ぼちぼち日記

大切な日々のこと

「あっちゃんとゆびにんぎょう」

2010-12-07 15:32:07 | 娘と読んだ絵本のこと

「あっちゃんとゆびにんぎょう」七尾玲子作「クリスマス・イブのおはなし」より)

娘が、お父さんと一緒に、いつもお世話になっている公民館の図書室で借りてきた絵本。
小さいサイズの本が好きな、娘らしい選書。私が、はじめて読むクリスマス絵本でした。

正直に言いますと、絵(刺繍)も、物語も、私のタイプではありませんでした。
なぜに、ゆびにんぎょう?なんて、読むたびに、そんな意地悪なことも考えました。

そんな嫌な大人のことは、全く気にせず(そこが、娘の良いところです)
娘は、私の読む小さな物語に、真剣に、本当に真剣に耳を傾けていました。
何より好きだったのは、ケーキやさんが、あっちゃんのために出してきてくれた
大きなケーキのアップのページ。本当に、美味しそうだねー。

そして、2週間。毎晩、読み続けて、先週末、図書室に返してきました。
もう、読むこともないかな・・・ぐらいの頭で、返してきました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その夜、泣いたこと、泣いたこと
家にあるクリスマスの絵本を、全部、出してきたけれど、駄目。

「あっちゃんがいいのー。あっちゃんがー!」
そう言って、泣くのです。

いまだに、赤ちゃん絵本がぴったりの集中力の娘さんですが、気に入った本なら、
ちょっと長い物語でも聞いていられます。
気に入った理由なんて、わからないし、きっと、それを言葉にすることなんて
誰にも出来ないと思うけれど、自分の心に、ピッタリ合う絵本というのが、子どもにはあって
娘は、そういうことに敏感で、かつ、はっきりと主張できる子なのだと思います。
(図書館のお話し会で、この本ツマラナイビームを発信したりするので、腹が立つこともあるけれど)

そんな訳で、娘へのプレゼントは、この本に決定しました。
もう読むことないかな・・・と思っていた本が、毎日、読むことになりそう

それにしても、母ちゃんの選書のセンス、本当に当てにならないなー。
つくづく、思い知らされます。
息子に絵本を読み続けて、ちょっとでも判ったつもりだった自分を、これでもか!
という位に否定してくれる娘。
息子のときとは違う「絵本を楽しむ力」、鍛えてもらっています。