土曜日の朝、カモシカ。
台所に立っていて、ふと視線を感じて顔を上げると。いた。
ものおじしないカモシカ、ちょっと幼い感じ。
のそーのそーと歩いて奥の雑木林へ去っていった。
日曜日の朝、リス。
かわいそうだけど、もう息絶えている。
まだあったかいよ、と父ちゃんは触って言った。
こやつが犯人。
クマに見えるけど、太ったうちの猫。
リスはきっと春になってつれあいを探して地面に降りていたかな。
間近でリスを見たのは、わたし初めてで
子どももじーっと見つめていた。
あっという間に、この小さな動物は息をしなくなったね。
もう動かないね。また生まれ変わって木を登ってね。
金曜日の午後、キジのカップル。
向かいの田んぼではオスがメスに求愛行動。
オスは「きやーっ」と鳴きながら追いかけるけど、
近づいたところでメスはささっと逃げる。でも遠くへは逃げない。
ふふふ、恋の駆け引きそのもの。
今朝もこの田んぼにオスが姿をあらわした。
メスには結局逃げられたのかな。
いきもののすがたを見ると安心する。
ほっとする。
我が家はその点淋しいです。背の高い植木鉢が
つくる日影で猫が我が物顔で居座っているぐらいです。もちろん我が家は猫ちゃんは飼っていません。
リスはわが町は悪名高い大繁殖地なのです。
NTTも我が家の前はリスにかじられてもいい
頑丈なものに取り換えたぐらいです。
我が家の隣の家にリスの好きなみかんがなっていて
それを取ると素早く我が家の庭に来ます。
太い大枝が低く横に伸びた大木があるので
その枝をテーブルにしてのんびり我が家で食べています。
実は全部我が家の庭に落ちるので雑木の下には
柑橘類の実生が沢山生えます。
まさにウォルト・ホィットマンの世界ですね。
でもそんなに木が生えてきてもこまるので
抜いてしまいますが。猫ちゃんに襲われたとは
お気の毒に。野生の世界はリスは可愛い、猫は
可愛いという言葉ではくくれないのですよね。
もちろんホィットマンだってこういうことは描いていなかったような
気がします。
なんだか嬉しくなってしまいました。
もちろんお住いの方やNTTの方は大変でしょうけれど
ニンゲンの住みやすさばかり優先されている中で
リスが走ってくれていると思うと、ニマッと笑ってしまいます。
tenfingersさんのお庭で芽を出している柑橘類は
リスが埋めたものもあるんでしょうね。
ちょっと前に木曽川河畔で見たリスは
絵本の通りに口いっぱいに何かほうばっているみたいで
顔が横に伸びていました。
まだ子リスだったようで、息子と車に乗っていて
出くわしたんですが、
すごくびっくりさせてしまって
リスは大きい岩を登ろうとしては落っこち
また落っこち、をくりかえして逃げて行きました。
この日はクルミを食べていたようです。
しかしお宅の優雅な暮らしとは違って街なのに
リスが大繁殖する理由は多分電線にあると観察していて
感じます。電話や電気の線は街中張り巡らされていて
電信柱にひとたび登れば高速道路に乗ったのと同じように
道路に降りずにどこへでも行けるのです。塀もインターフォンも関係無いし、猫のように道路を横断していて車に
ひかれることもありません。あんなにかわいらしい姿に
似合わず大きな声でクワックワッと意外にも
上品とは言えない鳴き声で一日中忙しそう
に家の前の道路の上の電線を行ったりきたりしています。確かに絵本にあるように頬に何かを詰め込んで
いるときもあると思います。
でも雨戸の戸袋の中に住み着いたり、電話線をかじったり(それで近所では丈夫な被覆の線に替えました)結構被害もあるのですよ。うちの長男は小学生の頃知り合いのおばさまに大きなピーナッツの袋をお土産に
いただいて自転車の前かごにそれを入れて呑気に走っていたら、頭上の電線にいたリスが突然長男の
頭めがけて飛び降りてきてそのまましがみついたので
パニックになって帰ってきました。きっとピーナッツめがけて降りてきたのでしょうね。
それは聞いたことないです。
ピーナッツを奪いに来るなんてカラスのよう。
息子さんショックだったと思います。
リスたち、もうニンゲンを怖がっていないですね。
こちらでは面積あたりに住むニンゲンやリスの数が少なく
お互い接触する機会が少なくて
街中ではリスもニンゲン並に増えてしまって
居住区域が重なってきたのでしょうか。
電線を伝わるリスの話を8歳息子にしたら
「見たい見たい〜」とはしゃいでましたが。
電線を走っている分に猫には捕まえられないし
天敵はカラスくらいかしら。
カラダも小さいし捕まえるのは難しそうですね。
やっぱり暮らす場所は近すぎてはお互いつらいですね。
すれ違うくらいがいいんですね。