下を振り返ってみました。
何人か登ってきています。
稲子岳がだいぶ低くなりました。
ここが一番勾配がキツイようです。
夏と違って決まった登山道がありません。
どこでも歩けますが、左は絶壁になっています。
できるだけ右を歩くようにしました。
立っているのがやっとの場所です。
ストックがほとんど利きませんでしたので、
下りは嫌な場所だと思いました。
左側をみると蓼科山がかなり大きくみえます。
頂上付近には雲がかかっています。
奥には北アルプスが雲のようにみえました。
何度も振り返りながら登りました。
木に氷が成長しています。
「エビの尻尾」と呼んでいます。
風が吹く方向に成長します。
これを見ればどの方向から風が吹いているかわかります。
この場所は右から左に強い風が吹いていました。
自分の影が雪面に映っています。
おもしろいので撮ってみました。
こんなに足が長いとは思いませんでした。(笑)
天狗岩がだいぶ近づいてきました。
頂上はこの岩の奥にあります。
帽子をかぶっていますが、風で吹き飛ばされそうでした。
天狗岩は右側を巻いて登ります。
ここも下から強い風が吹き上げてきます。
顔に当る風が痛く感じられました。
吹雪だったら歩きたくない場所でした。
天狗岩を過ぎてもまだまだ登山道が続きます。
夏道はまったくわかりません。
前を行くツアー客も何とか無事に登っているようでした。
西天狗岳が大きくなってきました。
雪で真っ白です。
右奥に木曽の御嶽山がみえます。
空の雲が不思議な形をしていました。
蓼科山がきれいな姿をみせています。
先ほどの雲はどこかに消えてしまったようです。
何度みてもよい山です。
手前に茶臼山と縞枯山がみえます。
1月末に麦草ヒュッテに泊まって登りました。
「エビの尻尾」がたくさんありました。
頂上が見えてきました。
何人か先客が立っています。
左は大きく崩れています。
踏み外さないよう気をつけて歩きました。
西天狗岳が正面になりました。
左奥に中央アルプスがみえます。
写真では雲のようにしかみえませんが、肉眼ではよく
みえました。
右から木曽駒ヶ岳、宝剣岳、大きな窪みの左が空木岳です。
どの山も素晴らしい山です。
左手前の白い筋は富士見スキー場です。
その上に入笠山がみえます。
もうすぐ頂上に到着します。
◎付 録
カタクリの続きです。
カタクリはご覧のように背丈が低い花です。
種から発芽するまで8年くらいかかるそうです。
葉っぱが1枚の時は花をつけません。
2枚になってやっと花が咲きます。
花は太陽が当らないときれいに開いてくれません。
前回もご紹介しましたが、花の中を覗くとWの模様があります。
この模様は花によっそれぞれ違うそうです。
よく観察するには手鏡でみるとよいそうです。
なかなかきれいな模様ですね。
なかなかきれいな姿です。
「春の妖精」にふさわしい花です。
花が終わると小さな種ができます。
種にアリが好きな物質がついていてアリによって拡散される
そうです。
なかなか賢い智恵ですね。
まだまだ楽しめると思います。