ぼちぼち日記

大切な日々のこと

マリア・グリーぺ

2010-11-08 23:01:18 | わたしの読書
    

『エレベーターで四階へ』『自分の部屋があったら』『それぞれの世界へ』  
 マリア・グリーぺ 山内清子・訳

一ページ目から、一気に物語にひきこまれました。
面白かった!最高に、面白かった!
マリア・グリーぺは、生意気で、大人を困らせる女の子を描く天才ではないかしら!
興奮しながら、シリーズ3冊、あっという間に読了でした。

主人公・ロッテンは、十一歳の女の子。ママは、シングルマザー。
食べるものにも、住む所にも苦労する生活を抜け出そうと、ママが、裕福な家の住みこみの
お手伝いさんの面接を受けるところから、物語は、はじまります。

ご主人の家は、エレベーターがある立派な建物の四階。
そこには、美しい奥様と拒食症のお嬢様・・・など、魅力的な人々が暮らしていました。
そんな暮らしの中で、一人の少女が、成長していく姿が描かれています。
けれど、前に読んだ「サリー」のように、すんなりとはいきません。
マリア・グリーぺの描く女の子ですからね!!!

それにしても、ロッテンは、すさまじい
3歳にして生意気な娘を持つ母親としては、正直、ちょっと胃が痛くなり、
あまりの生意気さ加減に、ちょっと腹を立て、でも、かつての自分と重なる所が多々あり、
苦笑いしたり。もう、面白くて、面白くて、たまりませんでした。
もし、男の人が読んだら、「ただの嫌な女の子の話」と、思うかもしれません。
この生意気さ、複雑な心情からくる意地悪さ・・・・・うーん。男の人って、理解できるかしら?

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ロッテンの、お屋敷の美しい奥様への憧れが、あまりに激しくて、ずっと、奥様とロッテンには、
何か秘密が隠されているのでは?と、疑い続けていましたが、それは、下世話な想像でした。
ラストの別れのシーン。
このシリーズの素晴らしさを、さらに、突きつけられたような気がしました。
ロッテンは、一つ、大きくなったのだなあ。。。

3巻、どの巻とっても、すべてが素晴らしく、これは、即買わなくては!と思って検索したら、
なんと、絶版でした。ショック。
ああ、どうして、この本ともっと早く出会えなかったのだろうか。
時間を巻き戻せるなら、中学生の頃に出会いたかった。

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2 コメント

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Unknown (jasumin)
2010-11-09 09:37:16
こももさんお勧めの本たち。
表紙が、すごくきれいですね。
もっていたくなるなー。
まだ、読めずにいますが、きっときっと読みます。
過去記事になってから、油断なさらぬように(笑)
うちの娘は「生意気盛り」ってころが未だにないのですが、
女子の母でもあり、三女でもある私は、どんなふうに感じるのでしょう?
楽しみです。
絶版になった本ほど、読みたく、そして、欲しくなりますよね~。
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jasuminさんへ (こもも)
2010-11-09 15:56:18
そうかー。
三女のjasuminさんは、この手の問題とは、無縁だったかもしれませんね。
私は、ものすごーく、ロッテン的な女の子でしたが、
妹は、そんな私を見ていたせいか、反抗期のない女の子でした。

それにしても、お花ちゃんは、「生意気盛り」がないのですね。
ということは、長女とか、次女とか、あまり関係ないのでしょうか。
私が中学生の時は、そりゃあー、親を困らせましたよ(苦笑)
だから、反抗期の娘さんをお持ちのお母さんの苦労は、別の意味で、痛いほど判ります。

絶版本。いつか、時間のあるときにでも、図書館でどうぞ。
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