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TOBA-BLOG

TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「TOBAキャラクターへの質問」その3

2015年08月07日 | 物語「夢幻章伝」
お盆企画

キャラクターへの質問
その3は「別館作品キャラ」への質問です。
別館作品は数も多いので質問も多く
2回に分けております。

では「別館キャラへの質問1」をどうぞ


◆◆『ヨツバとカイ』◆◆

*四つ葉さんへの質問
ぶっちゃけ、カイくんのことをどう思ってる?


四つ葉「チャラそうだけど、顔はまぁ、好みかな、と」

*悟くんへの質問
四つ葉さんと付き合ってどれくらい? きっかけは何だったの?


悟「3年ぐらいかな。きっかけは狩りの班長会議で話してから」



◆◆『タロウとマジダ』◆◆

*タロウへの質問 まさか、恋愛対象ですか!!

タロウ「やめてよ!!そういう質問!!
    何というか、相棒、って感じかな。

    そもそも俺の理想はあの人であって、
    まぁ。その人にも相手はいるけどね、はははははは。
    はははははははははは」

*マジちゃんへの質問
封印解けなかったね・・・。タロウへ一言どうぞ。

 (「タロウとマジダ」湖編2

マジダ「タロウの気合いが足りなかったのよ。
    どうやったら解けるのかな。
    次回は、そうね、踊るしかないわね」

*ユウジさんへの質問
タロウのご希望に沿いそうな娘さんは、見つかりそうですか?

 (「タロウとマジダ」7

ユウジ「全部は当てはまらないが、ヤヨイさんっつって、
    マジちゃんのお母さんとかが近いけど、結婚しているしな。
    はっ!!タロウのやつ、まさか!!!!!
    ちょっと、おいちゃんは席を外すぜ!!」

*マジダ父、アスカへの質問
お見舞いのあと、病気は伝染ってなかったですか?

 (「タロウとマジダ」6

アスカ「そもそも、病気とか何年もしてないな。
    あ、恋の病なら(以下略)」

*マジダ母、ヤヨイさんへの質問
アスカとのなれそめが聞きたいです。


アスカ「なれそめっていうか
    幼なじみで小さい頃から一緒だったからな。
    ヤヨイん家が結構大きな農家さんで
    収穫の時手伝いに行ったのがなれそめかな」
ヤヨイ「アスカくん、それ
    私への質問!!!!!」


◆◆『悟と行子』◆◆

*悟くんへの質問
東に入り込んだとき、本当に行子さんを連れて行こうとしたの?

 (「悟と行子」

悟「あの時は本当に連れて行くつもりだったけど
  実際連れて帰っていたら、
  四つ葉になんて説明しようか、は、結構悩みどころだな」

*行子さんへの質問
もし足手まといにならなければ、悟くんについて行った?

 (「悟と行子」

行子「行かないですよ。
   気持ちだけで、十分でした」

*行子さんへの質問
外の事はどの程度知っていますか?

 
行子「外に出ると、白色系の髪の人は
   おばけに食べられてしまうと聞いたわ」


◆◆『天院と小夜子』『小夜子と天院』◆◆

《天院へ》

*お伴の動物は欲しいですか? もし貰えるならどんな動物が良い?
 (「天院と小夜子」9
 (「小夜子と天院」11

天院「昔は欲しかったよね。鳥が欲しかった。
   でも、今は、いらない。
   いつか別れがきたときに、哀しくなると思うから」

*陸院の事どう思っている?

天院「恵まれていると思う。
   あと
   陸院、て、呼びにくいと思う・・・」

*息抜きや気分転換とか何かしてますか?

天院「うーん。なんだろう。
   基本、表にいるときは、気を張ってるけど。
   妹といるときは、わりと楽かな。それぐらい」


《小夜子へ》

*天院くんのここがステキポイントをどうぞ。

小夜子「そう云われると、どこだろう?
    小柄だし、血のにおいはするし、嘘ばっかりだし(苦笑)
    それでも、
    しいて云うなら、手かな。握ってくれる手が好き」


《陸院へ》

*天院くんは怖い? それとも、下に見てる?

陸院「多分俺って宗主の後は継がないから
   そうなったらどうなるんだろう。天院に追い出されるかな?
   天院に強く出来るのも今だけだろうから
   その間だけはわがままするんだ~」

*やっぱり、ママっ子なの?

陸院「違うし!!!……違うからね!!
   まぁ、父さんよりは母さんが好きかな。
   それだけだからね!!」

*生まれつき白色系の髪だけど、
他に、自分こう云うとこ東っぽくないな、て、ある?


陸院「うーん、魔術は使えるけど
   東一族独特の魔法はなんか苦手なんだよね。
   風邪が流行っている時に自分だけひかなかったり。
   健康だから良いことなんだけど。
   あと、目は良いよ、凄く」 

*なぜ、たまに肉食いてぇ、て、なるの?

陸院「僕思うんだよね、
   やっぱり野菜もお肉も魚もバランス良く食べてこそ
   健康な体になるって!!
   体が求めてるんだよ、足りない栄養素を!!
   育ちざかりだし!!」

*陸院のお母さんへの質問
息子さんの性格どう思います?


陸院の母「優しい子のはずなんだけど、ねぇ
     好きな子には、意地悪しちゃうのかしら?
     もうちょっと、自分の立場をわかってほしいわ」


《辰樹へ》

*お父さんは怖い?

辰樹「めちゃ怖いし!
   怒られると思ったら
   とにかく素早く逃げて、父さんが寝てから家に帰るんだ」

*大樹さんへの質問
息子の辰樹くんは、大将になれるでしょうか?


大樹「筋はあると思うんです。筋は。
   ただ、責任感と緊張感が正直微妙なので
   ……ちょっと、それ、考えただけで、胃が」


《天樹へ》

*なぜ、人とお風呂に入るのがイヤなの?
 (「辰樹と天樹」6)

天樹「人に身体を見せてはダメだと、父親に云われたからだよ」


《佳院へ》

*天樹くんを助けたというカッパについてどう思います?
 (「辰樹と天樹」8)

佳院「根も葉もない噂です」

*陸院を将来的にはどうするつもりですか?

佳院「少なくとも、宗主は継げない。
   戦術大師(大将)にも、なれない。実力も天院には及ばない。
   せめて、もう少し鍛錬を積ませたいが、母親が嫌がる。
   まあ、
   母親と一緒にいさせてやるのが、一番いいのでは」


《未央子へ》

*白色系の髪の陸院の、第一印象は?

未央子「あの髪では、東一族で生きていくのは大変ね、
    と思ったのよ、最初は。
    心配して損した」

*天院くんと小夜子は、くっつきますか?

未央子「あ~、時間の問題ですね。
    天院様の方は分からないけど、小夜子は見ていて分かるもの。
    大事にしてくれるといいけど」




その4「別館キャラへの質問2」に続く

「TOBAキャラクターへの質問」その2

2015年08月04日 | 物語「夢幻章伝」
お盆企画

キャラクターへの質問です。

その2は「夢幻」「水辺」のキャラへの質問です。


◆◆『夢幻章伝』登場キャラへの質問◆◆

《アヅチへ》

*兄と姉に、それぞれ一言物申すなら?

アヅチ
 兄へ「いつも出かける時にハンカチとティッシュを
    持たすの止めてくれ」
 姉へ「早く結婚して落ち着いてくれ!!!」

*誰から魔法や武術を教わったの?

アヅチ「魔法の基礎は兄貴からだな。
    武術は姉貴……というか姉貴の先生から。
    南とは違う流派みたいだ」
   「あと親父が秘伝の魔術を教えてくれたけど
    使えねぇよ。(呪文恥ずかしい的な意味で)」

*「夢幻章伝」で旅してきて、どの村が一番よかった?

アヅチ「きちんとまともな食事が取れたという意味では
    海一族かな。
    もう一度行きたいのは東だな。
    会席料理というのを食べてみたい」


《マツバへ》

*家では家事とかどうしてる?

マツバ「え? やってるわよ? 何この質問!!
    勢いだけの南一族式魔法だけじゃなく
    繊細な魔法も意外と使えるのよ??
    おばあちゃんとか魔法を使えないから、
    私がぱぱっと、魔法で家事をやるけどね!!」


《モモヤへ》

*姉と弟に、それぞれ一言物申すなら?

モモヤ
  姉へ「本当は優しいんだよな、知ってる。
     ちょっと手と口が先に出るだけで。
     そうだよな、そういうことにして置いて下さい」
  弟へ「いつまでたっても弟は弟なのでお兄ちゃん色々心配です」

*弟たちの旅(夢幻章伝)は、大丈夫でしょうか?
(「夢幻章伝」5

モモヤ「そもそも俺は夕方の鐘が鳴るまでに帰ってこいと言いました。
    帰って来ません。どういう事でしょうか、心配です」


《海一族メンバーズへ》

*ナギサくんへ、毎日、どれくらい稼いでるの?

ナギサ「いや~、観光って娯楽分野だから
    あんまり稼げないんだよ。
    ぼちぼちやってるんだけど
    あ、この前来た2人と1匹のお客さんは
    それなりに落としていってくれたよ
    毎日ああいうのが続くと良いよね」

*ミナト(ヘイマスター)へお酒が好きなの?

ミナト「どちらかというと集めるのが好きで
    出かけた時に地方で沢山買っちゃいます。
    それをみんなに出したのがお店を始めたきっかけです」

*シオリちゃんへの質問、あの回覧板には、どんな情報が?

シオリ「今度の、町内清掃の日程表と
    その後開催される自治会の案内が」



◆◆『水辺ノ夢』登場キャラへの質問◆◆

《圭へ》

*杏子に会う前は、どんなタイプの人が好みだった?

圭「うーん、俺というか
  若者の間では四つ葉はみんなの憧れだったよな」

*杏子の手料理どう?

圭「東一族は野菜料理ばかりだろうけど
  肉料理を頑張って作ってくれるのは嬉しいな。
  あえて言うなら少し薄味かなと思う」
 「今後、西と東のそれぞれの特徴を生かした
  今までにない料理とか生まれそうな気がするんだよね」


《杏子へ》

*西一族は東一族とは違うことだらけでしょうが
ここは気に入っているという事はある?


杏子「風習が違いすぎて、驚くことが多いけれど・・・
   お嫁さんに、姑様が大切なものをあげることかしら。
   素敵よね」

*光院くん以外で、東一族の中で気になる人はいないの?

杏子「気になる人? いなかったかなぁ。
   光しか見てなかったのね、きっと。
   あ、
   成院兄様と答えるところでした?
   それは、・・・ごめんなさい(苦笑)」

*圭くんに一つお願いするなら。

杏子「お肉をあまり勧めないで・・・
   やっぱり、食べられません(涙)」


《光院へ》

*杏子のここがいい!!好き!!なポイントは?

光院「おとなしいところ。でも家のことはちゃんと出来るところ。
   ちゃんと、あとをついてきてくれるところ(笑)」

*圭くんへの思いを、ひと思いにぶちまけて下さい。

光院「なぜ、我慢出来なかったのかと云いたい。
   ついでに、広司にも一言。
   勢いで東一族を連れて行くのは、どうかと」


《広司へ》

*なぜ、杏子を連れてきたの?
そして今、杏子のことを、どう思ってる?


広司「こちらの一族(西)の名前を知っていたからな
   怪しかったのが第一だが、好みのタイプではあります」


《圭くん家族へ》

*湶くんへ、南一族でモテてる?

湶「いやー、そうじゃなくて
  他一族だから興味を持たれているだけだと思います」
  (モテないとは言ってない)

*規子さんへ
大切な装飾品を、東一族の杏子にあげて、本当によかったの?

「水辺ノ夢」109

規子「もちろん、大事にしてくれそうだったので。
   元々山一族の装飾品だから、色んな人の手を巡って
   いつか山一族に戻るといいな、とも思ってます」

*圭くん両親への質問
もともとどちらが諜報員だったの?
なぜ、諜報員になったの?


勇「元々は私が諜報員として南に潜入するつもりでしたが
  家族ぐるみで引っ越した方が怪しまれないという事になり
  結果、妻も諜報活動をすることになった、の流れです。
  諜報員になったのは、手早く言うと高収入があるからです」


《東一族の皆さんへ》

*麻樹さんへの質問
実際、娘が西一族に嫁ぐとかどうですか?


麻樹「絶対ないでしょう。反対です。
   東一族は純血を守ってるのと、西一族とは習慣が違いますから」

*梨子さんへの質問
2人の兄(光院くんと佳院くん)について一言ずつどうぞ


梨子「大兄様(光院)へ
   大兄様付の背子(せなこ)と、なかなか仲良くなれません。
   一番信用しているのは、大兄様だと判っているのだけど・・・
   なんとか仲良くなる方法を教えて!」

  「小兄様(佳院)へ
   ちゃんと家に帰ってきて!」


《その他》

*高子へ質問
稔くんって医者になれるでしょうか?


高子「人手不足だから、なってもらうしかないのだけど。
   でも、時々、うわの空で困るわ。
   何か、ほかのことを考えていないで、しっかり勉強してちょうだい!」




その3「別館作品キャラ」編へ続く!!

「TOBAキャラクターへの質問」その1

2015年08月04日 | 物語「夢幻章伝」
お盆企画その1です。

今回は作中のキャラクターが
色々な質問に答えていくシリーズです。


その1は「一族への質問編」です。


◆◆『西一族』への質問◆◆

*婚約とか、結婚式ってどんな感じなの?

透(婚約したて:「水辺」に登場のキャラ)
 「女性も男性と渡り合う西一族だけど
  プロポーズは男性からが多いな。

  大きな獲物を獲ってきて、
  女性の家に納めるのがしきたりだ。
  嫁いだ女性には、その家の女性から装飾品を渡すのが伝統。

  結婚式は、教会で司祭が執り行う。
  式のごちそうは村中に振る舞われるんだぜ」

  の、流れから。

*透くんと沢子へ 子どもは何人ほしいですか?

沢子「え、ええええ、やだもう。
   ねぇ、透」
透 「俺と沢子の子が産まれるんだったら
    何人とか贅沢言わないよ。
    あえて言えば、男の子も女の子も欲しいな」

*狩りは、誰から教わるの?

悟(「水辺」に登場のキャラ、後の村長)
 「道具の使い方等の基礎的なことは両親、兄姉から教わり
  年上の経験者と班を組んで狩りに出ることで
  実践を学ぶという感じだ」 

*どう云う立場の人が、西一族の中で位が高いの? 家柄?

悟「お答えしよう。
  家柄というと司祭の家柄。
  銀髪を持つ家柄。
  一時的な物だと、狩りの腕が高い者が居る家。だな。

  司祭以外は基本的に様付けで呼ばれる様な事はない」

*もし、外で東一族に出会ったらどうする?(休戦後)

優(村長補佐役)
 「基本的に距離をとり接触しない。
  争いのきっかけを作らない。と教えている。
  が、争っていた頃を知らない世代は
  どんな一族だろう、と、興味を持っているのが心配だな」

*西一族の司祭って、どんな役職? どんな仕事をするの?

丹子(司祭の娘)
 「冠婚葬祭を取り仕切っているのよ。
  西一族は占いとか神様をあんまり信じていないけど
  獲った獲物への感謝は忘れないの」



◆◆『東一族』への質問◆◆

*「様」付けで呼ばれる様な人って、どんな人たち?

太院(東一族宗主)
 「高位と云う意味で「様」付けされるのは、宗主のみ。
  基本は、高位家系でも親しければ呼び捨てでもよいのです。
  なので「様」付けするかどうかは、
  各個人が相手との立場をみて、それぞれに判断しています」

*結婚は恋愛結婚?それともある程度は許嫁が決められるの?
 
太院「基本は恋愛婚。20才までに、ほぼ落ち着きます。
   許嫁とまではいかなくても、結婚するように
   親が、子ども同士を小さいころから誘導していることも」

*もし西一族が東一族の村に侵入して
捕らえられたらどうなる??


太院「まずは、西一族に連絡を入れます。
   たいていは、解放を求めてくるので
   条件が整い次第、解放します。
   こちらとしても、長く村内にとどまらせるつもりはありません」

*戦術大師や大医師、占術大師ってどうやって決めているの?
宗主判断ですか?


佳院(太院の息子、後の宗主)
  「宗主と前大師によって決定。最終的には宗主判断。
  降りるときだけ、本人の希望も通る」

*東一族の住民が近隣の村に遊びに行くのは自由?
許可証的な物が必要ですか?


佳院「村外へ行くのは自由。
   他一族が、東に出入りするのも自由」

*伝染病は定期的に流行するの?
それとも今回(水辺作品中)がはじめて(久々?)の大事件?


麻樹(東一族医師)
 「はっきりとした周期があるわけではないのですが
  何度か流行したことがあると、記録には残っています。
  西一族と接触する機会が多いときに、流行するようです。
  T.B.1998~2000年の流行は、比較的小さい方でした」


◆◆『南一族』への質問◆◆

*ちゃんと魔法を教えられる人っているの?

モモヤ(夢幻章伝登場キャラ、主人公アヅチの兄)
  「先生や専門家というのは居ないな。
  親から子へ伝わるという感じかな」


◆◆『砂一族』への質問◆◆

*夢幻ではご飯のイメージがなんだかな、だったけど
いつも砂一族の人は何を食べているの?おすすめ料理は?


フワ(砂一族。夢幻章伝登場キャラ)
  「砂一族はねぇ、パンを主食に食べるのよ♪
   よくあるふわふわのパンじゃないけどね。
   熱した石の上で焼く、ぺちゃんこのパン。
   あと
   野菜を天日干しにして、それをスープにしたものもあるのよ~
   おいしいけど
   これは、昔、東からやってきた女性が広めたって話。
   本当なのかしらね~??」



その2「水辺」「夢幻」キャラへの質問

「夢幻章伝」53

2015年07月31日 | 物語「夢幻章伝」

「おふたりは、北一族の村に、何をしに来られたのですか??」

北一族の村に向かって、歩き出して数分。
クリミアのおしゃべりは止まらない。

「最近は何かと物騒ですし、旅の仲間は多い方がいいと思いません?」

そして、そのおしゃべりは、アヅチに向けられている。
マツバはと云うと、ひとり、少し先を歩いている。

「どうですか、アヅチさん!」
「えぇえ?」
「ほら、私ってお料理得意じゃないですか!」
「あれが、まじでか!!」
「あっ」

クリミアは、突然自由行動。

「きれいなお花が!」

寄り道スペシャル!!

なんというか

物語も、後半。
旅慣れしてきたアヅチとマツバからすると
クリミアの歩くスピードは、遅い。

この調子で、いったい北一族の村にたどり着けるのか!?

なんだかなぁ、と、マツバはただ前方を見る。

  とても複雑な道なんです。
  それこそ地元民しか知らないような獣道で
  トラップも数多くあるんです!!!

 (「夢幻章伝」53:78行目引用)

「いったい、どこが複雑なのかしら・・・」

マツバは呟く。

ただ、ひたすらに一本道。
迷いたくても、迷えない。

何かトラップがあるとすれば、・・・クリミアだ。

「ねえ」

マツバは振り返る。

「先に行っていてもいいかしら」
「え、ちょっ」
「どうぞ~」

待ってくれよーーーー

アヅチの声が聞こえた気がしたが、マツバはスタスタと進んでいく。

スタスタと進んで、マツバは(一応)先ほどのことを思い出す。

えーっと、重要そうな単語。

  飛び出せ注意じゃぁああああああ!!

飛び出せ

飛び出せ

・・・どこかで聞いたことのあるセリフ。

うーん、とマツバは思い出す。

「あ、そうか」

東一族の、調子こいた宗主の息子かなんか、だった。
嫌いなものはピーマン。
お前のものは俺のもの。

「はっ。そりゃ気を付けなきゃよね」

やれやれと、マツバは首を振る。

「身内にあんなんがいたら、大恥ね!!」

・・・・・・。

「あ!!」

と、急に、クリミアが、声を上げる。

「見てください!」
「ん?」
「着きました! 北一族の村に到着です!!」
「ここが、」

北一族の村!

「私もときどき来るんですけど、いいお店がいっぱいあるんです」
クリミアのお喋り、ふたたび炸裂。
「北はそもそも商人の町とも云われまして、とにかくお店が多くて」

以下

クリミアによる北一族の説明。

北一族は、白~金色の髪。
服装は、民族衣装と云う堅苦しいものではないのですが、
マフラーや帽子を着用してる人が多いです。

でも、見てください。

北の市場には
西一族をはじめ、東一族や谷一族、遠くの南一族が集まっています。
商人の町と云うことで、商いの自由があるので
いろんな一族が商売をしているんですね。

もちろん、北の品ぞろえは天下一品!

なんだって揃うと云われています。

なんだって揃うけれど

やっぱり買ってほしいのは、豆乳ですね~
北一族の朝食には欠かせない豆乳!

さっそく、飲みましょうねv

あっ

あそこのお店は、かわいいものが多くって、
値段も安くって、
誕生日プレゼントなんかには・・・


・・・クリミアのおしゃべりは、まだ続く!!



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「夢幻章伝」52

2015年07月28日 | 物語「夢幻章伝」

「どうぞ、アヅチさん
 食べて下さい」

ことん、と
アヅチの前だけに置かれたクッキーを見て
マツバは女子力的な何かで悟った。

この、クリミアという子。
アヅチのことが気になるようね。

だが、テーブルの上に置かれているのは
黒い、何か、の、塊。
アヅチは思いがけない展開に
戸惑いが隠せない。

「なぜ、俺だけ」

俺だけ、こんな
毒物実験的なクッキーを!!!

まさか、
勘違いをしているのでは。

「俺たち、爺さんを運んできたけど
 決して危害を加えたわけでは……」

アヅチは報復で
こんな扱いを受けているのでは、と
怯えている。

「何を言っているんですが
 これは、私の……気持ちというか……その
 分かってはくれませんか」

黙って食えと!!!!???

「やっぱり、こんなの困りますよね」
「分かったよ!!食うよ!!!」

………。
…………。
……………。

「おふっ」

アヅチはとっさにお茶に手を伸ばす。

ぐびっ。

………。
…………。
……………。

「ぼふっ」

マツバはお茶に伸ばし駆けていた手を
そっと戻した。

「どうです、アヅチさん」
「………夏休み最終日、ため込んだ宿題を終わらせ
 ふぅ、これでなんとかなったな、と
 思った夜分11時頃に、
 漢字の書き取り1日1ページ(全く手を付けていない)を
 思い出した様な、―――そんな気分」
「フフフ、なんですかそれ
 アヅチさんったら面白い人」

その後アヅチはトイレに駆け込んだので
マツバはクリミアと2人きりになる。

「ふむ、表現がへたくそなのか
 あえて誤魔化したのか
 そんな中にも、季語を取り入れて季節感を先取りとは
 及第点と言った所ね」

マツバは辛辣に評価する。

「ねぇ、クリミア。
 ここから北一族の村までどれくらいあるの」
「あ、居たんですか。
 北一族の村は徒歩で1時間程度ですよ。
 かくいう私も北一族ですし」
「1時間、それなら、
 今日のウチにたどり着けそうね」

谷一族のトウノの事もあるが
爺さん運んでヘトヘトな事もあって
早いところ北一族の村へ辿り着きたい。

「ええっ!!
 アヅチさん、行っちゃうんです、か」

やがて、アヅチが青い顔をしてトイレから戻ってきたので
2人は予定通り北一族の村へ向かうことに。

「あの」

せめて夕飯でも、と
引き留めていたクリミアだったが、

「私、村まで案内します。
 分かりにくい道なので」

「いや、そこまで迷惑はかけられないよ」
「私たち旅には慣れているし」

いいえ、と
クリミアは慌てて2人を引き留める。

「とても複雑な道なんです。
 それこそ地元民しか知らないような獣道で
 トラップも数多くあるんです!!!」

「「どんな道なんだ!!!」」

そして、爺さんは置いていって良いのか。

「あ、祖父には妹が付いているので
 大丈夫です」

と、クリミアが指し示した
家の奥の方から声が聞こえる。

「じぃちゃん寝てなよ」
「ワシは、ワシはぁああ
 行かねばならんのじゃあああああ」
「寝てなっつってんじゃん」
「若者達よ、
 飛び出せ、飛び出せ注意じゃあああ」

「「………」」

「以上、祖父から
 お二人へメッセージでした」

お、おう。

「爺さんが元気そうだって事は
 分かったぜ」
「そうね元気は何よりよ」

飛び出せ~、と
どこかで聞いたことがある様な単語を背中で聞きながら
アヅチ&マツバ、そしてクリミアは旅立つ。

「さぁ行きましょう。
 アヅチさんっ!!」

ずずずいっと、
クリミアが先導するのは明らかな一本道。

「実は今、北一族の村はとっても良いことがあるんです。
 アヅチさん―――と、ついでにマツバさん、
 お二人ともちょうど良い時期に来ましたね」

これは、イベントの予感。



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