ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『だいふくもち』

2006-03-12 05:34:38 | 息子と読んだ本のこと・絵本

『だいふくもち』
田島征三・作

ある冬の夜、怠け者のごさくの家の床下から、「ごさく」と呼ぶものがある。
床をめくってみると その下には 三百年も住みついているという、だいふくもちがいて、「あずきをくわせろ」と言うではないか。
あんまりうるさいので、となりのもさくの家から、あずきをもらってきて、だいふくもちに食べさせてやると・・・あれあれ不思議!だいふくもちが、あずきを食べて、こんまいだいふくもちを産んだではないか!!おかげで、大金持ちになるごさくだが、欲をかきすぎて・・・・

欲をかきすぎて、とんでもない目にあうお話は結構あるけれど、こんな恐ろしい結末には、おめにかかったことがありません。
というのも、だいふくもちが小さくなって消えてしまうと同時に、ごさくも消えてしまうのです。
けれど、
「怖いね~」とうなる母の横で、息子は、平然と「何が?」だって。
怖がりの息子が、なんと、ちっとも怖がっていない!

少しずつ、恐怖を感じる物語の運びではなく、最後にこの結末!というのが、あまり恐怖感をあおらなかったのだろうか?首をひねる母。
いやいや、もしかしたら、人間が消えてしまうということ自体に、そんなに恐怖感がないのかも。彼にとっては、だいふくもちが消えたんだから、人間が消えちゃうのも、ごく自然のことなのかもなあ。

色々と考える母の横で、息子は、いたって冷静でした。
「明日は、プー横丁読んでね。」
あ、そうきましたか。・・・・・原因は、そこですか?もしかして?


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
だいふくが (kotatsumikan)
2006-03-13 09:39:03
だいふくがこどもをうんじゃうんですか。

「棚からぼたもち」という言葉がありますが、「床下からだいふく」ですね。

うん、うん。ラクしてもうけようとは思ってはいけませんね。

息子さんも別の時に読めばとらえかたがちがうかもしれませんね。

私もそういうこと、よくあります。
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そうそう! (新歌)
2006-03-13 10:28:49
このお話、先日読みましたが

子どもたちより私のほうが怖がってしまいました(笑)

なぬーっ!?って。

絵の迫力もありますが

表紙からして嫌な予感はしていました(笑)



子どもたちは結構冷静なんですよね…。

プーさん再開されたのですね!長女ももうすぐ読み終わるみたいです^^





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大福とプーと朗読 (Y)
2006-03-13 20:35:42
こんにちは。

おもしろそうな

早速、探してきます



プーさん。

キャラクター・グッツのプーさんよりも本などのプーさんは可愛らしいといつも思います・・



おじさまの朗読、私も聞きたかった

方言での朗読、さぞかし雰囲気がいいでしょうね。

近所のおばあちゃんで、朗読をされる方がいます。

歳を重ねた方の話りは素晴らしいですね。
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kotatsumikanさんへ (こもも)
2006-03-14 07:47:35
「床下からだいふく」!ウマイ!思わず拍手!!

子どもの心って、本当にわからないですね。

まだまだな母です。
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新歌さんへ (こもも)
2006-03-14 07:53:34
早~い!プーさん、もう、読み終わってしまうのですね!さすがです!!

新歌さんへは、質問が寄せられたのでしょうか?

プーさんの文章には、大人の私も手をやいているのですが(笑)意外と、子どもの方が、自然に受け入れてくれるのかしら?

そうそう、「だいふくもち」ですが、あの最後のページは、背筋に冷たい汗が流れますよね。

新歌さんは、表紙で嫌な予感がしたんだ・・・サスガ!私は、ちっとも感じませんでした(笑)。おかげで、反動がきました。
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Yさんへ (こもも)
2006-03-14 07:56:54
お久しぶりです。お元気ですか?

本当に、歳を重ねた方の、あの余裕?懐の広い?語りは何なんでしょうね。

私も歳を重ねたら、あんな語りができるのかしら?そんなことをボンヤリと考えています。

出きるようになるとしたら、年をとるのも、まんざらでもありませんね。
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だいふくもち (ぱいぽ)
2006-03-14 22:02:27
最後がねえ、そう、なんとも怖いです。私もはじめのうちはああいう結末になるとは思っていませんでした。それにしても、田島征三さんの絵って、やっぱりすごいなあと思います。
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ぱいぽさんへ (こもも)
2006-03-15 06:02:55
うわあ!ぱいぽさんも読まれたことがあるのですね。

うん。田島征三の絵はスゴイです。

絵から、不気味さがプンプン漂っていますよね。
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