ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『クリスマスの木』

2009-11-24 13:32:10 | わたしの読書
『クリスマスの木』 
                ジュリー・サラモン作 ジル・ウェーバー画 中野恵津子 訳

今年のクリスマスプレゼントは、何にしよう。このところ、ずっと頭を悩ませています。
こんな時には、クリスマスの本を読んで、気持ちをクリスマスモードにしようじゃないか!
と、そんなことを考えて、図書館へ行ってきました。
そういえば、クリスマスをテーマにした物語って、あまり読んだことがないかもしれません。

この、わずか130ページ程度の小さな物語は、(あの有名な!)ロックフェラー・センターのクリスマス
ツリーを飾る仕事をしている園芸家が主人公。
ツリーになる木を探してまわる中、素晴らしい一本の木・トゥリーと、一人の修道女と出会うことから、
物語は始まります。
大きな事件が起こる訳でもなく、クリスマスをバックに、感動的で、劇的なラストが待っている訳でも
ありません。
修道女の過去の話を中心に、静かに、ゆるやかに、物語は進み、そして終わります。

こういう物語って、好きだなあ~。
・・・・・・・・・・・これが、本を閉じたときの、第一の感想。
心の中に、パッと明かりを灯してくれる火には、なれないかもしれないけれど、こういう、小さな火
(もしかしたら、ただのぬくもりかもしれない)も、心には、必要なんだよなあ・・・と、シミジミ思ったのでした。

最後、ロックフェラー・センターのクリスマスツリーの下に立つ、修道女の姿に、涙が止まらなかった。
主人公の心に起きた小さな変化、気付きが、何よりもあたたかく、嬉しく、涙が止まらなかった。
最高に小さい、最高にささやかな、最高に素敵な本を読んだ気がしました。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
クリスマス本 (jasumin)
2009-11-26 10:18:35
もうそんな時期ですねー。
クリスマスは、特別な気がしてしまった
ちょっとくらい高価(?)な本が欲しくなります。
自分用にってだけじゃなくて、子供用にも。
今年も頭を悩ませなくちゃ・・・と思っています。
(そして私の本棚が豊かになる・笑!)
この本、知らないので読んでみたいです。表紙も素敵です。

こももさん、朽木さん、すごいねー。びっくりだねー。すごいねー。
さすがだよー、息子くんも「猫ポン」も。
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jasuminさんへ (こもも)
2009-11-26 14:17:24
もう、ことりさんには相談しましたか?
私は、何回もメールを書いては、送らずに
書き直すを繰り返しています。
あれもこれも、送りたくてね(笑)
全部、まるなげした方が良いのかも…と思ったり
一冊ぐらいは、自分で決めたいと思ったり。
いやあ、悩ましい季節です。
jasuminさんの家の本が決まったら、こっそり(!?)
教えて下さいね。

朽木さんは、本当にびっくり。
感謝感激、とは、このことです。
お花ちゃんも読み終わったかな?お花ちゃんへと続いた
本の輪も含め、作者の先生に伝わったことが
嬉しいです♪
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