ぼちぼち日記

大切な日々のこと

灰かぶり

2014-04-22 08:11:44 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

 

娘のピアノの先生が、「シンデレラの曲(ギロックの「ガラスの靴」)をやるので、お母さんに、シンデレラの本を読んで
もらってね♪」と仰ったそうで・・・・・・。
我が家の本棚にあるシンデレラは、世間一般の(ディズニープロデュースの)シンデレラじゃないけど、平気かしらと
心配しつつ、まあ、母も久しぶりに読んでみたいし・・・と読んでみることに。

いやー。怖いねえ。原作の「灰かぶり」は。
そして、王子さまの馬鹿っぷり。
だいたい、お父様が最悪でしょう。

娘は、灰かぶりが、とことんイジメヌカレルところと、
意地悪だけれど美しい(アニメ等では、お姉さまたちは美しくないけれど)お姉さま方が、お母さんに言われた通り、
足をナイフで切り取ってしまい、最後には、目がつぶれてしまって目が見えなくなるところで、
息をのみ、声も出せないほど驚いていました。
灰に豆をまかれて、そこから豆を拾い出させられるシーンで、「どういうこと?どういうことなの?」と、おびえたように
質問するのがやっとでした。

何より、灰かぶりに起こる魔法が、「魔法使いのおばあさん」からもたらされるものでなく、親友の鳥たちによるもの
であるというのが、一番の違いでしょうか。
(有名な靴がぬげるシーンが、実は、王子様の策略というのも、ちょっとショック)
いろいろと、ピアノの先生の説明と違ってしまったので、本を読み終わってから、アニメではね・・・・と、説明しました。
娘が最後に、おびえたように、
「そうだよね。アニメは、小さい子も見るからね・・・」と、自分に言い聞かせるように言いました。

うん。ディズニーアニメで、お姉さん達が、お母さんからわたされたナイフで足を切り取って、血まみれの靴で
王子様の馬に乗ったりしたら、全世界が震撼するもんね。
ディズニーは、とことんキレイなプリンセスの成功話にまとめているんだなーと思いました。

それにしても、グリム童話は恐ろしい。
あまりに恐ろしすぎて、ちょっと、はまりそうな母です。白雪姫も読んでみようかな。
でも・・・・・・・
娘のピアノの曲へのイメージが、変わってしまったかもしれず、そこだけが、ちょっと心配。


春・子ども達の読書

2014-04-13 11:04:55 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

変わらず、冒険ものや空を飛ぶようなファンタジーよりも、日常を描いた物語が好きな娘さん。
がまくんとかえるくんの日常、絶対に気に入ると思っていたけれど、こんなに気に入るとは思いませんでした。
びっくりする位、気に入って、一人でも読み、学校にも持っていき(私の本なのに、娘の名前を書かされました)
いつでもどこでも「がまくんとかえるくん」です。


    

一気に読んで、「ふたりはいつも」がないことに気づきました。あれれれれ?
揃えたとばかり思っていたけれど、買ってなかったかな?図書館に予約をいれましょう。
いや、進級のプレゼントか?

せっかくだからと、他のローベル作品も読みました。
息子は、どちらかというと「ふくろうくん」派だったけれど、娘は、やっぱり「がまくんとかえるくん」だそうで。
「ふくろうくん」の笑いの世界は、男にこそ、わかるのかしらん。
そんな息子も、この春、高校3年生になりました。「ふくろうくん」で、笑い転げていたのが嘘のよう。

かなり前に、「夏目漱石ぐらい読んでおくか。」と言って「こころ」を読み始め、その後、苦戦していた息子くん。
読みやすい本を息抜きに読みたい!と言うので、母の推薦図書。




クリスマスにプレゼントして、この春、漱石先生のおかげで、ようやく読み時を迎えたらしい「殺人者の涙」。
「良かった!面白かった!」と、わざわざ報告に来てくれました。
プレゼントした甲斐がありました。ことり文庫さんに報告しに行かないとなあ。

「モモ」は、子どもの本じゃないの?と言う人がいるかもしれないけれど、これは、大人こそ読んでほしいと思う。
息子くん曰く、

「これ、ひらがなばっかで読みにきぃ。大人の文庫が欲しい」

だそうで、漢字表記に問題があるそうです(笑)。それでも、一気に読んでいました。
息子が言う通り、大人向けとして文庫が出てもいいよな・・・と思った母。
どの年代が読んでも、その年代の感動があると思われる本だから、ひらがなで、大人が読むハードルあげて欲しくないなあ。
しかし、この本を読んで以来、「早くしなさい!」と言うと、「あ。母さん、時間泥棒にとられてるね。」とか言ってくるから、面倒くさいです。

モモが、あんまり面白かったというので、「はてしない物語」も出しておいてあげたら、読んでしまいました。
これ、まだ感想聞いてませんが、あの分厚い本を読んだからには、面白かったのでしょう。
最近、村上春樹などに傾倒していたので、たまには、大人も読めるファンタジーも良かったのかな。

立派に母の後を継ぎ、活字中毒患者になりつつある息子に、図書館で借りてきた又吉さんのエッセイも勧めました。
この本、私も読み終えたばかりですが、かなり面白いです。
でも、学校が始まっちゃったから、図書館貸し出し期限内に読めるかな?

母となんて、ほとんど口を聞いてくれなくなった息子ですが(というか、ほとんど会わない。部活の後は塾で勉強してくるからなあ。)
本のことだけは相談してくれるし、感想を述べにきてくれるから、ありがたい。
不思議なもので、子どもの頃は、「感想を言い合わない」というルールを守り続けて読み聞かせしてきたのに、いつの間にか、
意見を戦わせるようになっていました。例えば、ハードボイルド・ワンダーランドのラストの解釈とか。
でも、時々、意見が割れて言い合いに発展したりします。

若いって妥協しないし、年をとると頑固になるし、ね。
両極の2人だから、大変です。
でも、悔しいことに、物忘れの激しい母は、覚えている本の内容が息子にかなわないので、結局、そこから攻められて
負けてしまうのでした。脳トレしよう。


お気に入りの絵本

2014-03-31 00:05:06 | 娘と読んだ絵本のこと

読み物の本も好きだけれど、絵本は、やっぱり違う楽しみがあるようで、
「絵本も読んで!」「絵本も読んで!」と言うことが多い娘さん。
早めに布団に入れた日には、読み物の本と一緒に読みました。

休みの日の朝は、パパに読んでもらうのも習慣に。
パパっこの娘さん。パパに読んでもらう絵本は、また、格別なようです。

 「アンジェリーナはスケーター」

「これ、ちょっと気に入ったかも。」
と、読み終わった後に言った娘さん(笑)。可愛いお話でした。
シリーズがあるみたい。また、借りてこよう。

 「こぶとり」

日本の昔話におじいさんが2人出てくるとなったら、絶対に、あとのおじいさんは、
悪いヤツだという思い込みを覆してくれました。
でも、娘は、「え?おじいさん、悪くなかったの?」などと言って、後のおじいさんは悪い人だと
思っていたらしい。ちゃんと聞いていても間違えてしまう、思い込みとは恐ろしいものです。
後のおじいさんは、こぶを取って欲しかっただけなんだよー。
なんだか、可愛そうだった。

でも、つい踊りをおどっちゃうおじいさんに、娘は、大喜びでした。
その辺の描写が、とても面白かった。

 「ゆきむすめ」

寒いうちに、是非とも、読んでおきたかった本。
怖い物語を何より嫌う娘なので、最後が怖くならないように細心の注意をはらって読みました。
やっぱり、おもしろいなあ。

娘さん、読み終わった瞬間に「そうなると思ってた。わかってたもん。馬鹿だよね。」と、クールに一言。
でも、その言い方が・・・・・やっぱり、怖かったんだねという言い方で、可愛かった(笑)

 「かげ」

絵本選びの参考しているブログで見つけて、早速、借りてきました。
字がないのに、この躍動感。すごいなー。

そろそろ先に進もうと思っても、娘が、何度も「待った!」をかけるので、永遠と読み終わらなかった(笑)

 「こびとのくつや」


「これ、好き。」と娘。昔話は怖いというイメージが先行していたところに、ハッピーエンドで嬉しかった様。
そういえば、外国の昔話は、ハッピーエンドが多いなあ。
めずらしく、「もう一回借りてきて!」と頼まれました。どこが、気に入ったのかな?

ちなみに、母は、この物語「もちろん知っている!」と思っていたのだけれど、服をプレゼントしたら、小人が
出て行ってしまうということを忘れていました。
ちょっとびっくりしたーーーーーーーーー。

 「ジャックとまめの木」

「こびとのくつや」を気に入ったようだったので、これも気に入るだろうと読みましたが、まんまと、外れました。

「長すぎる。」「もう、読みたくない。」

と、久々にピシャリと言われました。
その日は、娘さん、今、ハマっている「がまくん」シリーズを、早く読みたい、早く読みたい!と言っていたのに、
母の思惑で、無理やり読んでしまったのが悪かったと思われます。
本に、申し訳ないことした・・・・。また、いつかリベンジしようと思います。

これも、よくおじゃまするブログの中から探してきた一冊。
本当は、節分の前に、小学校の読み聞かせの時間に読もうかと思って借りてきたのです。
ちょっと長いかなあ・・・と思って、小学校での読み聞かせに使うのは、やめたのだけれど、これがまあ、
娘さん、びっくりする位に気に入りました。

めったに、2度目を要求しない娘さんが、何度も、何度も「読んで」「読んで」とせがみます。
図書館に返したくないと言って、「誰も予約していませんように。」とお祈りしてから図書館に(笑)
季節はずれで気に入って良かったです。
母にとっては、そんなに気に入る要素がない、イマドキの絵本に思えるのですが、違うようですねえ。
それでも、

ことしのまめは、よく ものをかんがえる まめ だったのです。

の所は、母も、ちょっと気に入っています。
「ものをかんがえる」って、なんだか、おかしいです。
ここを読むときは、つい、ゆっくりと、意味ありげに読んでしまいます。
もう、何回読んだんだろう。覚えてしまいそうです。

あんまり読んだものだから、娘は、ほとんど暗記してしまって、とうとう、一緒に声を揃えて読むようになりました。
暗記しているから、布団に寝ていても大丈夫。おかしいです。
何度読んでも、最後の最後のページで、鬼のお面をとったおじさんの顔を指して、

「ねえ、なんで、お面とっても、鬼の鼻なの?」

と質問してくるのが、また、おかしいです。


角野栄子さん

2014-03-16 00:34:34 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

たかどのほうこさんと共に、毎晩、毎晩、少しずつ読んだ角野栄子さんの「ちいさなどうわ」シリーズ。

娘が幼稚園のときに、同じ幼稚園のママに勧められて読んだことがあったのだけれど、その時は、娘が
あまり喜ばず。そのまま、ずっと手にとらずに今まできました。
このシリーズも、今を逃したら読めなくなるかもしれないぞと思い、再チャレンジ!

まさに、今。どんぴしゃ。
とても楽しんで読みました。

   

母は、2巻のうそつきやさんと、4巻のザブーが好き。
娘は、2巻のうそつきやさんと、おばけが出てくる5巻が好き。

好みって、こう別れるもんなんだなーと、つくづく感心します。
でも、うそつきやさんは、一緒だったね。
なんと言っても、御代が「あくしゅ3回」というところが好き。

貸し出し中の1巻と6巻、早く、予約がまわってくるといいな。


たかどのほうこ 

2014-03-08 11:44:23 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

「ロッタちゃん」と「やかましむら」が楽しくて、娘が、もっともっと!と言うので、このまま、エーミールかピッピに進もうかと思ったのだけれど、
リンドグレーンは、高学年でも楽しめそう。だったら、今しか楽しめない本にチャレンジするのもいいんじゃない?と、図書館に。

ずっと気になっていた「たかどのほうこ」さん。
以前、娘と読んで気に入った絵本「まあちゃんのながいかみ」の作者さんです。
まずは、「へんてこもり」シリーズ。そして、「つんつくせんせい」シリーズへ。



正直、言葉づかいやノリがイマドキで、オバサンには、しっくりきませんでした。
ストーリーも、どうしても、しっくりこなくて(苦笑)。

でも、娘は、大笑い&大喜び。
特に、「きまぐれろ」の巻が気に入って、しばらくの間、本の中で歌われる歌を歌っていました。
くすくす。子どもは、やっぱり、本の世界を楽しむ天才だな。

よほど気に入ったのでしょう。読み聞かせで読んだ後は、一人でも読んでいました。
息子は、何度も何度も、同じ本を「読んで!」と言ったけれど、娘には、2度目をせがまれたことがほとんどありません。
かわりに、2度目を自分1人で読むのが娘流。
声を出して読むこともあれば、静かに読むこともあり。何が違うんだろう。面白いな。



絵本だからか、「へんてこもり」よりは、私も受け入れやすかった「つんつくせんせい」シリーズ。
えー!そーくる?のストーリーも、素直に楽しめました。
娘は、やっぱり気に入って、大喜び。特に気に入っていたのが、「・・・・・ふしぎなりんご」の巻。

「子ども達が、栗がハリネズミだということに気づいていた」

ということに気づいた娘さんの顔ったら(笑)
この世の真理を見つけたような満足そうな表情でした。

そうそう、びっくりだったのは、「・・・・つんつくえんのくま」を読んだ時に、娘が、「3びきのくま」の絵本を読んだことがないと言ったこと。
(「3びきのくま」をモチーフにした?物語なのです)
えー!!!読んであげたことなかったかなあ・・・・・。
ということで、後から、図書館で「3びきのくま」も借りてきました。



とにかく、この絵の「3びきのくま」が、好き。他の絵は、どうしても好きになれず・・・。
これまた、母の趣味が走っていますが、まあ、ストーリーは同じだから良いということで。

絵本を借りてきた日。この絵本を読むの久しぶりだな、楽しみだなと思って、夜、絵本を出してきたら、娘に、
「ごめん。待ちきれなくて、さっき、読んじゃった。」と告白されました。
それでも、一人で読むのと読んでもらうのとは別ものらしく、「読んで、読んで」と言ってくれて、ホッ。
読み始める前に、小さな声で

「でも、くまの名前、読むの難しいよ。」

と、こっそり教えてくれたことが、最高に可笑しかったです!
で、読み終わっての娘の第一声が、「本当に、(「つんつくえんのくま」と)一緒だねえ。」だったことも、最高。
娘にとっては、「3びきのくま」じゃなくて、つんつくせんせいが本家になっちゃったらしい(笑)

でもでも、最後が違うんだよねえ。
「3びきのくま」では、女の子は、くまに見つかってしまうんだもの!
まあ、その怖さが、「3びきのくま」の面白さですからね。とにかく、「3びきのくま」も読めて良かった!

----------------------------------------------------------------------------------------------------

1か月近くかけて、「へんてこもり」と「つんつくせんせい」を読み続けました。
「つんつくせんせい」は、まだ、貸し出し中のものがあって(一冊は地元図書館になし)全部は読めていないけれど、ね。

期待が大きかった分、母は、拍子抜け・・・の2シリーズ。
でも、1か月も読んでいると、なんとなく、このノリに頭が馴染んでいる自分がいます。
一段落して、ちょっと寂しい・・・・。いや、自分でもびっくり。

娘の方は、図書館に返してしまうことを残念がって、残念がって・・・。
いざ返すという日には、一瞬、「買っちゃおうかな・・・」と、考えてしまう程の娘のしょげっぷりでした。
せっかくだから、他の たかどのほうこさんの本も、読んでみようかな。
でも、あとはシリーズではなさそう。どれから読もうか悩みます。


1月の読書

2014-02-02 10:50:12 | わたしの読書

先週、インフルエンザにかかりました。

私と旦那がA型で、息子がB型。型は違えど(笑)家族みんなで、仲良く週末に発症し、一週間、自宅療養。
途中、娘が、学級閉鎖で家におりましたので、まるで、正月休みがやってきたかのようでした。
息子が、「こんなことなら、ハワイに旅行に行けた。」と言ったので、なんだか、せっかくのチャンスを逃した気になって、
悔しくなったのが、我ながらおかしかったです。
(ハワイなんて、休みがとれても、お金がないから行けないのにね!)

ちなみに、娘は、どこかでかかっているはずだけれど(私と一緒に寝ているんだから、うつらないはずがない)気づかれない
ほどに軽く済んだ・・・、もしくは、軽く済んだ娘に夫婦でうつされた・・・と、これは、後日の想像です。
それにしても、大人のインフルエンザは、後にひきます。
体力がないからなのか、持病のぜんそくのせいなのか。体力消耗はなはだしい。


そんなこともあり、まあ、1月の読書の進んだこと(笑)
嬉しいような、嬉しくないような。
でも、せっかくだから、久しぶりに、読書メーターのまとめをしてみることにしました。
病気でふせっていても楽しいことがあるのだから、これは、読書が趣味の人の最大の利点ですね。


最近、小川洋子にハマっています。
その毒に魅せられて、他の本が、すべて物足りなく感じてしまうという状況に。
それでも、やっぱり面白かったリンドクレーンは、さすがです。
もう、そういうのを超えちゃってるんだな。きっと。

リンドグレーンのおかげか、村上春樹の選んだ短篇が良いのか、今読んでいる村上春樹の
「恋しくて」も良いです。
インフルエンザのおかげで、スキーの予約をキャンセルしてしまったので、今週末は、
布団に入ったり、出たりしながら、どっぷり、村上春樹訳の「恋しくて」にハマっています。
昼間に布団に入れるって、ちょっと幸せだなあ。
ま、インフルエンザに耐えながら、みんなが回復するまで料理をし続けたんだから、土日くらい
こんな幸せくらい感じてもいいよね。

*小川洋子さんに傾倒しすぎて、あの展覧会のトークショー、申し込んじゃいました。
当たるといいな。お願い、世田谷文学館!

-------------------------------------------------------------------------------

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1354ページ
ナイス数:30ナイス

やかまし村の春・夏・秋・冬 (岩波少年文庫)やかまし村の春・夏・秋・冬 (岩波少年文庫)感想
リーサとアンナの買い物の話を読みながら、よく、妹と買い物に行ったことを思い出した。妹と2人、豆腐を空中キャッチさせながら帰ってきて、家に着いたら、ぐちゃぐちゃになってたこととか(笑)。バカだったなー。でも、どうしてだろ?怒られた記憶がない。私たちが、どれだけ、のびのびと愛され育てられたかということを考えさせられる。いつも忙しかった母。実は、すごい母だったのかもしれない。私は、そんなお母さんになれているだろうか?反省とともに、読み終える。
読了日:1月28日 著者:アストリッドリンドグレーン
やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))感想
インフルエンザになりました。イナビルのおかげで、すぐに良くなり読書が進んでいます(笑)。最近、娘に読んだ本を布団の中で、サクサクっと再読。私の中での児童文学のトップは、やはり、リンドグレーン作品だということを再確認しました。本当に、家庭と学校での日常しか描かれていないのに、どうして、こんなにも面白いんだろ?天才です。布団の中で、自分の子ども時代を思い出し、幸せな気分になりました。子どもの頃に、どれだけ豊かな時間を過ごしたか。それが、今でも私の軸なんだということが、はっきりとわかります。
読了日:1月28日 著者:アストリッド・リンドグレーン
とにかく散歩いたしましょうとにかく散歩いたしましょう感想
以前、一度エッセイを読んだことがあるのだけれど、あまりに普通で、私の「小川洋子像」とかけ離れていることにショックを受け(笑)、それ以来、エッセイは一度も読んだことがなかった。今回、手にとったのは、『ことり』が、とても面白かったこと、未だチビチビ読み続けている『偏愛短篇集』がツボすぎること、洋子さんと愛犬との日々が描かれていると書いてあったことが理由だ。面白かった。『偏愛短編集』に添えられた文章ほどではないけれど(笑)そこまでいっちゃったら、お近づきになるのが怖いから、この位がファンです!と言えそうでいい。
読了日:1月26日 著者:小川洋子
とびらをあければ魔法の時間 (新・童話の海)とびらをあければ魔法の時間 (新・童話の海)感想
小学生の頃、図書館で借りてきた本を夢中で読んでいて、はっと気が付くと、夕暮れに向かう頃、薄いベールがかかったような「あの不思議な時間」だった。今でも、あの雰囲気をありありと思い出せる。物語の世界から、現実に戻ったときのあの瞬間。まるで魔法がかかったような瞬間。物語自体は単純で、大人にとっては(私には)物足りなさが残るけれど、あの素晴らしい瞬間を生きている子ども達が読んだらどうだろう?「霧の向こうのふしぎな町」を読んだときのような感じかな?そんなことを思ったら、わくわくした。数十年ぶりに再読してみようかな。
読了日:1月26日 著者:朽木祥
サンタのおばさんサンタのおばさん感想
初・東野圭吾。初がこれ?と、高校生の息子に怒られそう。力が抜けきった、「遊び」で書かれたような作品で、それが、まあ、普通に面白かった(笑)。何にも考えないでサックリ読めて、最後、ほのぼのとした気持ちになれる。そんな本だって、たまにはいい。
読了日:1月26日 著者:東野圭吾
花びら姫とねこ魔女花びら姫とねこ魔女感想
御姫様ものは、あまり好みではないのだけれど、これは、とても素敵だった。魔法を解く鍵が、猫ってところがいい(これは、個人的な趣味として)。そして、猫が御姫様を慕う理由が、何か特別な出来事でなく、助けてもらったあの瞬間だということが、また良かった。幸せって、そういう日常の「ささやかな」一コマの中に隠れているものだよね。
読了日:1月26日 著者:朽木祥
刺繍する少女 (角川文庫)刺繍する少女 (角川文庫)感想
他の短篇と比べ毒は少な目で、鬼気迫る、あの独特の緊張感もサラリ。だから、カバーの「残酷物語」という評には首をかしげてしまったが、別の面白さに富んだ、とても好きな短編集でした。物語そのものをシンプルに楽しめたし、少し盛られた毒がピリリときいて心地よい。洋子さんの短篇を読むといつも思うこと。実は、私の生きているこの現実も、別の角度から削ったら、違う世界が広がっているのではないか?もしくは、踏み出した先には、ぽっかり穴があいていて、明日にでも、その暗闇に落ち込んでしまうのではないか?そのスリルがたまらなく好き。
読了日:1月7日 著者:小川洋子
ロブロィエクの娘ロブロィエクの娘感想
今年の初読了本。シリーズをまだ2冊しか読んでいないことが、悔しくてたまらなかった。読んだ本を読み返したくてたまらなくなった。ああ、このシリーズを全部揃えてくれる図書館が、足を運べる場所にないのだ。もう買うしかないのかもしれないと思いながら、読了。本当に、面白かった。暗く厳しい激動の時代の中にあっても、力強く、明るく、軽快に生きていく人々の織り成す物語に、パワーと爽快感をもらった。こうやって、自分の足でしっかり立って、自分の言葉で話して、力強く、明るく、軽快に生きて行こう。そんな一年の誓いと共に。
読了日:1月5日 著者:マウゴジャタムシェロヴィチ

読書メーター


「やかまし村の子どもたち」

2014-01-08 09:16:47 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

「やかまし村の子どもたち」

ロッタちゃんでは、ロッタちゃんの個性に隠れてしまいがちだった(笑)、リンドグレーンが描く
豊かな日常が、思い切り堪能できた。
ああ・・・なんて穏やかな世界なんだろう。
(もちろん、ロッタちゃんには、ロッタちゃんでしか味わえない楽しさや面白さがありますが)

寝る前に、娘と同じ布団にもぐりこんで読みながら、ずっとずっと、娘と二人、この温かい、
穏やかな世界の中にいることが出来たら・・・と、何度も何度も、思ってしまった。
これぞ、母としての快感。これを感じずに、子どもを大きくしてしまうなんて「もったいない!」と、
心底思った一冊(シリーズ?)でした。

読み聞かせや音読を「国語」の勉強の一貫として行う向きも、決して否定しないけれど、
やはり、家庭での読み聞かせの神髄は、ここですよ!と、何度も思いながらの娘との
ひとときでした。

ああ、幸せ。
神様、私を、このロッタちゃんのような娘のお母さんにしてくれて、本当に、ありがとうございます。
そして、やかましむらの子ども達、どうもありがとう。


「八月の光」「ひかりのうつし絵」

2013-12-28 11:09:09 | 娘が一人で読んだ本

ようやく、予約の順番がまわってきました。二冊いっぺんに。



あまりに淡々と話が進み、サラッとしすぎる感があった一話目。
少し間をおいて読み始めた2話目から、少しずつ物語に引き込まれ、3話目に、すべてが繋がり、
すべての物語が重なり合って心に迫ってきた。
最後まで読んだ後では、一話目のサラッとしすぎる感じも、すべて納得がいく。
淡々とした語りが、逆に辛く感じられたからだ。

核兵器の兵器としての残虐性だけでなく、生かされた人々の心の痛み、叫びが、多くの人に
届いて欲しいと思わずにはいられなかった。



いい子ちゃんばかりが出てくる児童書は、苦手だ。
そんな毒を吐きつつも、どうしても、読むことをやめられなかった。

そして、フジタの戦争画の場面を読んだとき、我慢していた涙が、一気に溢れてきた。
美術館で観たフジタの戦争画。あの絵を前にして感じた色々なことが、一気に蘇ってきた。
それは、ずっとずっと、心にひっかかっていたことだったから。

時代に流されて描かれた戦争画の一枚だという先入観、想いが、あの絵から迫ってくる生命力、
怒り、そういうものを、湧き上がってくる「素晴らしい」という素直な感想を、私に否定させた。
私は、なんて愚かだったんだろう。

登場するのが、いい子ちゃんばかりだって構わない。
この世界の未来を作っていく子達に、こんな素晴らしい姿を託したっていいじゃないか。
本を読んでいくにつれ、私の吐いた毒は、そんな想いに変わっていた。


戦争とは、ただ、普通に生活している、普通の人々から、すべてを奪いとってしまうもの。
生活も、大切なものも、価値観も。
自分の営んできた普通の生活が、突然絶たれてしまうことを想像してみる。
きっと、世界中の人々が、想像するだけで良いのだ。

傍観者にならない。心に決めたこと。


クリスマス

2013-12-25 23:18:51 | つぶやき

 

去年も驚いたけれど、今年も驚いた、娘のクリスマスプレゼントのリクエスト。

「わたしに あう おさらを ください。」

と、サンタさんに手紙を書いた小学1年生。
我が子ながら・・・本当に、面白い子だ。
何度も、

「おもちゃ じゃなくていいの?」

と、聞いたのです。
でも、娘の決心は固く、母は、娘のリクエストを変えさせることを諦めました。
必死にネットをまわって探し回ること数週間。

まずは、素敵な柄のクリスマスプレートにするか、毎日使えるものにするかで悩む。
で、外国からきたお皿がいいよね。サンタさんが持ってくるお皿だから・・・となる。

うーん、うーん。今年も、悩んだー。
母は、センスを試されているような気になって、本当に、ドキドキの1か月でした。
残念ながら、センスなしなしの母ですが、毎度、大喜びしてくれる娘。ありがたや。

そうそう。今年は、なんと、
あっちゃんのクリスマスの本にならって、サンタさんに、ケーキとお茶と飴を用意した娘。
(お茶は、学童保育に持って行った自分の水筒から分けていた)
もちろん、手紙つき。ありがたや、ありがたや。
夜中に、お茶を飲みながら、なんだか、幸せな気持ちになりました。

お礼の手紙は、今年もトールキンを真似た「寒くて震える字」で頑張りました。
ちなみに・・・・その努力もむなしく、翌朝、

「サンタさんの字って、お母さんの左手で書いた字に似てるね。」

と言われ、心臓が、頭からとびでるかと思った母でした。息子、苦笑。
父、「だって、北極は、ものすごく寒いから仕方ないんだよ。」と、ちっとも、答えになってない
答えでフォロー。

とりあえず、娘の発言に深い意味はなかった様で、無事に、乗り切れた・・・と思われます。
良かった。
こんなヒヤヒヤなこともひっくりめて、やっぱり、クリスマスって楽しいね。


そうそう、今年のクリスマスに、父と母がプレゼントした本の覚書。
娘さんには、



ことり文庫で、手にとって、何度も何度も手に取って・・・・・・・。
ああ、可愛すぎて、買わないでいることの方が難しいです。


さて、同じく、ことり文庫で息子に選んだのは、


プレゼントに殺人がテーマの本?という脳内ツッコミありつつも、やっぱり買った。

私は、この本のラストがとても好きなのだけれど、なぜか、あのシーンは、私の中で、クリスマスと重なるのです。
ずっと白黒だった世界に、ぱっと、色が広がるようなイメージ。
ものすごく、心に残っています。そしてそれは、クリスマスのイメージとつながるのです。

私は、心に深く入り込んでくる物語と出会うと、いつも、画像が頭の中にひろがります。
しっかりとした画像という訳ではなく、漠然としたイメージ。
この本は、そのラストのイメージが、本当に本当に、強烈でした。揺さぶられるようだった。

息子は、どう読んでくれるか?楽しみです。


ロッタ!ロッタ!ロッタ!

2013-12-18 00:28:53 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

「ちいさいロッタちゃん」

娘と一緒に、やかまし村を読もうと思ったのだけれど、どうせ読むなら、その前にロッタちゃんを再読しようと思いたつ。
小学生になった娘に読んだロッタちゃんは、本当に、本当に、気難しくて、面白くて、サイコー!

知らない言葉を説明しながら読んだ幼稚園の頃に比べ、言葉は、すんなりと頭に入るようになっていて、言葉の裏に
隠された登場人物たちの思いまでもが、読み取れるようになっている。
だから、笑う。笑う。笑う。

「あーーー、ロッタって、お馬鹿さん!」

そう言いながら、膝を打って笑う。笑う。笑う。
娘につられて、私も笑う。笑う。笑う。

物語というのは、年齢ごとの楽しみ方があり、何度でも何度でも繰り返し読むもの・・・という想いは変わらないし、
幼稚園のときの娘も、ちゃんとロッタちゃんを楽しんでいたけれど、やはり、ロッタちゃんの「娘にとっての読み時」は、
「今」だったなーと思う。


それにしても、ロッタちゃんは、サイコー。


 「ロッタちゃんのひっこし」

ロッタちゃんが、チクチクするセーターを着るのが嫌だと言って、ハサミで切り裂いて、ごみ箱に捨ててしまうシーンを
読むたびに、娘が、母の選んだスカートが嫌だと言って、ごみ箱にスカートを捨ててしまったことを思い出す。
娘は、赤ちゃんの頃から気性が激しくて・・・・・・・。
かんしゃくを起こすたびに、息子と二人で、「ロッタちゃんが、うちにきた!」と言いあったっけ。

読みながら、あんまり、娘の小さい頃を思い出してしまって、つい、何度か、娘に向かって「うちの可愛い文句やさん♪」と
言ってしまいました。そしたら、娘が、高らかに笑いながら「そうだよ!」と答えた。
どうやら、ロッタの悪行が、自分の行動と重なるということを、自ら、気づいた模様(笑)あはは。
お姉さんになったね!

それにしても、、、、
ロッタちゃんが謝りたいのに謝れない気持ちを、不器用に告白する最後の場面には、毎度、胸があつくなります。

娘も、自分が悪いと思うと、逆ギレして噛みついたり、ほえたりしました(今は、たまーに)。
そんな時、私は、ついカッとしてしまうのだけれど、ロッタのお母さんは違います。
ロッタが「ごめんなさい」と言えるように、なぜか先に、謝ってあげる。ああ、この人は、すごいなあと思う。
だって、この引っ越し騒動で、お母さんは、少しも悪くないんだからね!

この人は、子どもに「謝らせたい」のではなくて、子どもの「謝りたいのに謝れない辛さ」を理解してあげられる
お母さんなんだよね。
私も、こんなお母さんに、いつだってなりたいのにな。つい、カッとして、意地の張り合いになってしまうんだよね。
私は、「謝らせて」勝った気になってるだけじゃないのか?と、反省してしまう。

私にとってのロッタは、楽しいだけじゃなくて、ものすごく大切な本。
大人になっても大人の楽しみ方が出来る本って、なかなかないよ・・・と思う。
ロッタちゃんは、やっぱり、サイコー!です。

それにしても、ロッタちゃんが、物語の中で、何度も「ほえる」のだけれど、この「ほえる」って表現が、本当に的を
得ていて笑えます。「ほえる」子どもを持ったお母さんにだけわかる愉しみ。
泣くんじゃないよ、泣き叫ぶでもないよ、「ほえる」んです。本当に。体を「く」の字に曲げて、力強くね。




「ロッタちゃんのクリスマスの本があったはずだよ!」と言って、娘がクリスマス絵本の棚から出してきました。

あったはずって・・・・去年の母さん達からのクリスマスプレゼントじゃない!
この絵本のロッタちゃんは、吠えたり、サラミを窓に張り付けたり、嫌いな魚料理を水の中に離してやったりは
しません。
どちらかと言うと、ロッタちゃんのカッコいい話?かな。

それはそれで、とても好き。
こういうカッコいい話もないとね!

このあと「ロッタちゃんとじてんしゃ」も再読しようかな・・・と思ったのだけれど、「早く、やかまし村も読もうよ!」
という娘のリクエストにより、とりあえず、ロッタちゃんは終了ということになりました。
やかまし村は、リンドグレーンのシリーズで、唯一、息子と一緒に読まなかった本。
本当に楽しみです。