実はこの記事、ずいぶん以前に草稿として、お蔵入り間近の賞味期限切れ寸前の記事だったのですが
この時期になって、あえて公開することにしました。
僕自身にこうしたイメージの加工や編集の知識に疎く、えらそうに言えたものではなく
やたら長ったらしい記事になってしまったからです。
一口に、画像といってもパソコンで扱えるファイルの形は様々にあります。
デジカメで撮った写真の数々、動画、イラストや地図などのイメージからワードアートのような文字ファイルから
最近はもうパソコンの標準になったPDFというファイルまでいわば「画像」のファイルとして加えられます。
その数を数えるだけでくたびれてしまうほどです。
そこでこれらのパソコンを使って画像(イメージ)を、編集や加工してみようとするときに、
いくつかの基礎的なことを 改めて知っておく必要があります。
【ファイルの形式】
実はここのところが、もっともややこしくてやっかいな部分なんですが・・・・・
パソコンを使ってると勘違いしがちですが、デジカメやビデオで撮影されたデータ取り込むときに
パソコンというものが、写真は写真、動画は動画と自動的に判別して取り込んでくれてるように思っておられる方がおられると思いますが、
正確にはパソコンが勝手にやってる訳ではありません。
画像のファイルの保存形式があって、そのファイルの「拡張子」によって、区別できる仕組みに基づいて分けているにすぎません。
従って、間違ったファイルの拡張子をつけてしまえば、画像と勘違いしたりあるいは画像と認識しないこともあります。
つまり一口に画像(イメージ)と言っても保存の形式がそれぞれに異なっていて、
パソコンで再生するには、それぞれの画像に見合った形式でないと正しく保存されませんし、再生できないことになります。
ですので、たとえばデジカメ写真によく使われるjpeg(ジェイペグ)というファイルの拡張子をあえて
動画のファイル形式であるaviという拡張子に変えてみるとパソコンは開くことが出来ないといい、さじを投げてしまいます。
とりわけ動画などをDVDに書き込むときに、こうしたファイルの形式の理解がないと 再生できないというトラブルに出くわす羽目に陥りがちです。
では数ある画像ファイルの形式の一覧を記してみますと、
gif (ジフ)・・・・Graphic Interchange Format
256色までの画像を扱うことができ、Web上で簡単なイラストやアイコンなどに使われる。
jpg(ジェイペグ)・・・・ Joint Photographic Experts Group
ISOに設置された組織の名称がそのまま使われている、画像圧縮方式。フルカラーなので写真などの自然画に有効。
png (ピン)・・・・Portable Network Graphics
Web上で使われる画像フォーマット。劣化することなく、フルカラーの自然画を圧縮保存できるなどの特徴がある。
swf (スウィッフ)・・・Shockwave Flash file
Macromedia Falshを利用する時のファイル形式
pdf (ピーディエフ)・・・・Portable Document Format
Adobe Systems社により開発された、電子文書フォーマット。最近では文書配布の標準となった感があります。
PDF文書を作成するには、Acrobatというソフトが必要。表示の場合は、AcrobatReaderが必要。
cgi (シージーアイ)・・・・Common Gateway Interface
asp (エーエスピー)・・・・Active Server Pages
CGIプログラムのファイル形式ASPプログラムのファイル形式
avi (エーブイアイ)・・・・Audio Video Interleaving
Video For Windowsで動画を扱うためのファイル形式(AVI形式)
mov(エムオーヴィ)・・・
アップル社が開発したQuickTimeで動画を扱うファイル形式
mpg (エムペグ)・・・・Moving Picture Experts Group
MPEGで動画を扱うファイル形式
rm
REALPLAYERで再生できる、REAL形式の音声や動画のファイル形式
wmv( ダブリューエムブイ)・・・・Windows Media Video
WindowsMediaPlayerで再生できる、動画や音声のファイル形式
wma (ダブリューエムエー)・・・・Windows Media Audio
WindowsMediaPlayerで再生できる、音声のファイル形式
aif(エーアイエフ)・・・・ Audio Interchange File Format
MacOS標準の音声ファイル形式(AIFF形式)
bmp (ビットマップ)・・・・Bit MaP
Windows標準の画像形式ファイル。白黒からフルカラーまで扱う事ができるが、無圧縮のためファイルサイズは大きい。
pict (ピクト)・・・・
MacOSがサポートする画像形式。
mp3 (エムピースリー)・・・・MPEG Audio Layer
MP3形式で圧縮された音声ファイル。1/11に圧縮されるが、再生しても音楽CD並みの音質が保てる。
これだけのことを覚えるだけで骨が折れます・・・ので、一つ一つ覚える必要はありませんが
大事なことは、自分で編集したり加工したりする時に自分のパソコンにあるアプリケーションがこれらのファイルのどの形式を扱えるかということを
理解しておくことです。そして、ファイルの形式を表す「拡張子」という仕組みとその意味するものも頭の片隅に入れておくことが大切です。
【ファイルのサイズ】
文書や表計算などのごく一般的なパソコンで作ったファイルでは、ファイルの「大きさ」なんて言うのが気になることはありませんが
こと画像ファイルについては、「サイズ」が決定的な意味を持つことがあります。
たとえばパソコンに保存される際に高画質のデジカメ写真一枚のファイル自体の大きさは、
時に文書ファイルの1000枚を超えるほどのファイルサイズになります。
また、サイズと言っても、よく言うファイルの重さに匹敵するファイルとしてのデータ量の大きさと、
写真の大きさである正味の画面サイズを指したり 動画の再生時間の長さであったりします。
ただ、ファイルとしての量的な大きさは、静止画像の「大きさ」に比例して大きくなり
動画の場合は時間の長さによっては、DVDでさえ、保存できないほどの大きなファイルサイズになってしまいます。
今回は、動画はさておいて、写真やイラストの場合に限って言えば、そのサイズを示すのに「ピクセル」とか「ドット」という単位がよく使われます。
これもまた何かとややこしい話なんですが・・・
デジタル画像を拡大していくとツブツブがあらわれます。これがいわゆるドットというやつで
これに色や位置の情報を持った点々が『pixel(ピクセル)』と呼ばれています。・・・正直僕もあんまり理解が出来てないんですが・・・
このピクセルがたくさん集まって1つの画像になります。たとえるなら、いろいろな色で点をつけた”点描”の絵ようなものです。
ピクセルはインチ(inch)を基準に考えられていて、1インチを72で割った大きさが「1Pixel」になります。
なんで72で割るかということは、さておき、だいたい約0.35mm角ぐらいの大きさです。
このピクセルがデジタル画像の最小単位となります。
パソコンで写真を取り込むと、それなりの縮小版で表示されたりするので、実際に撮った写真の大きさが実感できませんが
早い時期に買ったころの400万画素のカメラで撮った写真を大体ピクセルで表すと
パソコン内の写真にマウスカーソルを近づけてみると「2304×1728」というような表示になるはずです。
これが写真のサイズというものですが、この数字は写真の横のピクセル数×縦のピクセル数を表し、
単純にかけ算すると「=3,981,312」となりおよそ400万ですので400万画素と言っているのです。
つまり400万個ほどの点々で一枚の写真を表現しているということになるのでしょう・・・
となると1000万画素になると横4000×縦2500ぐらいになる理屈です。
少し前のノートパソコンの画面が1024×768というのが一般的でしたし、市販されたノートパソコンでは1920×1200ぐらいが最大だとも思います。
それだけ考えてもデジカメ写真一枚あたりのファイルのサイズの大きさがわかります。
こんなことがたまにあります・・・・ワードやエクセルで撮りたての写真をそのまま貼り付けたら、
異様にばかでかい写真で 縮めるのに苦労した・・・というような場合です。
貼り付けた画像上のハンドルを使ったり、あるいはもうちょっと進んで
画像を右クリック→「プロパティ」→「図の書式設定」→拡大・縮小で何%かに縮小したりして何とかページ内に収めきったという努力を
経験された方も多いと思います。
ところがこんな苦労を経た上でその文書ファイルを保存して、メールで誰かに送ろうと企てたところ
ずいぶん大きなファイルサイズになって送ろうにも送れないことが起こったりしますし、
あとで開くのにずいぶん時間がかかることになってしまいます。
実は見た目は縮んだ写真も、ファイルサイズはそのままなので、こうした事態を引き起こすのです。
そこで、こういう場合は「リサイズ」といって写真サイズそのものをあらかじめ小さくして、使うことが賢明です。
リサイズをする際は、リサイズ専用のソフトがネット上に無料のフリーウェアにいくつかありますので、
ダウンロード→インストールして使うのが便利です。
・・・・ずいぶんここまで長くなりましたが、まだ言いたいことがあるにはあります。
【フォトレタッチ】
特に取り込んだ写真をデータを加工・修正する作業をフォトレタッチ・・・正確には「フォト レタッチ」(photo retouch)となるんかな?
昔ながらの銀塩の写真加工には専門の設備などが必要でしたが、
デジカメで気軽に撮ってそのままデータとしてパソコンに保存出来るようになった今では
こうした写真編集や加工専用のソフトが販売されているため、コンピュータがあれば個人でも簡単に加工作業ができるようになっています。
細かな汚れを取り除いたり明るさや色調を調整したりするほか、拡大や縮小、合成なども簡単に行えるため、
最近の合成写真のほとんどはフォトレタッチソフトで作成されているといっても過言ではないでしょう。
フォトレタッチという言葉は、今では「コンピュータによる画像データ加工」の意味で用いられます。
また、写真以外のイラストなどの加工もフォトレタッチと呼ばれることもあります。
ただ、こうしたソフトをあらためて買わなければいけないかというとそうでもありません。確かに低価格化されたとは言え
有名な「Photoshop」などというと高価なソフトですし、それ以上に、使いこなすにはプロ的な技術も必要でしょう。
そこで、サークルではむしろデジカメやプリンタを購入した際におまけでついていたソフトやパソコンにはじめからインストールされていた
ソフト(バンドルソフト)を利用して、出来る範囲の編集・加工にチャレンジしてみようと思っています。
筆まめや筆王、ラベルマイティに附属する機能でさえ結構なことが出来るので利用しない手はありません。
フリーのソフトにもなかなか高機能なものがありますし・・・・・・
【トリミング】
写真の編集につきものなのが「トリミング」という言葉です・・・よく使われる「切り取り(カット)」というのとは違って
トリミングという言葉には、たくさんの意味が含まれています。
最近の若い娘さんたちが希望する職種に「トリマー」という職業をあげたりしますが、
ペットの毛繕いやケアをする仕事のように、トリミングには「刈り込み」「整頓」「切り取る」から「仕上げ」という意味があって
これを一言で日本語にしようとすると、たぶん小難しくてかたっ苦しい感じになってしまいそうで、
あえて「トリミング」とカタカナで表現し、訳さないままにしたのでしょう。
写真の編集の場合は、不要な周縁部を消して一部を切り出す操作のことを指し、たいていのフォトレタッチやフォトエディター
の機能として備わっているものです。写真のトリミングを気軽に出来るというのがパソコンやデジカメ写真の利点だと思います。
【スキャン】
スキャナやFAXまで出来るという複合プリンタというのを買っていながら印刷だけに使っていないと
もったいないお化けがでそう。
紙に印刷されたもの、昔の写真、取っておきたい新聞記事や雑誌のページ・・・・スキャンすると
コピーしかできなかったことが、パソコンに取り込めて、編集や加工まで出来るようになります。
パソコンやってるからこそ出来ることは、広がっています。
パソコンをもっと活用すると新しい楽しみを加えることが出来るのです。・・・・
ただ僕自身もこうした編集や加工の経験は少なく、言うのは易し、やるのは難しというのが現実です。
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