goo blog サービス終了のお知らせ 

TOBA-BLOG

TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「夢幻章伝」67

2015年10月09日 | 物語「夢幻章伝」

「いや、そこを見ろ!」

トウノが云う。

「えっ??」

「「そう、俺たちもいるぜ!!」」

ばーーーーん!!

「誰っ!!?」

トウノが指差したであろう方向を(トウノはぐるぐる巻きのため)
へび呼ロイドは見る。

そこには、

「俺は、山一族のユウマ!」
「同じく、山一族のミコト!」

そして

「西一族の、修(おさむ)!」
「彩葉(いろは)!!」

「「「「これで、水辺ノ8一族集合!!」」」」

ピカァ(謎の光)

「な、ななななんだってぇええ!!」

「「加勢するぜ、南一族!」」
「「私たちにも、お任せっ!」」

「「レッド・アップル!(赤い林檎)」」
「「スイート・マロン!(栗甘露煮)」」

「こ、これはっ」

へび呼ロイドは目を見開く。

「西と山の、共同魔法!!?」

うおをおおおおおおぉおん

さらに、まぶしい光が。

「ん? てか、西と山が大掛かりな魔法を???」

「「「「見たか、これが、水辺8戦士!!」」」」

・・・・・・
・・・・・・・・・。

「いやいやいやいや!」

へび呼ロイドは、はっと我に返る。

「幻覚だ!! 夢幻だ!!!」

うっかり、トウノの妄想の世界に入り込んでいた模様。

(注:残念ながら、今回は西と山の登場はありません)

現実世界に戻る。

そこは、まさに、時が止まっていた。
・・・これが、魔法の力なのかは、わからない(苦笑)。

巨大な同僚は、空中で止まったまま。

もちろん、
止まっているのは、同僚たちだけではない(苦笑)(2回目)

「さあ、急いで、アマキ!」

ポーズを決めたまま、マツバが云う。

「親に〈守〉られた、小学生時代!」
「自分の殻を〈破〉る、中学生時代!!」
「自身の世界へ〈離〉脱する、高校生!!!」

「それが、」

「「守★破★離!!!!」」

どーーーーーーん!!

「さあ。今回は」

アマキの登場!

「東一族式紋章術、封印!」

アマキとタツキが走る。

「くっ、今回、俺たちも動けないが」
「応援するねー!」

と、海一族のナギサとシオリ。

「仕方ないわね~」
「こんなにも、南一族の魔法で動けなくなるんじゃあ」

と、砂一族のフワとシマ。

「しかし、世界は生まれ変わる! 俺が踏んだこの世の!」
「この騒ぎはいったい!?」

と、さっぱりなセリフの、谷一族のトウノ。追いついたミィチカ。

「かっこいい! アヅチさん、最高ですっ!!」
「マツバぁああ! マツバぁあああああああ!」

と、北一族のタクト、クリミア。

アマキとタツキの動きに合わせて、大きな陣が描かれる。
巨大な同僚上。

空中。

「封印!」
「行くぞー!」

暗かった空が、光りだす。

「南一族さんみたいに」
「かっこいい、呪文はないけど!」

・・・・巨大同僚、封印!!!!!

ものすごい発光!!

・・・・・・

・・・・・・・・・

そして

すべての同僚たちは消え去る。

「・・・やった?」
「やった、のか??」

アヅチとマツバは、ポーズを解除する。

「てか、」

「・・・?」

「てかっ!」

「・・・・・・??」

「オイラたちの同僚ぅうおをおおおおお!!」

へび呼ロイドの涙は、へび呼ロイドの胸だけに。



NEXT

「夢幻章伝」66

2015年10月06日 | 物語「夢幻章伝」

ぼーん、ぼーん、ぼーん。

跳ねる巨大同僚。
ホップステップジャンプなノリで跳ねているものの
なにせ巨大なので振動が凄い。

「どうすりゃいいのよ、これ」

くっとマツバ。

「動きを止める、か」
「姉さん」
「かといって動きを止めた所でどうすれば」
「姉さん」
「ああん?ん?
 ―――姉さんって、あんた」

「お久しぶり」

そこにいたのは、
豆乳ドリンク片手に、
もう片手には綿飴やりんご飴、
はたまた北一族の小物の土産を持った。

「「「アマキ!!」」」
「アマちゃん!!!」

再登場が他のキャラより遅れましたが
東一族のアマキがそこに。

「随分と祭りを満喫しまくっているわね」
「これは妹へのお土産で」

「妹想いのお兄ちゃんか!!」

遠くでモモヤが感動する。
同じ兄として何か思う所があるとか無いとか。

「おいおい、お前」

ぼーん、ぼーん、ぼーん、と
巨大同僚の振動に耐えながら
アヅチがアマキに歩み寄る。

「あ、南の兄さんもお久しぶり。
 砂では酷い目に会わなかった?」

「――――お前らの魔術にはもう近寄らないぞ」

「悪かったって、
 でも今回はそれでどうにかならないかな」

「どうにかって!!そうか!!」
「ははぁ、なるほどね」

マツバも納得。

「そういう事、
 タツキ手伝ってよ」
「アマキー何処居たんだよ、探したぜ」

同じく東一族のタツキも駆け寄る。

「うん、ちょっと砂が居たから逃げてた。
 今は動けないみたいだし」

「ちょっとちょっとちょっと、
 あれアマキじゃない」
「なにそれ、ずっと様子を見ていたってこと」

フワとシマが悔しそうに言う。
今二人は、トウノ取り押さえ中で手が離せない。

「さて、みんな
 今から東一族式魔術を使うけど」

ぼーん、ぼーん、ぼーん。
どんがらがっしゃーん!!

「それにはあの巨大生き物の動きを止めないと。
 姉さん、兄さん、お願いできるかな?」

「……止める」

うーん、とアヅチがマツバを見る。

「止めるって言っても、ねぇ」

………。
………。

二人の間に妙な沈黙が落ちる。
あれ、を使うしかない。
でも、あれはなぁ、

ううーん。
ええーっと。
嫌だなぁ。

「っつっても仕方ないしな」
「そうね、やるしかないか」

はい、しゃきしゃきするか、と
アヅチ&マツバは決意を決める。

「いいか、お前達
 サポートしつつ耳ふさいどけよ!!」

「え?何なに?」
「まさか、出るのか」
「南一族の、魔法」

栗を構えながら
海一族メンバーズが視線を送る。

「あいつら、アレを使う気か」

どんなダメージを負う気なんだ、と
モモヤが二人を止めに走る。

「空に雷雲、地に避雷針……」

だがアヅチの詠唱が始まる。

「月は夜空の蝶のごとし……」

続く様にマツバ。

「二人同時詠唱だと!!!!」

なんだってーと
タクトが驚きの声を上げる。

「ああっ!!
 アヅチさん危ない!!」

クリミアが声を上げるが
普通サイズの同僚達、マジックボールが
詠唱中のアヅチ達に迫る。

「俺に任せろ!!」

その時、アヅチ達の前に盾になって立ったのは
なんとトウノ!!

「今こそ俺は、敵から味方になった
 人気のあるキャラ。
 うおおおおおおおおおお!!!」

「ちょっと待ちなさいよ」
「あんた紐でグルグル巻きにされているのに
 どうやって防ぐ気よ!!」

仕方なしに、砂一族のフワとシマが
マジックボールを防ぐ。
(トウノ立っているだけ)

助かった、と目で合図を送りながら
アヅチとマツバは
更に詠唱を続ける。

効力を発揮するため
ゆっくり大声で、ポーズもセットで決めなきゃいけません。

「水の母よ、大地を飲み込め」
「大気を司る神よ、邪悪な者を吹き飛ばせっ」
「古今東西、幻影夢想。そこは、架空の世界……」

アヅチは片手を地面に付けつつ
もう片手は空に向けて
なおかつバンダナは風になびいている。

マツバは片手を額にあてつつ
憂いの表情を浮かべながら
メイクアーップなきらきらが辺りに現れる。

「「守★破★離!!!!」」

どーーーーん、時が、止まる。

これは、と
へび呼ロイドがおののく。

「まるで、かつての
 湖の戦いの再現じゃないか!!」

(八一族は全員揃って居ないけど!!)


NEXT

「夢幻章伝」65

2015年10月02日 | 物語「夢幻章伝」

「で、」

「でかっ!!」

とにかく巨大な同僚!!

なんじゃこりゃー、と、アヅチ・マツバは口をあんぐり。

会場は大混乱。
右へ左へ、逃げまとう人々。
最終的には、
祭りの実行委員会もいなくなり、残ったのは夢幻メンバーのみ。

「一応、確認だけど」

マツバが云う。

「これを倒せば、なんとかなるわよね」
「だろうな」
「でも」

マツバはちらりと、トウノを見る。

「本当に親玉がこっちなら、こっちから倒さないとね」

鼻で笑いながら、マツバは武器を取り出す。
マツバ愛用の、棍棒。

「・・・えっ」

トウノ、ぽかーーん。

「あんた(?)が祭りをめちゃくちゃにして、おいしいものが食べられない恨みよ!」

マツバの本音!

「くっ。しかし俺にはビッグマジックボールがいる!」

トウノ、あきらめない。

 ぼーーーん。

 ぼ、ぼーーーーーんぼーん。

なぜだか、

本当に、なぜだか、

トウノの声に合わせて、巨大同僚が跳ねる。

「あわ、わ」
「危ないっ」

跳ねるたびに、会場が揺れる。
(とにかくでかい)

「アヅチー! マツバー!! 逃げろー!!」

モモヤの声。

「このくそ忙しい時期(注:南は収穫の時期です)にあいつどこ行ったのよって、姉貴が!」
「!!?」
「とりあえず、南に帰って謝ったがいいぞ!!」
「今、その話!!?」

アヅチは、もっかい鳥肌が立った。

「ちょちょっ、飛雨乃! もうやめてぇええ」
「ビッグマジックボール、発進!!」

トウノのゴー、の合図で、巨大同僚は動き出す。

会場が揺れる!

「おいおい、やめろって!」

アヅチは針を取り出すものの、とても立っていられない。

「んふふ」
「仕方ないわね、今回は手伝ってあげる♪」

アヅチとマツバの間を通り抜けて、フワとシマがトウノに向かう。

「なら、あんたたち、谷一族のトウノを確保よ!!」

「りょーかい~」
「おまかし♪」
「谷一族にはぁ」
「どんな毒が効くのかしら♪」
「んふふ」
「うふふ♪」

「マジックボールいでよ!!」

なぜだか、
本当になぜだか、
またまた、通常サイズの同僚もあふれ出す。

「俺のネバーダークネスネオキングダムのために!」

「お前、さっきとちょっと変わってるし!」
アヅチのツッコミ。

「ああ、もう!」
「邪魔くさいわね~」

視界が悪くなるほど、降り注ぐマジックボール。

「じゃあ、俺も」

なんて、手を上げるタツキ。

「待ちなさい!」

そのタツキを、マツバが制止する。

「これ(夢幻章伝)は、私の話なんだから、指示を出すのは私よ!」
「!!?」(←アヅチ)
「わかったよ、姉さん!」

タツキは胸に手を当てる。

「生きものを殺すと云うのは、気が引けるしな!」

ここにきて、よくわからない東一族精神を語るタツキ。

「わかったのなら、いいわ!」

 ぼーーーーん。

 ぼぼーーーーん。

「行け、ビッグマジックボール!!」

「谷一族ぅう!」
「捕まえたー♪」

いつのまにか、
トウノの後ろに回り込んでいたフワとシマが、トウノを捕える。

お縄で、ぐるぐる巻き。

「おわーっ!!」
「観念なさーい」

ぐるぐるぐるぐる

「かっこいい!」
「砂一族、かっけぇえ!!」

クリミアとタクトが叫ぶ。

「海も負けてられないね、ナギサ!」
「そうだな、シオリ! でも!!」

ナギサが云う。

「ダメだ、父さん! 山のウニが効かない!!」
「そうだろうな、ナギサ! そして、近いぞ!!」

ナギサと巨大同僚の距離、10cm。

 ぼーーーーーん
 ぼーんぼーんぼーーーん

 がらがらがらがっしゃーーーん!!

「おい、マツバ!」

アヅチが叫ぶ。

「巨大同僚どうにかしないと、北が崩壊するぞ!」

「なぜ!」

マツバがへび呼ロイドを掴んで、云う。

「悪の親玉を捕えたのに、なぜ!!」
「あぶぶぶぶぶぶぅうううう」

がくがく揺すられて、へび呼ロイド白目。

「悪の親玉を捕まえたら、丸く収まるのが常識でしょうがっ!」

「マツ、・・・マツ」

確認ですが、
悪の親玉は、ギャーズンドコズンドコです。



NEXT

「夢幻章伝」64

2015年09月29日 | 物語「夢幻章伝」


「えええええええええぇえぇえええ???」

飛雨乃の世界征服宣言に
スネークバルーンこと
へび呼ロイドはおののく。

「飛雨乃まさか、ギャーズンの手先だったの!!」

そうだとしたら、
もの凄い策略家だ。
全く、気がつかなかった。

「俺は常々思っていたんだ」

「はい―――??」

「主人公サイドより
 ちょっと影のある敵サイドの方が
 人気あるってな!!!」

あ、これ多分手先でも何でもないパターン。
そしてそんな感じで人気が出るのは
敵として登場していたキャラが仲間になった場合だ。

「今までの償いをどう果たせば良いのか、とか
 思い悩むシーンが読者の心をって
 うわあああああ、同僚達やめてぇえええええ」

へび呼ロイドに
マジックボールことかつての同僚達が襲いかかる。

一方、武闘対決会場では。

「これ、ウチの村にも出たお騒がせ生物ね」
「せっかくのお楽しみが台無しじゃない」

辺り一帯の騒ぎに
もーう、と
砂一族のフワとシマがブーイングを起こす。

「「せっかく東一族と遊んでたのに~」」

会場の舞台では
ちょうどタツキVSフワ、の戦いが始まったばかりだった。

「台無しだわ~」
「ぱぱっと片付けちゃう?」

「おいおいお前ら
 ここで爆発は止めろよな」

ちょい待ち、とタツキ。

「それぐらい分かっているわよ」
「他一族の村ではスマートに過ごして問題は起こさないの」
「これ、常識♪」

「よく言うぜ、砂が」

まぁ、でも原因を突き止めねば、と
タツキにフワ、シマ、は
同僚達の発生源と見られる
料理対決会場に向かう。

そして、その会場に辿り着き
同僚の中心に居る
トウノを見て、タツキが叫ぶ。

「あれは、俺が一回戦で
 こてんぱんに倒してしまった谷の兄さん!!」

「あ~あ、知らないんだ」
「きっと、心に傷を負ってしまったのよ」

言ってやろう言ってやろう
先生に言ってやろう、な感じで
フワ&シマがタツキを囲む。

「やめろよ、砂!!
 泣いちゃうだろうが、俺が!!」

場面は戻って、へび呼ロイドへ。

「同僚た」
「ぎしゃぎしゃーー!!」

へび呼ロイド絶体絶命のピンチ。

「みんな!!おいら達同僚じゃないか
 思い出してよ、あの時の

共に乗り越えたサービス残業。
なんだか合わない現金過不足。
飲み明かした、もつ鍋会。
いくら払ったのか記憶がおぼろな代行運転代。

 あの同僚時代を!!!!」

「……同僚って、そういう同僚だったのか」

ざっと、へび呼ロイドをかばう様にアヅチが登場。

「アヅチ!!」

へび呼ロイドに襲いかかろうとしていた同僚ズを
マツバがはたき落とす。

「マツバ!!」

「2人とも、2人ともおおおおおおおお」

へび呼ロイドの目に
光るものが溢れる。

「おいら達、
 なんとか同僚を取り戻そうと必死で
 2人のことをうおうお」

「へび呼ロイド」

いいのよ、と、マツバはへび呼ロイドの手を取る。

「会社ってそういうものだから。
 所詮、表面上の付き合い」
「ぎqwせdrftgyふじこlp;」

へび呼ロイド謎の叫び。

「代行代金の割り勘、
 おいら達もしかして上手く計算出来てなかったのかな」

うわー!!!と半泣き。

「さて、役者は揃った様だな」

ふはは、ふーはははは!!と
飛雨乃が暗黒微笑を浮かべる。

「虫けらどもよ、
 一瞬で終わらせてやる。
 そして始まるんだ、この俺の
 ネバーダークネスキングダムが!!!」

「すごい、そんな台詞口に出していう人
 本当に居たのね!!」
「やめろ!!
 なんだかむず痒くなる!!」

それ、今考えたの?
それともずっと練ってた持ちネタなの?と
アヅチとマツバは
ぞわっと鳥肌が止まらない。

「出でよ我がしもべ、
 ビッグマジックボールぅうううう!!!」

どーーーん。

その声に導かれる様に、
天(?)から、ひとつの球体舞い降りる。

……んぼーーん。
 
ステージで大きくはねた、その物体は。

「こ、こいつは!!!」

その物体はとてつもなく巨大な……同僚!


NEXT

「夢幻章伝」63

2015年09月18日 | 物語「夢幻章伝」

「さて・・・」

冷静にアヅチが云う。

「どうやって戦うか・・・。」
「やっぱり魔法を使う?」
「だよな」

どんどん増えていく同僚たち。
祭りの会場は、同僚だらけだ。

アヅチとマツバもこのままでは、・・・むぎゅっ

「アヅチぃいい!! お前、マツバとアイコンタクトぉおお!!」
「た、タクト、・・・おい」

ぎゃーぎゃー云っているタクトの足元に、同僚。

踏んでる!
踏んでるよ、同僚を!!

こいつすごい!!

アヅチは、別の意味で動けなかった。

「マツバさん、手品と云ってもやりすぎですっ!!」
「いや・・・」
「なんですか、アピールですか? アヅチさんへのアピールですか!!?」
「だから。そもそも、これは私の魔法ではなくて」
「何度も云いますけど、私だって負けませんっ!!」

聞いちゃいねぇー

「私の華麗なる魔法! 必殺!!」
「クリミア!?」

「目つぶし、塩!!」

「!!?」

ぴぎゃっぴぎゃっ!!

「どうですかっ」
「・・・・・・」

そりゃ、しみるわ。


会場客席サイド、その1。


「シオリ、見てくれ!」
「なあに、ナギサ!」
「この、ふわふわしたやつ、山のウニが効くぞ!」
「本当だ!」

ぴぎゃー!!

ぱちんっ!

「ナギサ、だからそれは、栗だ!」


会場客席サイド、その2。


「南のお兄さん、魔法どーんとやってよ!」

ロマニーの視線の先には、モモヤ。

「えっと、俺は、」
「南の魔法は、大雑把で適当で、恥ずかしいんでしょ!!」
「そうなんだけど、えーっと」
「これこれ、ロマニー様」

ロンロンは、こほんと咳をする。

「ここは空気を読みましょう」
「空気を読むってなんだよー」
「オブラートに包みますが、北一族も皆が魔法を使えるわけではありません」
「つまり!?」
「この世(全水辺)は、魔法がすべてではなく」
「だから!?」
「仕合せの形は、人ぞれぞれと云う」
「くらえ、お姉ちゃんのクッキー!!」

ぴぎゃー!!

途中、めんどくさくなって
ロマニーは、クリミアのクッキーを投げた!


会場遠方。


「見てくれ、スネークバルーン!」
「おぉおおおいらたちの、同僚ー!!」
「あふれんばかりの、このマジックボール!!」

「!!?」

「いでよ、マジックボール!!」

飛雨乃のかけ声で、マジックボールはさらにあふれる。

(注:偶然です)

「いでよ! いでよぉおおおお!!」
「ちょっ! ちょちょちょっ!!」

ぴぎゃー
ぴぎゃー
ぴぎゃー!!

「マジックボールぅううううおおおお!!」
「同僚たちやめて~」

「この世界を支配するのは、俺だぁああああ!!」

「どぅえぇえええええええ!!!!!?」



NEXT