しばらく、いやいや、かなり前から・・・自分の読書をしていなかった。
あまちゃんから始まって、今は、リーガルハイ!に、アメリカのテレビドラマのDVDと、テレビドラマを
見ながら編み物をすることに夢中になっていて、本を読みたいという気持ちはあっても、
以前のような「読まずにはいられない!」という衝動のようなものが、消え失せてしまっていた。
もう、さすがに友達に返さないといけないという本があって、半ば、仕方なく本を開いたのが、つい最近。
随分遅い、読書シーズンの到来です。(あっという間に冬だし)
映画の原作?本。(DVDを借りて、続けて本も借りました)
映画の脚本家の方が書いた小説版だから、映像を観ているみたいにサクサク読めて・・・。
しばらく活字から遠のいていた私には、調度良いリハビリみたいな本だった。
映画ではわからなかったイロイロなことが、すとんすとんと落ちてきて、大好きだった映画が、もっと好き
になれたような気がした。
小学生の女の子の表現には、無理があるように感じたけれど(これって大人の思考回路?という脳内ツッコミ)、
それを差し引いても面白かった。
映画では好きになれなかった香織が、身近で愛おしく思えたし、お風呂屋さんの夫婦の話には、もっと深く想いを
寄せることができた。これは・・・映画とセットで一つの作品かも!?
それにしても、最後に、りえさんがマーニが見つけてくれて、本当に良かった!
やっぱり、りえさんは、原田知世だよー!と、うなりながら読了。
また、映画が観たくなりました。
「しあわせのパン」の後、久しぶりに「読みたい!」モードにスイッチが入って、
図書館から借りて、永遠と延長し続けていた本を読み始めました。
久しぶりの いしいしんじ さん。
高校生の息子が、「ぶらんこ乗り」を読んでいるのを見て、私も、久しぶりに読んでみようかと、図書館で
一番新しい いしいしんじ本を借りたのでしたっけ。(今では、2番目に新しい)
「四とそれ以上の国」を読んで、途中、具合が悪くなって読み進められなくなり、挫折して以来のしんじさんです。
面白かった。
足をふんばって、歯をきりきりいわせて読んだ。
生まれるって、生きるって、こういうことなんだと思った。
生きよう。
私も、足を地につけて、ふんばって、歯をきりきりいわせて、一歩、一歩、歩いていこう。
最後の最後まで、生きよう。
この人の描く世界は、やっぱり凄いと思いながら、だからこそ残念だったのは、この世界を、以前のように、
自分の中に取り込めていない自分。
うまく言えないけれど、あまりに読書しなかった時期が長すぎたからか、テレビドラマの見すぎか、私の中の
物語を受け止める部分が感度不良で、活字をうまく取り込めていない・・・気がした。
しかし、感度不良の今なら、「四とそれ以上の国」を読めるかもしれないなーなんて思ったり。
いしいしんじ。本当に、面白い作家さんだなあ。