意味も持たない区分けだと思います。日付を数値として入力できていると
上の図のように「曜日」の欄に自動的に曜日を表示させることもできます。
ちなみに曜日はいちいち「(木)」などと入力したわけではありません。
あくまでも入力したのは「日付」だけです。それにエクセルを少しでもわかっている方なら
データを入力する際に、律儀に日付の古い順に入力するというような事は、しなくていいことを理解されています。
日付が「数値」として入力できていれば、「データの並び替え」でいくらでも思うような並び替えが後からでも可能だからです。

これだけを注意して後は、金額の表示の設定とか「残高」には、「=前日の残高+その日の収入-その日の支出」という
「数式」を設定できれば「現金出納帳」は使えるようになります。

【項目ごとの集計(SUMIF)】

決算となると、この現金出納帳というデータを使って集計すればいいのですが
それもできれば、項目ごとの集計ができるのなら、もっと簡単に決算のデータが求められます。
それがSUMIF(サムイフ)という関数なのです。・・・・「寒い財布」の略ではありません・・・確かにフトコロはおサムイけど・・・
よく「エクセルは知ってる?!」という何となくできるのかできないのかわかりにくい事を答えられる方がおられますが、
こういう方はたいてい「SUM(サム)」という合計する関数を使って、エクセルは知ってるとおっしゃっておられるんだと思います。
「SUMIF」はもうちょっと進んで、指定した範囲内である条件にあったものだけを合計することができるのです。
ですから合計の「SUM(サム)」に「もしも」のIF(イフ)がくっついて「SUMIF」サブイボちゃいます・・・サムイフとなったんです。

SUMIFは次のような式で使う関数です。「=SUMIF(検索する条件の範囲、その条件、その条件で集計する範囲
文章だけではわかりにくいので、図を使って説明しましょう。

excel shuusi

まず項目ごとの集計をしたいのですから、右側の集計欄の「区費」の集計欄J2というセルを選択し
=SUMIF( 」とします。次に検索する範囲ですからこの場合は、左の「出納帳」の「費目欄」であるC2からC12までをドラッグして
C2:C12, 」としてカンマで区切っておき、次に項目ごとの条件には「区費」という言葉ですので
今度は数式に条件として区費という言葉のある「I2, 」を設定し、最後の合計をする範囲は
またまた出納帳に戻って、収入欄の初めのD2から支出欄の終わりのE12の金額欄全体をドラッグして指定します。
最後は括弧でくくって「D2:E12)」とします。
すると「=SUMIF(C2:C12,I2,D2:E12) 」という式ができあがります。
後は同じ手順で設定すれば、項目別集計ができあがります。なんなら,さらに踏み込んで上の表にもあるように
項目別集計にさらに収入と支出で区分けして収入の計と支出の計をSUMIFすれば
出納帳の収入計と支出計との対比で計算がきちんと、あっているかどうかというチェックもできると思います。

実はこの決算のときに「決め手」のようにその威力を発揮するSUMIF関数
サークルではとっくに紹介済みで、数人の方が家計簿で使っておられます。・・・なかなかのもんやといつも感心しています。

 

 


「人の振り見て、我が振り直す」:ワードな話

2012年02月08日 | パソコン

正確にゆうと・・・ヒトの「ワード」見てて気がつくことが多かったっていうか、ヒトのこと見てると結構、勉強になります。
相手にしてみたら、迷惑な思いやったには違いないんですが・・・ね

ちょっとした書類を作ってもらうことになって、図らずも「できあがり」を隣の席で待つことになったのです。
その人は、この程度のことなら普段から慣れたはるようで、お願いしたところ快く引き受けてくれはりました。
の・ですが・・・
それは、ひな形のある書類でした。
彼女はパソコンの傍らにその書類のひな形を置きながら、ワードを起動させて
やわら、「ページ設定」した後・・・・上から順番に「ひな形」のように
文書を仕上げていくというまことに「丁寧」な段取りに入りました。・・・たぶん傍らの僕の忌ま忌ましい視線をかすかに感じながら・・・

ワードをいじくったはるんを見てて、いくつかの点で気づくことが多かったのを記憶しています。
それは間違いだと指摘するわけではありません。僕のやり方とは違っているだけで
要は結果として文書が仕上がれば、いいわけですし・・・・

半角のスペース」・・・・文字と文字の間に微妙な全角では広すぎる気がする「スペース」を開けるときに
彼女は実に器用に、文字を入力した後間髪を入れずに、「半角/全角」ボタンを押して
「スペース」キーを押し、押したと同時にまた「半角/全角」ボタンを押して、もとのローマ字入力に立ち返ったのでした。
それがたぶん数回この文書中にあったと思います。 そのたびに彼女はしっかりこの種の段取りを頭にたたき込んでるんでしょう。
みんなはどうしたはるんやろ・・・半角のスペースは「ローマ字入力」を切り替えなくても「Shift」キー押しながら
「スペース」キー押すと・・・できるんやと思うんですが・・・
ショートカットキー」・・・・文中の突然のアルファベットについても、同じようなもので
単語の頭文字を入力する際に「Shift」キーを押しながら入力すると後のアルファベットは英文字として入力できるのではありませんか・・・
・・・って何度も・・・言いたい気持ち抑えて・・・着々と進む彼女の作業をただ手の届きそうなポジションで眺めていました。
そもそも、文書を作るときに、タイトルの文字の大きさとか、あるいは字体さえも
上から順番にいきなり仕上げながら作業を進める「やり方」に・・・本音を言うと・・・いらいらしていました。
たぶん「考え方」の相違だと思うのですが・・・・ワープロというものでの「文書作り」はとりあえず
必要な文字入力を一通り済ませた後で、段落やら修飾をして仕上げる方が、全体の文書の「レイアウト」もわかって
段取りがええと思うのは、僕だけではないはずです。・・・・・文字の変換も「単語」単語で変換するのではなく
文節というある程度の範囲まで入力して、「スペースを」押すと誤変換も少なくなるし、パソコンが学習して
携帯のように「お」と入れるだけで「おはよう」という単語を呼び出してくれるような推測変換が可能にもなるのです。
てなことを、頭の中でだけぶつぶつ言いながら・・・「じっと我慢の子」を強いられておりました。
日付入力」・・・・けども彼女の力量は侮れません・・それほどストレスを感じさせるほどでもなく仕上げに近くなったとき
決定的に・・・今度はさすがに彼女のやりように、「ダメ出し」してしまったのでした。
日付の入力の際に「へいせい24ねん2がつ5にち」と丁寧に打ち込んだのです。
このことは以前に申し上げたように、「日付」というのは、ほかの文字入力とは決定的に違います。
日付はデータです。ですから必ず「日付の入力」を使います。いちいちキーボードたたいて入力する「クセ」は直しましょう。
ワードの場合は、メニューの「挿入」という項目に「日付と時刻」というのがありますので
こういう機能を是非使ってください。このことによって年号や曜日の入力ミスが防げる上に
たとえばファイルを開くたびに、自動的に「今日の日付」に変えられるという「離れ業」も可能になります。
余計なお節介とは、思いつつ我慢できずにこのことだけは忠告しましたが・・・・・
・・・「こっちの方が慣れてるし・・・」とつれない返事。・・・・・そうなんです・・・・確かに・・・
慣れているのが何よりではあるんですが・・・あるんではあるんやけどもやねぇ・・・


2月8日(第2水曜日)はサークルの日です。

2012年02月06日 | パソコンサークル

208noyotei

いよいよ2012年のサークル最初の日・・・今度の水曜日 2月8日です。

で、今後はこのブログで、できるだけ予定を書き込んでお知らせすることにしましたが
予定はあくまで未定ですので、欲張ったところでできることしかできません。
また、できなくてもええし、できたらできたでうれしいし・・・ぐらいの感覚で考えてください。

とりあえず、1.ファイルとフォルダについては、Nやすさんがブランクを乗り越えて、ともかくも初めの一歩を踏み出さはるんで
もう一度基本に立ち返って、基本の基本の話をしようと思ってます。
ですので、ここんとこは十分わかってるヒトについては、「パス」して
2.ブログで取り上げたワードの「文例ウィザード」にトライしてみるのがええかなっと思っています。
ほんで、3.楽々はがきの紹介では、長らくつきあってきた「筆王」からの卒業準備になるかなって考えています。
これもまた、ブログの記事「ジャストシステム」の中にちょこっと書き込んでいます。
住所録の移行や、印刷したのしてないのの年賀状の一覧表作成にも関わって来ます。

そこまで行けたらええんやけど、できなくても続きは次回(2月22日(水曜日)都はるみの誕生日)にでもと考えております。


何これ・・・

2012年02月05日 | フットボール

サッカーの男子五輪代表がシリア戦に負けた。
正直、GKのミスが直接の敗因ではあるけれど、
初めからこのチームの想像力の欠如と個人個人だけの競り合いに終始している
余裕のなさと浮き足だった戦いぶりには失望して何もときめかない。

日本代表は彼らすべてがJリーグに所属するプロであって
政情不安を抱える相手に、サッカーで飯を食ってる選手はたったの一人だけである。

にもかかわらず、これほどの凡戦は、仮に引き分けていても
テレビで衛星中継するに値したのだろうか

女子の五輪代表チームのなでしこジャパンに比べると情けない気もする。

結果は間違いなくチームとして何も生み出せなかった監督の更迭と
選手の入れ替えを余儀なくされただろう。それほど、大きな失望を与えてしまった。

 


ジャストシステム(justsystem)

2012年02月05日 | オススメ

パソコンと言えば、インターネットと連想してしまうのが今時ですが、ある程度の年齢を経たヒトにとっては
まだまだ「ワープロ」に代わる文書作成の意味合いが強い気がします。
そこで、パソコンと言えば・・・ワードやろって結びつけるヒトも少なくありません。
これに異論を唱え続けているのが、何を隠そう僕自身ではあるのですが・・・

僕自身が、パソコンというものに接したのは、Windows以前の「DOS(ドス)」という時代からなんドスが・・
いちいちキーボードたたくのをせずともマウスで「クリック」すると次々すすんでいく
「Windows」が発売されたのを画期的な技術革新として驚いたものでございマウス。

そのWindowsが誕生する以前のDOSの頃にパソコンの向こう側で対峙していたのがワープロ専用機というもので
手書きから印刷に移行しつつあった文書作りの必須の道具として
文豪やのOASISとかRUPOだとかが幅をきかせていました。・・・・・その頃に
すでに機種ごと、メーカーごとに違うワープロ専用機の限界にいらいらさせられて、
パソコンを使った「ワープロソフト」の機能の幅の広さに魅力を感じ、僕自身はパソコン派に転身してしまいました。
そのきっかけになったのが「一太郎」というソフトで、作ったヒトが浮川夫妻の興した「ジャストシステム」という会社です。

Windowsの初期でさえ、やはり日本語の文書作成は、日本人の手で作られた「一太郎」の右に出るものはなく
今日に至るまで、実のところ僕自身の評価はワードではなくその使い勝手とか機能すら
「一太郎」がワープロソフトの最高峰と考えています。にもかかわらず 世間一般では
ワードが文書作成の「標準」として認知されているのは、その機能にあるのではなく
これはバンドルソフトと言って パソコンを販売するにあたって、
多くのメーカーが「プリインストール(あらかじめパソコンに入れておくソフト)」に ワードを採用したことに由来しています。
なんせマイクロソフトは世界を凌駕した巨大企業であり、たぶんエクセルやワードの提供にあたっては
ほとんどサービスに近い状態で多くのメーカに供給することが可能だったでしょう。
このセールス戦略によって、パソコンにはワードとエクセルがついているもんだという認識が広まったのです。
売り手のセールストークを鵜呑みにして「文書」はワードでという思い込みを信じてしまっているのだと思います。
 
一方「一太郎」のジャストシステムは脚光を浴びたとはいえ、所詮、ローカルな徳島市に拠点を置く企業で
Microsoftの圧倒的な資金力と世界的な戦略の前に、あっという間にワープロソフトのトップシェアの座を奪われ
今では機能に優れながらも、ワードの後塵を浴びる地位に甘んじています。
ただ遅きに失したものの対抗策として、「アカデミーパック」という形で学校関係者に安価で提供したために
学校のセンセーなんかは、「一太郎」を使ってはる方がおられるようです。
けれどもワードは買ったパソコンに初めから入っていて、「一太郎」を使うのには
わざわざ「一太郎」を買ってこなければならず、劣勢はいかんともしがたく
不本意ながら、ワードとの互換性を追求すると言う形で生き残りをかけているのが現状のようです。

一太郎のできばえもなかなかのものですが、僕がもっとも評価し愛用しているのが
IMEという日本語変換ソフトの「ATOK(エイトック)」です。
ワードやエクセルのMicrosoftが無償で提供し、もっとも多くの人が使っているのが「Microsoft Office IME」というものですが
どうも誤変換やなかなかうまく変換してくれない「変換効率」の悪さにいらだって
僕は絶対に「ATOK」を使うことにしています。ATOKと他のIMEとの使い勝手やできばえには
「雲泥の差」が歴然とあって、ATOKのほかには何もありません。 関西弁仕様の変換が設定できるなど
至れり尽くせり、かゆいところまで手が届いています。

ジャストシステムという会社が発売したソフトで、もう一つ秀逸と思うのが
「ラベルマイティ」というソフトです。その機能の手軽さが気に入って、サークルではやたらと推奨していますが
グラフィックや物作りがいかにも日本人向けの設定になっていて、とりわけ女子にとって
結構やりたいことの機能が集約されており、使い勝手において、他に類を見ない気がします。

サークルが発足以来、かなり力点を置いてきた「年賀状作り」については
みんなが同じ土俵でと言う趣旨もあって、当時みんなが購入されたパソコンの共通項としてあった
「筆王」を使ってきました。随分使い慣れた気がしていますが、なんせ時が流れたせいで不都合も多くなりました。
ならば新しいのを買って、入れ替えればええんですが、そこは工夫と努力で節約をかねて乗り越えてきたものです。
けどもたとえば新しい器械に乗り換えたときも依然として古いままのソフトを使い続ける時に若干のストレスを感じます。
とりわけ住所録を使った宛名書きの部分では住所変換の効率の悪さは、いたしかたのないことになっています。

サークルの初めに会員さんからも「住所録」のデータに印刷の有無とかもう一つ便利な機能をという注文もありました。
そこで、この際
みんなに「筆王」からの卒業を提案したいと思っています。
自分なりにオススメしたいのが、「楽々はがき」というソフトで、これもまたジャストシステムの開発・販売するソフトです。
このソフトのメリットは、ラベルマイティとの使い勝手がよく似ていてなじみやすいと言うことと
やっぱり、使い方のシンプルさにあります。
もちろんみんなの危惧は以前の住所録データが使えるかという点にあると思いますが、その点は
問題はありません。特に住所録というデータはCSVというファイル形式で保存してあれば
どの住所録でも共通して読み込めます。慣れたことを使い続けるのも確かに一つの手で
新しいことにチャレンジするには多少の努力がいりますが、この際心機一転「楽々はがき」にチャレンジするのも
刺激になっていいと思います。

それにしても、まるで「ジャストシステム」の回し者のように
随分と褒め称えた気がしますが・・・・ひょっとしてこの記事がひょんなことから
ジャストシステムの方の目にとまって、なんかのリターンがあればもうけもんやけど・・・
「もくろみとふんどしの結び目は向こうから外れるもんや」と言うし、とらぬ狸の皮算用と腹黒い期待はせんとこっと・・


ワードの機能:文例ウィザード

2012年02月04日 | パソコン

知らんことって多いのに、批判したりするのは良うないとわかりながら
ワードのことを、けなすばっかりで、反省もしています。
そこで、心新たにワードの知られざるというと大げさに過ぎますが、あんまり使ってない機能を紹介します。

パソコン苦手やし、文書作ってくれと頼まはるヒトがおられますが、
そもそも文書は手書きでもいいはずやのに、パソコンやワープロで「印字するもの」と決めてかかったはることに「違和感」を覚えるし
パソコンできるからゆうて、文書が上手に作れると勘違いしたはる。 文書を作ることと入力できることは別物です。
頼むときにも「シャッシャット」とか「そんなん朝飯前やろ」とか・・いっかどおだてたつもりやろけど
だいたい「朝飯前」は忙しいもので、手がかじかむときにお茶入れたり味噌汁作ったり・・・
そういう苦労をわかったはるとは思えへん気がする・・・ねっ

ちょっとした公(おおやけ)の文書作りには
文例として、かしこまったような時候の挨拶が織り込まれてるもんです・・・歯に衣着せたみたいで
まともに読んでたら、歯が欠けそうになるような・・・あれって
わざわざネットで調べんでも、ワードの機能で簡単に書き込める方法があるにはあります。

ワードを起動したら、メニューの「表示」→「ツールバー」から「あいさつ文」というツールバーをクリックして選択します。
aisatsutoolbar
このツールバーが現れたら、「あいさつ文の挿入」というのを選択すると
下図のようなダイヤログが現れます。
aisatsutoolbar2
ちゃんとパソコンの日付に従って、今ならちゃんと「2月」の挨拶になっているので
したのリストから適当な組み合わせを選んで「OK」を押しますと
aisatsutoolbar3
と言うような具合に「時候の挨拶」が組み込まれます。横着と言えば横着ですけど
便利と言えば便利な機能かもしれません。
これにもまして、もっと横着というか、あんまり考えずに文書作りをするんなら「文例ウィザード」という機能があります。

この機能を使うにはいろんな方法があるとは思いますが、とりあえず「作業ウィンドウ」を使って始めることにします。
作業ウィンドウが表示されていない場合は、メニューの「表示」を選択し「作業ウィンドウ」をクリックします。
すると画面の端に現れるので、下図のようにまず、「新しい文書の作成」を選択し、画面が切り替わったら
今度は「このコンピュータ上のテンプレート・・・」という項目を選択します。
作業ウィンドウ作業ウィンドウ2

すると下図のようなダイヤログに切り替わります。
「文例ウィザード」という機能は、「その他の文書」「社内文書」「社外文書」という3つの項目(タブ)にだけ含まれていますので
そのどれかのタブを開けて、「文例ウィザード」とあるアイコンをクリックします。

テンプレート
しばらくすると

文例1
文例ウィザードの始まりです。これは上記画面左にあるとおりの項目順に設定していくと
自動的に文書ができあがるという機能になっていますので
画面の指示に従って、項目を選択したり、入力していき設定するたびに「次へ」を押して切り替えていきます。
文例2文例3文例4

文例5文例5文例6

文例7

一通り設定できたら最後は文書の日付を決めて、そのまま文書を表示するにしたら
文例8
こんな具合に文書のもとができあがります。
後は用紙や縦書きとか横書きなどのスタイルを設定したりページ設定や行間決めたり
フォントや背景を決めて文書の仕上げをしていきます。

どうですか「朝飯前?」の忙しい時間にこういう省力化の機能使うのも便利です。ヨ