富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

情報の確からしさ:電力不足の宣伝に踊る

2011年10月30日 | 震災

集会所のストーブを買い替える必要があり、ぼちぼち探しに行こうかと思っていたら
新聞の折り込みにあるお目当ての「対流型」の石油ストーブの値段が、16,800円となっています。
あろう事かホンの何週間かで、一気に4,000円も値上がっていました。
「コメリのやつめ、足もと見てるな」と思い込み、ここはお得意のネット検索で、「対流型 石油ストーブ」と入力して
価格.comを手始めに、AmazonからYahooショッピング、楽天果てはヤフーオークションまで手当たり次第に
探しまくったんですが、「取り扱いできません」「売り切れ」の表示にばかりぶち当たり
あったと思えば、20,000円をとっくに超える値段がついています。
在庫が切れて、生産が追いつかない状況らしく値段はどんどん急騰して、それこそ足下につけ込むほどの勢いで
例の「メーカー希望小売価格」を凌ぐほどの過熱ぶり、中古を出品しているヤフオクでさえ、10,000円を超える金額で
競り合っている悪のりぶりです。結果的にコメリの価格が「最安値」になって、慌てて丹波店にまで出かけたところ
案の定売り切れ、取り寄せすら年内の確約が出来ないと切迫した返事に、あきれてしまうほどでした。
Y朗ちゃんにそのことを告げると、一昨日までは園部店で見かけたという耳よりの情報があって、早速電話すると在庫はなくなったけど
展示品が残ってるとの返答がかえってきたので、取るもとりあえず飛びだすように園部店まで買いに走りました。
いやはや、この程度のことに何で踊っているんやろかと自戒を込めて、しみじみ思う一日になったのです。

そこで、ふと思うのは、テレビや新聞がしきりに冬の電力不足を唱えて
節電や省電力をうたって「石油ストーブ」がもてはやされ、あちこちで先物買いに走って踊らされている
過剰で過敏すぎる消費者の「我先に」という心理の現状があります。

落ち着いて考えてみると・・・・果たして、この国は電力不足なのでしょうか・・・
特権を与えられた電力会社と行政責任の欠落した経産省と電力会社の政治資金にむさぼりつく政治家たちの
過剰な喧伝に過ぎない真実を垣間見る気がします。

この夏国家的規模であれほどの「危機」を訴え続け、結果みんなの節電意識のおかげでと持ち上げて「電力危機」を乗り切ったなどと言うけれど
果たして実態は、とてもピークと設定した数字にはほど遠く、黄色の信号をともした日でさえたったの2,3日にすぎなかったのです。
昼間の電力の余裕が残っている上に、本当は電力は特に工場などの消費の少ない夜間の電力は、
ダムへの揚水にほんの少しだけ利用してるに過ぎず
24時間の稼働で、作った電気を捨てているに過ぎないのです。
もっと言えば原発を止めたところで「危機」などという切迫した状況が訪れるのではなく
電力会社の都合で作り上げた「いざという時のための電力の余裕」に支障を来すという話なのではないかと勘ぐっています。
実はここんとこ特に呼びかけている節電や停電による経済の停滞などという宣伝こそ
「原発」の延命や存続の既成事実化にあるように見えてなりません。

「いざという時のために」資源のない国として、唯一の被爆国でありながら、新たなクリーンで経済効率がいい電力開発の名目で
容認してきた原子力発電は、結果的に福島に起こった現実を考えるとき
「いざという時に」
私たちの国ばかりか地球規模で 致命的な損害を与えてしまって、間違いなくこの経済に大きな暗雲をたちこめてしまい、
何より今、この国に住むものの生活を危機的に追い詰めています。
廃炉を含んで放射線処理には数百年あるいは数万年の時間を要するとなれば、原子力そのものが
およそ、人類のチカラで扱える技術ではなく、「原子力」というものがパンドラの箱のように知ってはいけない分野の技術だったのではないかとさえ
この間の遅々として進まぬ対応で、疑いを濃くしてしまいます。

新たな電力として「原発」をもてはやす前に、あるいはまだまだ心許ない自然エネルギーから電力を作るという前に
夜間に捨てざるを得ない無駄にしている電力の「蓄電」という課題に向かって英知を注ぐべきだと思えてくるのです。

跳ぶように売れている石油ストーブでさえ、考えてみれば石油やガスの「化石燃料」をあてにした暖房具だから
それこそ、タイやニューヨーク、和歌山・奈良で起こった災害を思うときに一刻も早く対処すべき
地球温暖化の対策にとって、逆行する動向なのです。それに目をつぶって「我先に」買いに走るのが我々にとって有益とも見えません。

情報の操作を実証するすべを持っているわけではないけれど、ちょっとしたことでさえ
右も左も一斉に過剰放送してしまうテレビを信じ切ることなく、新聞を一方的に信じるのではなく
いままで殿様商売してきたそれぞれの「電力会社」のええ加減な実態も
それにぶら下がる政治家の実態も見えてきた今、彼らの都合が見え隠れする情報があることを
九電のメール問題ややらせ討論会の実態が明らかにし、小出しに福島原発の事故処理や
放射線の情報が出てくる現実は、情報自体にさじ加減がされていることを表しています。

一つ一つの情報の確からしさを冷静に見て、ちゃんと分析しないと我々がテキトーに「踊らされる」し
踊らされ続けているのでは、ただ疲れて、馬鹿を見るのは結局「消費者」と呼ばれる我々の常である。
切羽詰まってどうしてもという事情がない限り、石油ストーブを買うのは、ほとぼりが冷める
来季に買うのが賢いやり方です。・・・・史上最高値で推移する「円高」にかかわらず
灯油の値段は未だに「高値」で一斗缶で1,600円を超えてる経済の異常さは改善されてないことを「イットカン」とあかんし・・・

 


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1 コメント

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no discussion (noga)
2011-10-31 21:23:05
アメリカ側の代表者であったメア氏は、「日本では、識者と呼ばれる教養人、国会議員、更に地方自治体の議員も、安全保障に関して知識がないことはいいことで、説明しないことは賢明な対処法だと考えているように見えます。それは私にとっては本当に驚きの連続です」と語った。

個人の表現がなくては、個人選びは難しい。傑出した個人を育成することも難しい。どんぐりの背比べ。政治は三流。



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