タイガースの岡田監督が辞任する。今期で5シーズン目。
同監督は1軍監督就任前1軍コーチだった。しかしその前に、タイガースの2軍監督を打撃コーチと兼任で数年つとめている。NPB監督の経歴として、ファームで指揮官の経験をつんだ数少ない人材である。
ファームチームで監督も経験を積み、1軍コーチ、監督になる。日本はNPBが12チーム。ファームも同数なので、そもそも監督になる人間が指揮を執る経験を積みにくい。ファンも昔はスター選手が引退した後、すぐに監督になることを望んでいたことも事実だろう。でも、やはり指揮経験を積むことが、その人のためだと、チームもファンもわかってきた。2軍の指揮官から経歴をスタートできる方が…監督になるならば…結局その人のためだと思う。
2008年シーズン、外国人監督(CARPとMARINES)をのぞけば、NPBチームで2軍監督経験のあるのはライオンズの渡辺監督以外にはいない。来年度はホークスの秋山新監督が加わるが、まだまだ1軍コーチから監督になるルートがメインである。いずれは独立リーグのコーチ・監督経験者がNPB2軍でコーチや監督を務め、1軍で指揮を執るようになるのかな。この方が選手も指導者も裾野が広がって、「プロ」野球全体のパイが大きくなる。いいことだと思うのだが。