秋田駅に出向いたのは’14年全英連秋田大会のとき。今回の大雨で被災の場所も、見た記憶のあるところが何カ所かある。
ニュース映像で一番驚いたのは、秋田駅の南500mほどにある、明田地下道が完全に水没したこと。秋田駅のほぼ直下をくぐる秋田中央道路のアンダーパスは大丈夫だったのかな。
亡くなられた方もいるようだ。
第2次世界大戦末期。考古学者のインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)らは手にした者が神になるほどの力を秘めるダイヤル“アンティキティラ”をめぐり、ナチス・ドイツの科学者ユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)と格闘する。そして1969年、インディの前にかつての仲間であるバジル・ショーの娘ヘレナ・ショー(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)と、フォラーが現れる。 |
ハリソン・フォードのインディ・ジョーンズ最終作、アンティキティラをめぐる冒険譚である。
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インディ・ジョーンズ、本作が5作目である。
失われたアーク《聖櫃》(1981年公開)
神秘の力があるとされる箱、聖櫃をナチスドイツあらそう。1936年が舞台。
魔宮の伝説(1984年公開)
邪教集団に誘拐された村の子ども達と秘宝を奪還する冒険。1作目の前日譚、前年が舞台。
最後の聖戦(1989年公開)
父親と共に、聖杯を探す。1938年が舞台。
クリスタル・スカルの王国(2008年公開)
クリスタル・スカルをめぐり、ソ連と争奪戦を繰り広げる。東西冷戦下の1957年が舞台。
本作は1969年が舞台。大学教授のジョーンズは引退間近である。
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1作目と3作目はキリスト教の聖遺物をめぐるものがたり。2作目は邪教集団のまがまがしい様子が印象的。3作目までの面白さは、いかにも、あるかもしれないなあと思わせるプロット展開だ。この点4作目はやや「過ぎた」と感じたことを覚えている。異星人(異次元の知的存在)まで手を広げてしまうのは、無理な感じがした。面白かったけどね...
本作はどうするんだろう。期待と不安が半々で劇場に出向いた。
アンティキティラ、実在のものだ。
これをどの様な《装置》として描くのか。ネタバレは避けるが、4作目のクリスタルスカルと同様に、かなりとんでもない設定である。
1969年のシーンでは威厳も薄れ、肉体的にも老いたインディが何だか悲しげである。しかし、冒頭部分は30代(?)のインディが登場。見た目をAIの力で若返らせているとのこと。わかかってはいるが、映像技術恐るべし。元気なインディは好きだ。老いた彼もいい。
全体的にやや間延びしたものがたりだと思う。もちろんカーチェイスのシーンは面白いし、場面場面の風景の美しさは見ていて楽しいもの。でも、何となくものがたりが進むにつれて、寂しさを感じた。ハッピーエンドだが、同時にインディとはお別れ。そんな感想である。
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インディ・ジョーンズのものがたりは、ハリソン・フォードと共に去る。
故リバー・フェニックスが引き継いでいたら。シャイア・ラブーフのマット・ウィリアムズ(ヘンリー・ジョーンズIII世)に、バトンタッチできていたらと考えた。でもそれはインディ・ジョーンズでない。
サヨナラ、インディ。