富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

レガシー(遺物化した)OS:Windows98/Me

2010年10月30日 | パソコン

古くなったから、「あかん」といわれるのは、我が身を振り返っても
はなはだ心外です。新しいことは「こなれていない」という点でいつも未熟に見える・・・
・・・というてぼやくことこそが、ほんまのところ「煙たい」って思われるとこなんやけどね・・・
まぁ自虐的にゆうと、ふるぅなると確かに融通が利かんようになるし
いつまでも「近頃の・・・」とかぼやきが増える割に、新しいことになかなかなれへんし
物覚えが悪うなるんも・・・残念ながら・・事実です。
あちこちにガタがキタみたいに節々がいとうなったり、動きがにぶぅなったりと
・・・・数えたらキリがないのでこのぐらいにしときましょう。
・・・・けどもやね・・・・ここまで生きてきた経験は、ほんでも捨てたもんやないわけで・・・・

ただ、パソコンに限っていうと「ふるぅ」なったことに
ええとこがなかなか見あたりません。
電源入れたらまだ動くし、それほど使うこともないし、
新しいパソコンに買い替えるのはもったいない気もするしということでそのままにしてきて
未だにWindows98とかMeを引っ張り出して、こともあろうに
インターネットにつないでる人の存在は、故意ではなくても実は
大きな危険が潜んでいます。

「もったいない」という、その気持ちはわからないでもありませんが、
パソコンだけには、そういうのが美徳とはいえそうもありません。
近年の技術的進歩と同時にパソコンは、高性能化し、形を変え品を変え大きく変化しています。
そのことによって、新しい技術と以前の技術が極端に離れて
全く違う考え方に立ってしまうことだってあり得ます。
それほど、時を争うほどに日進月歩というか、秒速の単位で変わっていきますので
ユーザにとっては困った話ですが、何年も前というのは、パソコンの世界では
一時代前の話になってしまいます。

ところがこの便利のかたまりみたいなパソコンを作り出した張本人の
この星に棲む人間という特別な生き物は、ほんまに、しゃーないやつでして
ほかの生物以上の「脳」が発達しているのをええことに、一方でかなりの「毒」を持っています。
その「毒性」は、まむしとかコブラなどの毒蛇の比ではありません。
こともあろうに、その毒は、今や自分たちだけの便利を追いかけて、
行き着くとこまでいって、やり放題で、今ではこの「ホシ」を温暖化させ
破壊の危機に追いやってしまっています。生態系全体を壊そうとしているのです。
カラスやら「シシ」が悪いことするというても、ここまでは絶対にしません・・・
その上で、知恵がなまじあるからこそ、時には多くの「悪意」をあたりにまき散らす動物でして、
あるときは戦争を仕掛けたり、兵器を作ったり銭もうけの対象にしたりして
共食いも拒まずに、とことん悪いことをやってのけたりしてしまいます。
自らがこしらえたインターネットも便利なものとしてだけ使っておればいいものを、
中には、それを悪用するものが現れて、自然界にはあり得ないウィルスまで製造し広く世界中にばらまいて
おもしろがったりする連中も後を絶ちません。わざわざ理性などという概念が必要なほど
人間だけが、毒々しい本性を持ち合わせているのです。
この星に人間ほど悪いことするものもおりません・・・
まぁ哲学的な話はここまでにしておいてパソコンの話に立ち戻りましょう。

インターネットを介して起こるこの根本的なウィルスや悪意の攻撃に対して、
多くの「ソフトを作ってきたメーカー」は問題が繰り返されるたびに「対抗策」を打ち出してきました。
この解決策として、その都度、ソフトの修正版をこしらえて、パソコンユーザに
穴ふさぎの修正をうながしており、その方法として
サービスパックとかアップグレード版とかアップデートモジュールとかいう名前で
通常は「アップデート」という形でネットを通じてその修正版の多くがユーザに提供されています。



ですから滅多にネットにつながないということもまた一方で、最新の状態を維持できないという意味で
たとえていえばワクチン接種をせずに、免疫のない状態のままでいるようなものです。
感染しやすいパソコンを放置することは、それ自体がアブナイ話でもあるわけです・・・
パソコンはできるだけネットにつないでオンラインで使い、アップデートをするようにしないと
ネットで感染しやすくなる・・・一見、矛盾するように思えますけど
自分がやらないといけないことは、やっておかないと攻撃にさらされてしまうのです。

ところが毎日、頻繁に新種のウィルスが生み出され、パソコンやネットワークの脆弱性をつく攻撃がやまない現状では
そんな一つ一つのソフトによる場当たり的な「つぎはぎ」の対応では追いつかない限界もあります。
そこで結局いっそ基本ソフト(OS)そのものを改良せねばならないところに何度も行き着いたのです。
それがWindowsの歴史であり、「OS(オーエス)」
名前を挙げるだけでも95から98、Meや2000、XPからVistaそしてWindows7に至っています。
しかし、提供するMicrosoft社もいつまでもそのサポートを続けているわけではありません。
売った責任としてサポートをし続けるだけで、相当のコストがかかりますし、
売らんがための商売上の戦略も当然あることですし、OSの「つぎはぎ」にも限界があります。
その結果、世の中には、とっくにサポートを打ち切って、見捨てられたOSが存在し
パソコンが無防備で放置される状況を生み出すのです。
見捨てられたとはいえ、動いてしまう現実が現在多くの問題を生み出しているのです。
それがWindowsでいう98とかMeというもはや遺物化した(レガシー)OSなのです。



下の表はOSのサポートがなくなった時期を表しています。


 


残念なことにこうした事実を知らずに古いOSのままネットにつないで
使い続けるパソコンのユーザはかなりの数、いると考えられます。

XPでさえ、そのバージョンのService Pack(サービスパック)がSP2だとしても、

実はもうサポートが終了しているのが現実です。
XPでさえもまた、まもなく遺物化してしまいます。
今時自分のパソコンのOSが「XPやから」と思い込んでることこそ
「遺物化し始めている」兆候と考えていいでしょう・・・
「マイコンピュータ」→「プロパティ」で確認してください。
XPのバージョンを示す表示が[Service Pack3]となっていなければ
早い機会に、アップデートしておく必要があるのです。


では、古びたOSで動かすパソコンのどこに問題があるのかというと・・・
ネットにつながないで使い続けるには正直、問題は起こりません。ただ
たとえわずかの間とはいえ、いったんネットにつなげてしますと次のような問題が起こります。
セキュリティホール」というのを聞かれたことがありませんか?・・・「ホール」というのは「穴」です。

そもそもパソコンのソフトというのは、人が作り上げたものですから元来、完璧なものでもなく
正直ソフトを使って起こりうる全部の事柄を検証した上で売りに出されているものでもありません。
その上、パソコンを取り巻く環境は刻々と進化していきます。
使っているうちに、あちこちに問題となる箇所が見つかります。その傷口が
悪意のある人間に見つかって、ウィルスを仕込む「穴」となって悪用されるのです。
これが「セキュリティホール」と呼ばれるパソコンの傷口であり、
古いOSはマイクロソフトのサポートが切れていますのでセキュリティーホールがあっても
ふさがれることなく、対処されません。

また「セキュリティソフトを入れているから」と安心してネットにつないで使っている人は
「保険」に入っているから病気も事故も起こさへんと誤解してる人に似ています。
今あるほとんどのセキュリティーソフトはXP以降のOSにしか対応していないはずで、
セキュリティソフトの期限が残っていようが、古いOSのままでは、
ウィルスの情報はおろか、中身をアップデートもされませんので
なんの防御も働いてはいないのです。
保険の条件を確認せんと保険に加入してもいざというときに条件外だといわれて保険金がおりません。
そう考えると古いOSの入ったPCは安全面だけでも相当に危ないといえます。

一般にクラッカーなどと称されるパソコンに通じて、悪意を振りかざす奴らには
こういったセキュリティのないパソコンはかっこうの獲物です。
こいつらの悪いところは、自分の正体を隠すために自分の足取りをけして
そういったセキュリティーの甘いパソコンに侵入し
隠れ蓑に使って他のパソコンにハッキングを仕掛け、ウィルスをばらまいたり
ほかのパソコンを破壊し侵入しデータを盗み取ろうとします。
今もっとも深刻な問題として取り上げられる「ボット(BOT)」
の要因がここにあります。




ボット ウイルスとは、コンピュータを悪用することを目的に作られた悪性プログラムで、
コンピュータに感染すると、インターネットを通じて悪意を持った攻撃者(以下「攻撃者」という)が、
あなたのコンピュータを外部から遠隔操作します。
感染すると、この攻撃者があなたのコンピュータを操り
「迷惑メールの大量配信」、「特定サイトの攻撃」等の迷惑行為をはじめ、
あなたのコンピュータ内の情報を盗み出す「スパイ活動」など深刻な被害をもたらします。


これらのパソコンを使いネットにつなげるということは自分が被害者になるのというばかりでなくて
同時に犯罪行為に知らん間に荷担することにもなります。知らずに加害者側に立たされてしまいます。
っていうか、知らんことがそれ自体無責任という大きな罪を背負ってしまうことを肝に銘じてほしいのです。

今はまだボット化していないとしても、セキュリティが機能しない古いパソコンや
セキュリティソフトを装備しない状態でネットにつなげてしまえば
今後も自分のパソコンが「ボット化」しないという保証にはなりません。、
セキュリティはこれだけやれば大丈夫というものではありません。(※セコムの回しもんと違いますけど・・・)
せやから古いOSの入ったパソコンをネットに接続することは止めた方が良いですし
見つけたら、できるだけやめていただくように説得しています。
そんなパソコンから発せられたメールは、受け取ることでさえ拒否したいですね
どんなあついラブレターだったとしても・・・・
くれぐれも古いことが「あかん」ことやといっているわけではありません。
若いのに任してたらろくなことにならんことかて、ぎょうさんあります。
古くなったということは言い換えたら、そんだけ経験を積み重ねて
蓄えてきたものもようけありますやん。それはそれぞれの誇りでもあるわけで、
昔はちゃんと見ることができひんだことも、今はよう、わかることもたくさんあるしね・・・
・・・・・こういう言いぐさが「古くなった」証拠かもわからんけどね・・・

・・・けどもしみじみ考えると、何事にも、融通きかんようになって
「頑固」には見えるけど、本当のところは新たにチャレンジすることに臆病なだけで
新しいやり方をいつも敬遠して、昔ながらのことに、こだわり過ぎてる自分がいませんか?
知らず知らずに「レガシー」化してる自分が、見えたりしませんか?
残念ながら人間用の「サービスパック」はアップデートされてませんので
その辺は自分なりに、戒めて自分のアップデートは自己責任で、自分自身でやってください。


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