「いや、そこを見ろ!」
トウノが云う。
「えっ??」
「「そう、俺たちもいるぜ!!」」
ばーーーーん!!
「誰っ!!?」
トウノが指差したであろう方向を(トウノはぐるぐる巻きのため)
へび呼ロイドは見る。
そこには、
「俺は、山一族のユウマ!」
「同じく、山一族のミコト!」
そして
「西一族の、修(おさむ)!」
「彩葉(いろは)!!」
「「「「これで、水辺ノ8一族集合!!」」」」
ピカァ(謎の光)
「な、ななななんだってぇええ!!」
「「加勢するぜ、南一族!」」
「「私たちにも、お任せっ!」」
「「レッド・アップル!(赤い林檎)」」
「「スイート・マロン!(栗甘露煮)」」
「こ、これはっ」
へび呼ロイドは目を見開く。
「西と山の、共同魔法!!?」
うおをおおおおおおぉおん
さらに、まぶしい光が。
「ん? てか、西と山が大掛かりな魔法を???」
「「「「見たか、これが、水辺8戦士!!」」」」
・・・・・・
・・・・・・・・・。
「いやいやいやいや!」
へび呼ロイドは、はっと我に返る。
「幻覚だ!! 夢幻だ!!!」
うっかり、トウノの妄想の世界に入り込んでいた模様。
(注:残念ながら、今回は西と山の登場はありません)
現実世界に戻る。
そこは、まさに、時が止まっていた。
・・・これが、魔法の力なのかは、わからない(苦笑)。
巨大な同僚は、空中で止まったまま。
もちろん、
止まっているのは、同僚たちだけではない(苦笑)(2回目)
「さあ、急いで、アマキ!」
ポーズを決めたまま、マツバが云う。
「親に〈守〉られた、小学生時代!」
「自分の殻を〈破〉る、中学生時代!!」
「自身の世界へ〈離〉脱する、高校生!!!」
「それが、」
「「守★破★離!!!!」」
どーーーーーーん!!
「さあ。今回は」
アマキの登場!
「東一族式紋章術、封印!」
アマキとタツキが走る。
「くっ、今回、俺たちも動けないが」
「応援するねー!」
と、海一族のナギサとシオリ。
「仕方ないわね~」
「こんなにも、南一族の魔法で動けなくなるんじゃあ」
と、砂一族のフワとシマ。
「しかし、世界は生まれ変わる! 俺が踏んだこの世の!」
「この騒ぎはいったい!?」
と、さっぱりなセリフの、谷一族のトウノ。追いついたミィチカ。
「かっこいい! アヅチさん、最高ですっ!!」
「マツバぁああ! マツバぁあああああああ!」
と、北一族のタクト、クリミア。
アマキとタツキの動きに合わせて、大きな陣が描かれる。
巨大な同僚上。
空中。
「封印!」
「行くぞー!」
暗かった空が、光りだす。
「南一族さんみたいに」
「かっこいい、呪文はないけど!」
・・・・巨大同僚、封印!!!!!
ものすごい発光!!
・・・・・・
・・・・・・・・・
そして
すべての同僚たちは消え去る。
「・・・やった?」
「やった、のか??」
アヅチとマツバは、ポーズを解除する。
「てか、」
「・・・?」
「てかっ!」
「・・・・・・??」
「オイラたちの同僚ぅうおをおおおおお!!」
へび呼ロイドの涙は、へび呼ロイドの胸だけに。
NEXT