全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

Nuestro Himno

2006-05-03 05:46:13 | 全英連参加者 2006

=Our Hymn

NYTimes.comからのToday's Headlinesにおもしろいものがでていた。

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Bush Enters Anthem Fight on Language
By JIM RUTENBERG
Published: April 29, 2006
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 WASHINGTON, April 28  President Bush has never been shy about speaking Spanish in public, and he is known to love all kinds of music: country, folk and even Tex-Mex style rock. But one thing you will not find on his iPod: "Nuestro Himno," the new Spanish version of the national anthem that was released on Friday as part of the growing immigrants' rights movement.

 WASHINGTON、4月28日 ブッシュ大統領は人前でスペイン語を話すことを、これまで躊躇したことがない。そして、彼がありとあらゆる音楽が好きであることはよく知られている。カントリー、フォークソング、テキサスとメキシコスタイルのロック。でも、彼のiPodにないもののそれは、Nuestro Himno、スペイン語版国歌である。移民の人権運動の高まり(成長)の一部として、このスペイン語版国歌は金曜日に発表になった。

 "And I think people who want to be a citizen of this country ought to learn English," Mr. Bush said. "And they ought to learn to sing the national anthem in English."

 「私はこの国の住民でありたい人々は英語を学ぶべきであると思います」と、ブッシュ氏が言いました。「そして、彼らは英語で国歌を歌うことを学ぶべきです。」

 Mr. Bush has tried to occupy a middle ground in the raging debate over immigration, supporting legislation that would grant immigrant workers temporary legal status and perhaps a path to citizenship, while pushing for immigrants to learn English also pressing for more steps to stop the flow of newcomers over the border.

 ブッシュ氏は出入国管理についての激しい議論において中間(中立)の立場を取ろうとしている。そして、移民者の労働者に一時的な法的地位、そしておそらく市民権取得への道筋を整える法律をサポートしている。しかし彼は、移民労働者に英語を学ぶことを求め、米国-メキシコ国境の警備でより多くの段階を設置して新顔の流入を止めるように迫っている。

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 スペイン語版の国歌(案)があるんだね。データをダウンロードして聞いてみたんだけど、やはり随分印象の違う曲だった。
 ものの本によれば西暦2050年(だったかな)にはアメリカの人口のうち、英語を母語とするものがマイノリティーになるのではないかという予測すらあるそうだ。放送大学大学院授業科目(国際社会研究Ⅰ)でも取り上げられていたが、アメリカ合衆国憲法では国語(公用語)を定める条項はないものの、州、郡、市レベルではそれを定めるケースがある。労働力としてはヒスパニックは必要だけど、英語を話さない集団に対して国のメインストリームである英語話者はいろいろ思うところはあるだろう。ある意味、使用言語による国家分断の恐れもあることになる。人種による分断、使用言語による分断、それがどのように収束していくかはわからない。


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