時折思たように漢字変換できひんことありません?
なんでやろとちょっとは不思議に思いながら、
「だんないわ」とあきらめて、
ひらがなのままにすることありまへん?
それは、多分あなたが、丹波弁の使い手やからです。
ザ行とダ行の区別がつきにくくなってるからやと思います。
「さ」にてんてんと「た」にてんてんの区別が
「でんでん」わからへんのんです。
誤解せんといて欲しいんですが
自分もせやから、これがおかしいゆうとるんちゃいます。
あなたが間違うとるんちゃうんです。
方言を間違いとするなら、英語以外はこの星では
ぜーんぶ間違った言葉になってしまいますやん!
要するに、変換ソフトであるIMEってヤツが
日本語の変換をいわゆる東京あたりの
「標準語」にあわせて作ってるからで、
実際「関西弁」自体もイントネーションそのままに
入力してもまともに変換されへんでしょ
「チャウチャウ」という種類の犬をみて、あなたなら
どう尋ね尋ねられたらどう受け答えします?
「チャウチャウちゃう?」「チャウチャウちゃう!」
こんなん普通の状態で日本語変換すんのんは、
「でったい」ちゃうちゃう「ぜったい」→絶対に無理です。
丹波弁の皆さん、ここはちょっと辛抱がいるけど、
こらえてもうて、日本語変換に苦労してください。
なんやったら、自分なりの発音で単語登録する手もあります
京丹波町のWebサイトにこんなんみつけましたでぇ
丹波弁笑劇場
そこで、改めて丹波弁っていうのか
その発音の混乱は、結構パソコンに入力して
変換するという場面で、面倒を引き起こします。
手書きなら苦もなくかけるのに、発音からくる
誤解が誤変換をもたらします。何より日本語自身の
難しさがより事態を複雑にするんです。
たとえば「舞鶴」は「まいずる」とすると変換されません
「まいづる」と「つ」に点点なんです。なんでかっていうと
「鶴」の部分が濁らないとき「つ」やからです。
ほならもすこし足を伸ばして「宮津」へいくとどうですか?
当然「津」やから「みやづ」やないとアカンと思いますけど
実は「みやづ」でも「みやず」でも変換出来てしまうっていう
理屈はどうなってんのやろね
要するにどうでもええ訳です。
まして、「ず」と「づ」なんて僕にはちゃんと区別して
発音できる自信などありませんわ
方言やなまりは、自分の育ったあるいは生きてきた
場所の証しです。残念ながら私たちが
育った「丹波」の言葉は現在の所日本語変換ソフトが
対応してくれてません。ただそういうことだけです
ですので、そういうのに慣れやなしゃーないわけです。
あんた「間違うてる」なんて知ったように指摘することは
大いに間違うてます。
正確に言うなら「日本語変換用に入力せんと変換せえへん」
ぐらいの意識でええんちゃいますか。
沖縄の一部では、ダ行がもっと変わっていて
明らかに「だりるれど」なんです
で、実話です。よお出来てるけど
僕のいた現場に沖縄から来た若い衆がおって、
その上秋田からの出稼ぎのおっちゃんもおったんです
その二人の会話
「いまなんず?」「もおどくじ!」
一体どこの国かと大笑いしました。
二人ともとってもええヤツでした
使ってる言葉のようにとても純粋で
「電車のウラに乗る」と言って笑われました。
「電車のウラにどないして乗るん」って。
独特の丹波弁、笑えますね。
普通に通じる言葉かと思って使っていた
言葉が実は丹波弁やったっていうのが
あって、おもしろかったです。
自分ではわかってるつもりでも、
ついつい出てしまうもんです。
「標準語」言葉にそもそも標準があるっていう考えがすきやないですね、僕は
若い頃大阪の会社に勤めているとき
先輩にある荷物の置き場所を問われ
「車のうらに置いときました」っていうと
「車のう、裏?? 裏っておまえどこに置いたん?」って不思議そうに
問い返されました。
後ろのことを「うら」っていうたんが
通じひんダンです。
ええやないですか「うら」でも「うしろ」でも
今更、どうにもならんもん