『だいふくもち』
田島征三・作
ある冬の夜、怠け者のごさくの家の床下から、「ごさく」と呼ぶものがある。
床をめくってみると その下には 三百年も住みついているという、だいふくもちがいて、「あずきをくわせろ」と言うではないか。
あんまりうるさいので、となりのもさくの家から、あずきをもらってきて、だいふくもちに食べさせてやると・・・あれあれ不思議!だいふくもちが、あずきを食べて、こんまいだいふくもちを産んだではないか!!おかげで、大金持ちになるごさくだが、欲をかきすぎて・・・・
欲をかきすぎて、とんでもない目にあうお話は結構あるけれど、こんな恐ろしい結末には、おめにかかったことがありません。
というのも、だいふくもちが小さくなって消えてしまうと同時に、ごさくも消えてしまうのです。
けれど、「怖いね~」とうなる母の横で、息子は、平然と「何が?」だって。
怖がりの息子が、なんと、ちっとも怖がっていない!
少しずつ、恐怖を感じる物語の運びではなく、最後にこの結末!というのが、あまり恐怖感をあおらなかったのだろうか?首をひねる母。
いやいや、もしかしたら、人間が消えてしまうということ自体に、そんなに恐怖感がないのかも。彼にとっては、だいふくもちが消えたんだから、人間が消えちゃうのも、ごく自然のことなのかもなあ。
色々と考える母の横で、息子は、いたって冷静でした。
「明日は、プー横丁読んでね。」
あ、そうきましたか。・・・・・原因は、そこですか?もしかして?
最新の画像[もっと見る]
- 8月 10年前
- 8月 10年前
- クリスマス 11年前
- 何も考えないで描く 11年前
- 何も考えないで描く 11年前
- こんどは、りゅうがきた! 11年前
- こんどは、りゅうがきた! 11年前
- 平塚市美術館 12年前
- 平塚市美術館 12年前
- 『がまんだがまんだ うんちっち』 12年前
「棚からぼたもち」という言葉がありますが、「床下からだいふく」ですね。
うん、うん。ラクしてもうけようとは思ってはいけませんね。
息子さんも別の時に読めばとらえかたがちがうかもしれませんね。
私もそういうこと、よくあります。
子どもたちより私のほうが怖がってしまいました(笑)
なぬーっ!?って。
絵の迫力もありますが
表紙からして嫌な予感はしていました(笑)
子どもたちは結構冷静なんですよね…。
プーさん再開されたのですね!長女ももうすぐ読み終わるみたいです^^
おもしろそうな
早速、探してきます
プーさん。
キャラクター・グッツのプーさんよりも本などのプーさんは可愛らしいといつも思います・・
おじさまの朗読、私も聞きたかった
方言での朗読、さぞかし雰囲気がいいでしょうね。
近所のおばあちゃんで、朗読をされる方がいます。
歳を重ねた方の話りは素晴らしいですね。
子どもの心って、本当にわからないですね。
まだまだな母です。
新歌さんへは、質問が寄せられたのでしょうか?
プーさんの文章には、大人の私も手をやいているのですが(笑)意外と、子どもの方が、自然に受け入れてくれるのかしら?
そうそう、「だいふくもち」ですが、あの最後のページは、背筋に冷たい汗が流れますよね。
新歌さんは、表紙で嫌な予感がしたんだ・・・サスガ!私は、ちっとも感じませんでした(笑)。おかげで、反動がきました。
本当に、歳を重ねた方の、あの余裕?懐の広い?語りは何なんでしょうね。
私も歳を重ねたら、あんな語りができるのかしら?そんなことをボンヤリと考えています。
出きるようになるとしたら、年をとるのも、まんざらでもありませんね。
うん。田島征三の絵はスゴイです。
絵から、不気味さがプンプン漂っていますよね。