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全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

平成29年度埼玉県公立高等学校入試 今回は会話文の読解問題について調べてみよう。

2017-08-24 04:00:00 | 仕事 6校目

 今回は標準問題4と選択問題2を比較する。

標準問題 選択問題
問題
番号

分類


問題
番号
分類
リスニング  28 リスニング 28
作文 12 会話文
読解
30
読解 20 読解 32
会話文
読解
30 作文 10
作文 10 - - - - - - - - - - - -

 標準問題4と、選択問題2はAkiko、Masao、ALT Mr. Miller3人の会話文。元テキストは同じである。*語数は643語である。

 設問は8つあり、問1から問7までは、設問でもとめる解答も同じである。なお、脚注(未習語句)が、標準問題は9、選択問題は4ある。選択問題の4つの脚注は、すべて標準問題にもある。

 もとめる解答は、以下のようになる。
 問1
 単語を答える問題。
 問2
 4者択一で空所に適合する英文を選ぶ問題。
 問3
 整序(文の一部分を書き直す)問題。
 問4
 空所補充問題。語形変化あり。
 問5
 英問英答。質問は21語あり、関係詞を含むもの。
 問6
 話者のひとり、Masaoの将来の希望を日本語で答える問題。
 問7
 会話内容を問う問題。内容に関する英文を、4者択一問題。

 問8
 会話の続きを完成させる語数指示のある英作文。
 標準問題は「場所」が解答になる英作文、選択問題は文を完成させるために、目的語(名詞節)を書かなければならないもの。語数制限は前者は5語以上、後者は6語以上10語以内。模範解答はそれぞれ、Where did you see them?とI always carry the pictures you gave me at the hospital.である。(下線部がもとめる解答)

 通過率を比較してみよう。

\ 標準 選択
問1 19.4 67.9
問2 52.5 90.2
問3 28.1 87.7
問4 28.6 91.0
問5 25.7 71.8
問6 34.7 89.9
問7 39.3 79.3
平均 32.6 82.5
問8 18.6 58.7

 問1~問7の通過率の平均がWスコア以上になる。

 問1
 解答はfrontである。in front ofを完成させる問題だが、かなり通過率に差がある。
 問2
 内容を考えれば、導き出される解答ははっきりする問題。
 問3
 整序問題はI hopeの後に続く部分の整序問題。節を書くことをもとめている。文型の理解がカギになる。
 問4
 本文中に使われている語(crying)を、形をcryにすることをもとめている。cryingは空所よりも後で使われている。
 問5~問7
 内容把握である。

 問題8までの通過率を出してみると、標準問題が30.9%、選択問題が79.6%である。これに配点をかけ、得点を出してみると、前者は9pts./30、後者は24pts./30である。
 ・・・この差は相当大きい。

+++++ +++++

 通過率
 「平成29年度埼玉県公立高等学校入試 英語リスニングテスト分析 正答率について」を参照のこと。

 *語数
 テスト原稿をテキスト化。空欄は正解とされる語句を入力。整序問題も正解を入力したものを、語数カウントの元原稿とした。


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