久しぶりの雪。
昨年は雪は降らなかったからすごく久しぶり。
温暖化といわれている中、こうやって寒さがちゃんとくるとほっとする。
大豆、黒豆、小豆を11月のうちに収穫して乾燥させておいた。
この脱穀機でサヤから豆を取りだす。
大豆先生がうちから持ってきてくれた。年季が入っているのは見てのとおり。
ガコンガコンとミシンのようにペダルを漕いで、上部の大きいボビンみたいなものを回転させる。
ボビンにはサヤが引っかかって豆が落ちるような、針金がついている。
しかしこれだけでそううまくサヤから豆が出るというわけではなく。
脱穀し終えたサヤの中に、かなり豆が残る。
少しずつ手でサヤを割って、脱穀しきれなかった豆を取りだす作業。
これが延々とつづく。
4時間みっちりやっても全体の1/3か1/4。
猫の手が借りられたらね、と横でぐうぐ寝ている猫をじっと見る。
でも雪の日には家の中でこんな作業がいいもんだ、とも思うし。
豆を取りだしたあとのサヤは、田んぼや畑に撒くといい肥になると教わった。
枝は焚き付け。
油を含むからよく燃える。
「私の手を使って」と吹き出しをつけたい。
こちらもかつてない寒さでパンジーの苗を買ったきり、
庭にでると空気の冷たさにやる気も萎えて自動的に
こんな寒い中に出て風邪をひいたら皆に迷惑をかける
という殊勝なセリフが具合よく脳裏にポンと出て、
早々と避難する軟弱者です。
しかしパンジーはどういう植物でしょう。凍る日でも、雪が積もっても色鮮やかなまま、じっとしていて、
晴れてくるとピンとなって復活する健気な性質を
持っているのですよ。
私も見習いたいです。
そうはいかないですね。
この「サヤから出切らなかった豆を出す」作業はぜんぜん進んでいなくて
お正月の余興?にとっておこうかと思います。
パンジーはうちのような寒いところでも、霜を受けても
お昼にそれが溶けてくる頃には、なんでもなかったように
元気でいますね。すごい!
うちはパンジーはないのですが、すみれがいろんなところに咲いていて
これも寒さに強いです。
仲間なのかしら。
パンジーの華やかさはないですが、見かけるとなんだか嬉しくなります。
急に昔を思い出しました。子供たちが幼稚園の頃
お芋掘りという行事があり、きっと掘りやすくしといて
下さっていたのでしょうが、あっという間に
お芋を持てないぐらい背負って帰ってきました。
しかし、年長児の親は子供たちがお芋を掘ったあと、
PTAの何人かの人が行って取り残したお芋を
掘って持って帰ってくるというお役がありました。
畑の所有者の方に、雑に掘ったのでは失礼だということ
らしかったのですが、腰が痛くなる作業で翌日は
よけいに痛くなって、家のなかでも呻きながら
歩いたのです。 でもその2度目の収穫はとても
大量で、なるほど捨ててはいけないのね、と納得
しました。
ミレーの落穂ひろいの絵を見るたびに思い出します。
落穂というのも看過できない量なのでしょうね。
わたしは下手なので、よくさつまいもを傷つけてしまいます。
こちらでよくいただく「マコモ」という植物はイネ科で根がすごいしっかり
張ってしまい、それを収穫後にちゃんと掘ってしまうのに
ユンボを使うくらいだそうで。
でも放っておくとどんどんマコモが広がってしまうから
畑のメンテは必要だということです。
わたしはおばあさんの農作業のお手伝いで
「畑の山芋を掘ってくれ。もう来年出ないようにちゃんと掘り出しちゃって」
といわれて、根っこの先まで切らないように、芋のまわりも広めに掘って
数本でしたがヘロヘロでした。
掘った山芋は粘りもしっかりして美味しかったです。
ミレーの落穂ひろいはそういう作業だったのですね。
tenfingersさんに教わって今、絵と作業がつながりました!