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チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

息子夕方家を出される~の巻

2009年09月12日 | 日々のつれづれ
すかすかさんのところで知った
                                                  ポラドロイドにて夕方の鱗雲を撮る。



それは昨日の夕方のこと。

何度言っても学校に提出物を出さない息子をしかって
「約束だったよね、今日忘れたら自分で学校に届けてくるって。
さあこのプリント持って先生に届けてらっしゃい!」

うちから学校までは大人でも歩いて1時間半くらいかかる。
子どもたちはふだんスクールバスで途中まで乗せてもらってる。

そこをひとり、それも夕方歩いて学校まで行け!といわれ
息子は大泣き抵抗「とうちゃーん車で送ってくれんの?ひどいひどい~!」
でも親たちは頑として許さない。(あとからこっそり車で追いかけるつもりで)
しょうがないから息子は泣きながら家を出て小走りに歩き始めた。
うちの窓から緩やかな坂を登ってく子どもが見える。



しばらくするとお隣の奥さんから電話が入った。
「うちの旦那が仕事の帰りみち、大泣きしてるふくちゃんがおばあさんになぐさめられてるの見たって。だいじょうぶ?」
歳の近い子どものいるうちなのでコレコレ説明するとすぐわかってくれた。

しかし道々泣きながら歩いてたらこの集落を通過するまでに問題をかもし出すのでは・・・。


出発して20分後、父ちゃんが軽トラで追いかける。
すると集落の一番離れたうちのひとが
「今ねえ、うちのおばあちゃんがおたくの息子さんを車に乗せて学校まで送ってったのよ!ちょっと追いかけて!」
畑仕事をしていたここのおばあちゃんは大泣きしながら歩いてくる息子を見つけて声をかけたそうだ。すると息子は
「おかあちゃんが歩いて学校まで行けっていう・・・」
そこでおばあちゃんはうちに電話をくれたんだけれど偶然電話は話し中。
おばあちゃんは見かねて息子を学校まで送ってくれた、ということだった。


やっぱりひと騒動起こしてる。。。


すべて終わって帰宅した息子をともなって家族でお礼を言いにいく。
そしたらかえってカボチャやタマネギまでもらってしまった。
ありがとうございました。。。



町中ではなかなかないことなんじゃないかな、とちょっとあったかいものをもらった気持ち。
(まあわたしはヒドいことする鬼母っぽく思われたかもしれないけど)
この19世帯のちいさな集落を通って泣きながら歩く7歳の子を
みんなが気にしながら声かけてくれたり見てくれたり。
ほんとありがとうです。。。


しかし途中で泣きやまなかったのか、息子よ。
昼間に一度学校まで歩いて行ってみよう。
むかしはみんな時間をかけて歩いていたんだそうだよ。
あけびを採ったり虫を採ったりしながら。