山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

北八ヶ岳(その8)

2011-03-18 | 八ヶ岳
スノーモービル

小屋の外にスノーモービルがあります。
冬の時期は国道が閉鎖されます。
事前に予約すれば駐車場まで迎えにきてくれる
そうです。


標識

遠くに標識がありました。
ここは標高2127mです。
夏はヤナギランが群生して咲きます。
なかなか素晴らしい景観です。

居間兼食堂

居間兼食堂です。
左の奥が土間になっています。
そちらにも薪ストーブがあります。
この居間に入ったところにも薪ストーブがあります。


厨房

窓の奥が厨房になっています。
配膳はしてくれますが、食べ終わったらこの窓まで
運びます。
壁にクマの剥製がありました。
額には昔の小屋の写真が飾ってあります。


大部屋

一番奥の大部屋です。
ここだけで30人近く泊まれるようです。
この日は我々8名だけの貸し切りでした。
部屋には石油ストーブがあり、暖かいです。
夕食まで5時間くらいありました。
男性4人でワインを7本空けてしまいました。
あまり小屋に早く着くのも考え物です。

翌日の風景

翌朝、外に出てみました。
気温がマイナス2℃でした。
空はどんよりと曇り、雪が降っていました。
風がないのでそれほど寒さは感じませんでした。


玄関

小屋の表でアイゼンを装着します。
晴れていれば、茶臼、縞枯を登るコースをとるのですが、
この天気では登っても何も見えません。
五辻のコースを取ることにしました。


雪景色

雪はかなり激しく降っています。
この日のルートものんびりコースです。
急ぐ必要はありません。


雪道(1)

ほとんど平坦な道です。
夏は大きな石がゴロゴロとしていて歩きにくい
登山道です。
雪があると平らになって歩きやすいです。


大石峠

麦草ヒュッテから20分くらいで大石峠に
到着しました。
ここが分岐になっています。
これからオトギリ平・五辻を目指します。

シカの食害(1)

木の皮が剥けています。
シカが食べた跡のようです。
冬の間は食べ物が不足します。
シカはこのように比較的若い木の皮を食べるようです。
皮を食べられた木はやがて枯れてしまいます。


雪道(2)

ほぼ平らな雪道が続きます。
このあたりでも積雪は2mくらいあるようです。
小鳥の鳴き声も聴こえませんでした。

シカの食害(2)

よくみるとシカの食べた跡がかなりあります。
新しいのは最近食べられた跡のようです。
古い物もかなりありました。
シカも生きる為には一生懸命のようです。


計画停電

昨日は①9:20~13:00、②16:50~20:30と
2回停電を経験しました。

2回目は夜にかかり、ロウソクでの生活でした。
復帰した時の電気が有り難かったです。

今日は①6:20~10:00、②13:50~17:30の
2回が予定されています。

このような状態がいつまで続くかわかりませんが、
被災地のみなさんのことを思えば何でもありません。
スーパーにも商品が戻ってきています。
買いだめなどしないで、落ち着いて行動しましょう。

北八ヶ岳(その7)

2011-03-17 | 八ヶ岳
白駒荘

池の反対側から眺めた白駒荘です。
この時期なら真っすぐ歩いて行けそうです。
雪が今にも降りそうでした。


水汲み

池の中に穴が掘ってありました。
若者が1人で水を汲んでいました。
ここから高見石小屋に供給しているそうです。
なかなか厳しい仕事のようでした。
この水はそのまま飲めるそうです。


雪道

シラビソやコメツガの林が続きます。
トレースはしっかりしていました。
但し、踏み跡を外すと膝上まで抜け込みます。


奥庭(1)

やや広いところにでました。
ここは夏にはお花畑になるところです。
時々小雪が舞っていました。

標識

白駒の奥庭と呼ばれています。
標識も半分くらい埋っています。
積雪はかなり多いようでした。


奥庭(2)

見渡す限りの雪野原です。
この雪が溶け出すのは5月連休明けくらいに
なるようです。

奥庭(3)

積雪は2m以上あるようです。
風が時々強く吹いてきます。
大きな木が盆栽のように見えました。

シロクマの親子

シロクマの親子でしょうか?
小さな子供達が親の近くで遊んでいます。
ほのぼのとした情景でした。




たくさんの動物達が木に登っています。
この動物達も暖かくなると消えてしまうようです。
寒さを楽しんでいるようでした。


コメツガ林

コメツガの林です。
コメツガはマツの仲間です。
葉っぱが小さいので、このように呼ばれています。


雪原

明るいところにでました。
このあたりから雪が降ってきました。
雪は濡れなくて済むので、雨よりは好きです。
赤い旗はルートを示す道標です。

アズマ屋

アズマ屋が見えてきました。
天気がよければこのあたりから麦草ヒュッテが見えます。
小屋まではもうすぐです。

麦草ヒュッテ(1)

麦草ヒュッテが見えてきました。
足が自然に早くなります。
でも焦ると雪に足を取られます。
急ぐ必要はありません。

麦草ヒュッテ(2)

麦草ヒュッテです。
夏山ではほとんど素通りする小屋です。
黒百合ヒュッテを出発yしてから3時間50分でした。
お昼前に着いてしまいました。
入口でアイゼンを外し、中に入って暖かいソバを
食べました。
冷たいビールが美味しかったです。


計画停電

昨日、予定通り計画停電が実施されました。
通電後はガスボイラーのリモコンや電子レンジの
時計合わせが必要でした。
本日の停電は9:20~13:00の予定です。


訃報

ブログ交流させて頂いている紅さんのご主人が急逝されました。
1月のお誕生日にご招待を受け、お会いしたばかりでした。
謹んでお悔やみ申し上げます。

北八ヶ岳(その6)

2011-03-16 | 八ヶ岳
雪道

淡々とした雪道が続きます。
ところどころに大きな穴があります。
踏み跡を外して落ちた穴です。
膝上までありました。



高見石小屋(1)

高見石小屋に到着しました。
黒百合ヒュッテを出発してから1時間40分でした。
ここは標高2300mです。
数年前の夏に1人できて泊まったことがあります。
2階の大部屋に5人だけでした。

高見石展望台

小屋の横から展望台に登ってみます。
大きな石がありますが、変なところに足を置くと
踏み外してしまいます。

展望台からみた高見石小屋

展望台からの高見石小屋です。
屋根の上の雪は一度降ろしたのでしょうか?
少ないようでした。

白駒池(1)

白く見えるのは白駒池です。
全面凍結しているようです。
遠くに小さく金峰山が見えます。
少し雪があるようです。


浅間山

右奥に浅間山が見えます。
少し雲がかかっていました。


高見石小屋(2)

再び小屋に戻りました。
小屋の横にスノーシューがたくさん積んであります。
ここでもスノーシュートレッキングができるようです。


木の門

少し休憩してから歩き出しました。
登山道の脇に木の門がありました。
雪の下がどのようになっているかわかりませんでした。

雪の花

枝にビッシリと雪が凍り付いています。
勝手に「雪の花」と名付けました。
これも風が造った芸術品のようです。


白駒山荘(1)

白駒山荘です。
冬季は閉鎖中です。
屋根から大きな雪の塊が落ちていました。

白駒池(2)

これが白駒池です。
全面凍結しています。
向こう岸まで歩いて渡れるようです。


白駒山荘(2)

少し歩いたところから白駒山荘が見えます。
冬の北欧を思わせる風景です。


雪道(2)

しばらく池に沿って歩いてみます。
シラビソの林が続いています。
この時期はほとんど会う人もいなくて静かな歩きが
できます。


白駒池の説明

白駒池についての説明です。
ここでスケートができると書いてありますが、滑っているのを
みたことがありません。
氷の上に30cmくらい積雪があります。
これを取り除かなければ滑ることができません。
スケートができたというのはだいぶ昔の話のようです。


計画停電

本日の第1グループは12:20~16:00の予定です。
落ち着いて行動しましょう。

北八ヶ岳(その5)

2011-03-15 | 八ヶ岳
雪道

両側の木に雪がビッシリついています。
屋根のないトンネルのようです。
雪道はしっかりしていました。

急な登り

ここは急な登りです。
踏み跡を外すと膝上まで抜け込んでしまいます。
足元を確認し、しっかり歩きました。


立ち枯れ現象

木が枯れています。
立ち枯れ現象と呼んでいます。
ある1部分にだけこんな現象が起きるようです。
ハッキリした原因は不明です。

中山展望台

中山展望台に着きました。
生憎、何も見えません。
晴れていれば右に大きく蓼科山が見えます。
また正面には乗鞍岳、その左に御嶽山も見えます。


樹氷(1)

ここは普段でも風が強いところです。
樹氷がたくさんできていました。

樹氷(2)

空が青いと一際映える風景です。
この日は残念ながらシロクロの世界でした。

エビのシッポ(1)

木に氷の柱ができています。
通称「エビのシッポ」と呼んでいます。


エビのシッポ(2)

から揚げにすれば美味しそうです。
これは風が吹いてくる方向に成長します。
これをみればどちらから風が吹いているかわかります。
右から左に風が吹いていました。


オオサンショウウオ

展望台を足早に過ぎ去りました。
踏み跡が消えているのので、勘だけが頼りです。
何とか迷わずに済みました。
オオサンショウウオが挨拶していました。


コグマ

たくさんのコグマが木に登っています。
ここのシロクマは木登りも上手なようです。

シラビソの林

シラビソの林の中です。
風で木が擦れ合って時々ギシギシという音がします。
不思議と鳥の声は聴こえませんでした。


白いカタツムリ

大きなカタツムリです。
真っ白なカタツムリは初めて見ました。
何か食べ物があるのでしょうか?
少し気になりました。

コウサギ

かわいいコウサギのようです。
木の上から向こうを見ています。
登ったまではいいのですが、降りることが
できないようです。
かなり高いところにいました。


昨日は計画停電が中途半端で混乱しました。
今日は予定通り実施するようです。
スーパーでは食料品がすべてなくなっていました。
落ち着いて行動したいと思います。


節電のお願い



東電からのお願いです。
できることから協力しましょう。



北八ヶ岳(その4)

2011-03-14 | 八ヶ岳
中山峠

中山峠です。
ここは標高2410mです。
いつもはしらびそ小屋に泊まってこの標識の後ろから
ここに登っていました。
雪が多いとこの峠越えが難所になります。



急な登り

折角なので、天狗を見ることにしました。
この急な登りを越えなければなりません。
息を整えてから一気に登りました。

天狗の奥庭

展望が開けました。
この向こうが「天狗の奥庭」と呼ばれているところです。
顔にあたる風が冷たかったです。

天狗岳

目の前に天狗が姿をみせてくれました。
左が東天狗(2640m)、右が西天狗(2646m)です。
総称して「天狗岳」と呼んでいます。


東天狗

東天狗をズーミングしてみました。
左の尾根を伝って登ります。
このルートは風が強いので有名です。
数年前に登りましたが、雪が凍っていて「アイスバーン」の
状態でした。
10本爪のアイゼンとピッケルがあると安心です。


稲子岳

左下に稲子岳がみえます。
この山にも登れるようですが、地図にはルートが
書いてありません。

甲府盆地

遠くに見えるのは甲府盆地でしょうか?
右奥に白く見える山は金峰山のようです。


中山峠の全景

中山峠の全景です。
ここを左に行けば中山展望台を通って高見石に
行けます。
翌日のルートです。
充分展望を楽しんで小屋に戻りました。


夕日

夕日が沈むところです。
気温はマイナス5℃くらいでした。
草々に引き上げて小屋の中に入りました。


翌朝の天気

この日の宿泊者は15名くらいでした。
我々が8名でしたから、丁度半分を占めていました。
朝、小屋の外に出てみました。
真っ黒な雲が右から左に流れています。
天気はよくないようです。

テント

薪の奥にテントが見えます。
朝の気温はマイナス7℃でした。
夜はもっと冷えたことだと思います。


ウサギの足跡

7時過ぎに出発しました。
ウサギの足跡がありました。
手前から奥に向かって歩いています。


樹氷

雪が凍り付いていてクリスマスツリーのようです。
この奥に天狗がみえるのですが、まったく見えません。
前日みておいてよかったです。



早速シロクマが挨拶にでてきました。
木にしがみついています。
このあともたくさん出会えそうです。


今日から計画停電です。
私のところは午前9時20分~午後1時
午後6時20分~午後10時の予定です。
ブログの更新は続けますが、コメントの返事や
みなさんへのご訪問は滞るかも知れません。
ご容赦ください。

追記

計画停電は同じ市内でも住所によってグループが
分けられています。
私のところは第①グループでした。
停電時間は午前6時20分~午前10時、
午後4時50分~午後8時30分です。
1回目の午前6時20分からの予定は免除されました。
電車もかなり混乱しているようです。
外出される方は情報に充分注意してください。

北八ヶ岳(その3)

2011-03-13 | 八ヶ岳
今回の地震の大きさに驚いています。
亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

大きなシロクマ

登山道の左側に大きなシロクマが
こちらをみています。
別に危害は加えないようです。
静かに通り過ぎました。

コアラ

今度は木登りしている子供がいました。
まるでコアラのようです。
ここは冬の動物園のようです。


シロクマ

木の上にうずくまって遠くをみています。
これもシロクマでしょうか?
展望を楽しんでいるようでした。


カメレオン

木によじ登っている動物がいます。
カメレオンのようです。
寒くはないのでしょうか?


中央アルプス

中央アルプスが見える場所があります。
この日は気温が高いのか遠くが霞んでいます。
木曾駒か宝剣あたりのようです。

ハクサンシャクナゲ

シャクナゲが寒さで葉っぱを閉じています。
ここはハクサンシャクナゲが多いところです。
7月頃淡いピンクの花を咲かせます。

黒百合ヒュッテ(1)

黒百合ヒュッテが見えてきました。
この日、宿泊する小屋です。
それほど混んではいないようです。

シリセード

右奥に小高い丘が見えます。
天狗の奥庭と呼ばれているところです。
何本か筋が見えます。
シリセード(お尻で滑ること)の跡のようです。



太陽光発電のパネルがあります。
この小屋は太陽光で蓄電して夜間の灯りなどに
使っているようです。

黒百合ヒュッテ(2)

黒百合ヒュッテに着きました。
渋の湯を出発してから2時間15分でした。
ほぼ予定通りのコースタイムでした。
渋の湯が標高1880m、ここが標高2400mです。
標高差約520mを登ってきました。



この向こうが中山峠の方向です。
時計は午後2時30分を指していました。
天気がよいので、中山峠まで行ってみることに
しました。


黒百合ヒュッテの全景

途中から振り返ってみた黒百合ヒュッテです。
夏はこの小屋の周辺に高山植物が咲きます。
小屋は通年営業しています。
中山峠までは小屋から5分くらいです。








北八ヶ岳(その2)

2011-03-12 | 八ヶ岳
昨日、大きな地震がありました。
今まで体験したことがない大きさでした。
被害に会われた方にはお見舞い申し上げます。




この橋を渡って対岸に行きます。
いきなり急登が始まりました。

木の影

雪に落ちる木の影がきれいです。
気温は5℃、空気がひんやりしていました。

雪道(1)

登山道はしっかり踏まれています。
踏み跡さえ外さなければ問題ありません。
踏み跡を外すと膝上まで潜ってしまいます。
1人での脱出は難しいです。

ダケカンバ

左に見える木はダケカンバのようです。
ここは標高2000mくらいのところです。
シラカバは標高1500m以下に生えると
いわれています。

分岐(1)

唐沢鉱泉との分岐にでました。
雪のない時には唐沢鉱泉まで車で入ってくる
こともできます。
夏道でここまで約1時間です。


雪道(2)

ほとんど平らな道です。
雪がないと大きな岩がゴロゴロとして
歩きにくい道です。
雪道はほとんど平になっていて歩きやすいです。


シロクマ(1)

木の上にシロクマが現れました。
ここで出会うシロクマは性格がおとなしいので
怖くはありません。
でも油断するとドサッと頭の上に落ちてくる
ことがあります。


青空

素晴らしい青空が広がっています。
ダケカンバの若い木も気持よさそうに
背伸びしていました。

分岐(2)

2つ目の分岐です。
ここからも唐沢鉱泉に行くことができます。
左の黒百合平を目指します。


カマクラ

自然が造ったカマクラです。
中を覗いてみましたが、誰もいませんでした。

雪道(3)

快適な雪道が続きます。
こんな天気は滅多にないと思います。
雪の感触を楽しみながら歩きました。

シロクマ(2)

こんな雪の造形がありました。
何にみえますか?
私には頭を下げて「こんにちは!」と
挨拶をしているシロクマにみえました。
雪と風が造った芸術品です。
まだまだたくさんありました。




北八ヶ岳(その1)

2011-03-11 | 八ヶ岳
富士山

2月23日~25日まで北八ヶ岳を
歩いてきました。
中央線茅野駅まで各駅停車の旅です。
塩山を過ぎたあたりから富士山が姿をみせて
くれました。
山梨県側からみる富士山には雪がたくさんありました。

兜山

甲府の手前に春日居町という駅があります。
そこから兜山に登ることができます。
なかなかどっしりとした山です。
姿が兜に似ているのでその名がついたようです。

鳳凰三山と甲斐駒ヶ岳

甲府を過ぎると真っ白な山が見えてきます。
左が鳳凰三山、右が甲斐駒ヶ岳です。
どちらも南アルプスに所属している山です。

茅ヶ岳

韮崎から右に見える山です。
日本百名山の作者、深田久弥がこの山で亡くなりました。
登山道の途中に「深田久弥終焉の地」という碑が建っています。
頂上は広くてなかなか展望がよい山です。

観音岳と地蔵ヶ岳

鳳凰三山の二つが見えます。
左が観音岳(2780m)、右が地蔵ヶ岳(2767m)です。
もう一つの薬師岳は観音岳に隠れています。
肉眼では地蔵ヶ岳のオベリスクがよく見えました。

甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳です。
標高2967mの山です。
頂上付近は砂岩が風化して砂の上を歩くような
感じでした。

八ヶ岳

今度は電車の右側に八ヶ岳が見えてきました。
左から網笠、阿弥陀、権現のようです。
主峰の赤岳は右奥に頭だけみせています。
いすれも走っている電車の中からですから、
シャッターのタイミングが難しかったです。

入笠山

今度は左側に入笠山が見えてきました。
左奥に白く雪を抱いた山です。
その右は富士見パノラマスキー場です。
人工降雪機があり、5月連休まで滑れることができます。

茅野駅

茅野駅で下車しました。
駅前広場は広々としています。
ここからバスで渋の湯まで入りました。

車山高原

バスの車窓から車山高原が見えました。
この時期はスノーシューが楽しめます。

渋の湯

約1時間で渋の湯に着きました。
雪で看板が半分埋っています。
この先まで少し歩きます。



小屋の上には1mくらいの積雪がありました。
ここでアイゼンを装着します。
この日の天気はよく晴れていました。
これからいよいよ登山開始です。

中山道(13-最終回)

2009-06-27 | 八ヶ岳

下諏訪宿の本陣です。
岩波本家と分家に二分されているそうです。
ここには中山道随一の庭園が残されているそうです。
中に入ってみました。

イチリンソウ

庭先で早速イチリンソウが出迎えてくれました。
花が大きく葉っぱにたくさんの切れ込みがあります。
今回はいろんなところでたくさん咲いていました。
花の上にいるのはハナグモのようです。
暖かいので日向ぼっこをしているようでした。




かなり古い建物です。
入り口は右側にありました。
かなり古い?女性がいて中を説明してくれるといいます。
入らないといっていた人も結局入ってきました。



奥に入ると広間がありました。
畳に座って説明を受けました。
岩波家は「岩波文庫」とも関係があるようです。
ガラス戸越しにみる庭園は確かに立派でした。



少し角度を変えて見ました。
石灯籠の後は築山になっています。
モミジもたくさん植えられていて秋の紅葉は
見事だそうです。



庭園の全体像はこんな感じです。
ここに座って眺めるとまた格別な味があります。
皇女和宮が宿泊した上段の間は分家に残っているそうです。




庭の奥には立派な蔵もあります。
入り口が2つもついていました。
中にはどんなものが保管されているのでしょう。
残念ながらみることはできませんでした。



ここが甲州道と中山道の合流点です。
奥に行けば皇女和宮が宿泊したという上段の間が
見られるようです。
我々は真っ直ぐ進みました。




ここが塩羊羹で有名なところだそうです。
前日、電話で何人か注文していました。
店に入って味見しましたが、塩で甘さを抑えた羊羹でした。
お茶があればもっと美味しいと思いました。



下諏訪宿の通りです。
中山道で唯一温泉が湧き、諏訪大社があったのでかなり栄えた
宿場だったようです。
今も数件の旅館が残っていました。




宿場を抜けると大きな広場がありました。
前回はここで音楽会をやっていました。
ここから駅まではきれいに整備されています。
残り駅まで10分くらいのようです。



下諏訪駅です。
この日は和田峠を越えて約5時間歩きました。
駅前にもおんばしら祭りの案内板があります。
来年春に開催されるそうです。
7年に一度の大祭です。
ぜひ一度はみたいものです。

中山道でも難所といわれている和田峠を無事に越えることが
できました。
梅雨や夏の時期はお休みして、次回は秋口に上松から先を
歩く予定です。

今日はこれから南八ヶ岳の編笠山・権現岳を登りに行きます。
小屋に1泊して帰りは明日の夜になります。
梅雨の最中ですが、何とか降らないで欲しいものです。

北八ヶ岳(最終回)

2009-04-15 | 八ヶ岳

途中で振り返ってみました。
空の雲がきれいでした。
白い雲をみると夏雲のようにみえます。
登山道の雪は硬く凍り付いていました。




ここは岩がゴロゴロしているところです。
岩にペンキマークがつけられています。
ガスが出た時などには強い味方になります。
このマークを見落とさなければ道に迷うことはありません。




快調に下っています。
雪が解ければたくさんの高山植物が咲く場所です。
まだまだ雪の下で静かに眠っているようでした。



空を見上げると飛行機雲がクロスしています。
上空が冷えているようなので、なかなか消えないようです。
都会では見られない光景でした。




このあたりまで降りると周りの木には雪がありません。
かなり気温も上がってきました。
木々の芽吹きも始まっているようでした。




シャクナゲも春を待っているようです。
花芽がだいぶ膨らんでいます。
このあたりにはアズマシャクナゲが多いようです。
淡いピンクの花が6月頃咲き出します。





橋の上の雪の解けています。
多い時にはこの上に1mくらいの雪が積もっています。
周りにも雪が少なくなってきました。




日影にはまだ雪が残っていて硬く凍っています。
気温は5℃くらいでした。
ここはまだ2000mくらいのところです。
春がくるのも遅いようです。



この橋を渡れば渋の湯です。
やっとスタート地点に戻りました。
高見石小屋を出てから1時間30分でした。
小屋の前の黄色い箱は登山届を入れる箱です。
ここでアイゼンを外してバス停に向かいました。

今回の北八ヶ岳は晴天に恵まれ、素晴らしい山行でした。
メンバーの足も揃っていました。
天狗岳の頂上からの展望も忘れられません。
事故もなく無事に歩けたことに感謝です。

北八ヶ岳(2-8)

2009-04-14 | 八ヶ岳

高見石の上からも中央アルプスがみえました。
右から木曽駒ヶ岳、宝剣岳・・・一番左が空木岳です。
まだまだたくさんの雪があります。
夏になれば千畳敷カールでたくさんの高山植物に会えます。
ロープウエイで簡単に登れるので観光客も多いようです。



全体ではこんな感じです。
手前の屋根が高見石小屋です。
遠くに雲のように見えるのが中央アルプスです。
ズーミングしないとかなり小さいですね。




左奥に白い筋がみえます。
富士見スキー場です。
ここのスキー場は5月連休の頃まで滑れるそうです。
その上の山が入笠山です。
頂上からは360°の展望が楽しめます。




高見石の展望台はこんなところです。
大きな石がゴロゴロしています。
雪があって平らになっていますが、雪が消えると
大きな穴だらけのところです。



空に筋雲のような雲が流れていました。
飛行機雲が拡散した跡のようです。
青空に映えてきれいでした。



高見石小屋にはデッキがあってテーブルとイスがあります。
時間がたっぷりあったので1時間くらい休憩しました。
2年前の8月8日(八ヶ岳の日)に泊まりましたが、大きな部屋に
5名でした。
中学2年生の女の子とお父さんの親子が微笑ましかったです。
麦草峠から入って南八ヶ岳を縦走するといっていました。



高見石小屋を出発してしばらく歩くと分岐があります。
ここから賽の河原を通って渋の湯に降ります。
夏道で通ったことがありますが、この時期は初めてです。
どんな様子でしょうか?



登山道にはたくさんの雪がありました。
樹林帯の中なので雪解けにも時間がかかるようです。
しばらくは雪の感触を楽しみました。



樹林帯を抜けると視界が明るくなりました。
遠くに富士見スキー場とその奥に中央アルプスがみえます。
この谷筋に沿って降りるようです。



ここが「賽(さい)の河原」と呼ばれる場所のようです。
登山道はきれいに整備されています。
雪もほどほどに残っていました。
歩きやすい道です。




先頭は快調に降りています。
この時期にここを歩く人は少ないようです。
この日も誰にも会いませんでした。
右奥に御嶽山が姿をみせてくれました。
もう少し下るようです。

ここ数日季節はずれの暖かさが続いています。
東京では9日間も雨が降っていないそうです。
今日は久し振りに雨が降るようです。
埃があまりにもひどかったので昨日洗車しました。
翌日は大抵雨になります。(笑)


北八ヶ岳(2-7)

2009-04-13 | 八ヶ岳

今年は桜の開花宣言から満開になるまで10日以上かかりました。
その桜も咲いたらあっという間に散ってしまい、今はもう葉桜です。
花粉は相変わらず飛んでいるようで、街の中ではマスクをしている人が
多く見かけられます。

北八ヶ岳にはたくさんの雪がありました。
まだまだ白銀の世界でした。



中山展望を過ぎると樹林帯に入ります。
雪がたくさんあり、トンネルのようになっています。
しばらくは続きそうです。




シラビソの枝に残っている雪がシロクマが遊んでいるように
見えました。
みんなそれぞれ違う姿をしています。
こんな雪の造形をみるのもこの時期の楽しみです。





木と木の間から浅間山が姿をみせています。
この後、すぐに雲に隠れてしまいました。
頂上付近に僅かに噴煙がみえます。



歩いていると時々このような姿に足が止まります。
新雪が積もっていてシロクマの毛皮もフワフワしていました。
親子で戯れているようにみえました。




樹林帯の中の登山道です。
夏道では石がゴロゴロしていて歩きにくいところです。
雪があるとほとんど平らになっています。
踏み跡さえ外さなければ歩きやすい道です。




だいぶ降りてきました。
下には雪がありますが、木の枝の雪は解けています。
春が少しずつ近づいているようです。



登山道に大きな木が倒れていました。
雪がカメレオンのように見えました。
何か獲物を狙っているようです。
そう見えたのは私だけだったようでした。



高見石小屋に到着です。
中山展望台から丁度40分でした。
地図のコースタイムより少し早かったようです。
ここで昼食にしました。
缶ビールが乾いた喉に美味しかったです。


小屋の裏手に展望台があります。
岩がゴロゴロしているところですが、登ってみました。
眼下に白駒池がみえます。
まだ凍り付いているようでした。



右手をみると茶臼山と縞枯山がみえます。
一番左に蓼科山も見えるハズですが、頂上付近には雲が
あるようで、よくみえません。
もう少し展望を楽しみます。
















北八ヶ岳(2-6)

2009-04-12 | 八ヶ岳

途中でもう一度振り返って東天狗を眺めました。
左に硫黄岳の爆裂火口跡がきれいにみえます。
東天狗から硫黄に抜けるコースもなかなかよいコースです。
夏にはコマクサの群生もみられます。



歩いている右手奥には浅間山がクッキリとみえています。
1時は噴煙が大きく上がっていたようですが、この日は少し
おとなしくしていたようです。
活火山ですから、いつまた噴火してもおかしくない山です。





ここは少しきつい登りです。
硫黄、東天狗、西天狗がすべて姿をみせています。
こんな天気は滅多にないと思います。
展望を楽しみながらゆっくり登りました。





やがて「中山展望台」と呼ばれている場所に出ました。
1月末にもこのルートを歩きましたが、その時は風が強くて
長い間たっていられませんでした。
この日は風も穏やかでした。
右から乗鞍岳、木曽の御嶽山です。



更に左に目をやると中央アルプスがみえています。
右から木曽駒ヶ岳、宝剣岳・・・・大きくくぼんでいる左が
空木岳です。
ここの縦走もなかなか手ごたえがありました。



御嶽山をズーミングしてみました。
まだまだたくさん雪があるようです。
登山道に大きな石像が立っていて頂上まで導いてくれます。
なかなかアプローチが長い山です。



ここからは蓼科山が目の前にみえます。
どっしりとした山容です。
頂上付近にも小屋があり、夏はそこに泊まって星をみる人も多いようです。
大きな石がゴロゴロしていて両手両足をフルに使って登る山です。




ここからも天狗岳がよくみえます。
中山峠からは天狗岩に隠れて頂上がみえませんでした。
ここからは天狗岩の奥に頂上がきれいにみえました。
東天狗と西天狗では雪のつき方が違うようです。



中山展望台の周囲にはこのような樹氷がありました。
1月末よりは雪のつき方が少なくなっているようです。
青空との対比が素晴らしかったです。



樹氷もみる角度で違う顔をみせてくれます。
自然に溶けるまでにはもう少し時間がかかるようです。
同じルートを歩いてもその時々でまた違う楽しみがありました。




中山展望台にはこのような標識が立っています。
高見石とかろうじて読めます。
ここで10分ほど展望を楽しみ、次に進みました。
高見石までは40分ほどの歩きになります。



北八ヶ岳(2-5)

2009-04-11 | 八ヶ岳

だいぶ降りてか天狗岳を振り返ってみました。
東天狗の頂上はみえませんが、天狗岩が大きくそびえています。
山は降りてから充実感があります。
横に流れる雲がおもしろい形をしていました。




少し右に目をやると遠くに乗鞍岳がみえました。
雪で真っ白です。
5月連休の頃にはミズバショウが咲くと思います。
もう少しの我慢ですね。



登る時にも通過した場所です。
ここからの天狗岳もなかなかよい眺めです。
何度も振り返りながら降りました。




雪道はよく踏まれていてしっかりしていました。
ガスっていない限り迷うことはないようです。
夏道とは違って随分歩きやすかったです。





中山峠につきました。
しばらく休憩してから出発です。
出かける前に峠の下を覗いて見ました。
数名の登山者が登ってきています。
シラビソ小屋からきたようです。
1月末にここを登りましたが、その時よりは雪が少ないようでした。



前日と同じ場所から天狗岳を眺めてみました。
きれいにみえます。
前日と違うのは空の雲だけです。
登ってきただけに感慨深いものがありました。




東天狗をアップしてみました。
天狗岩から右に降りて岩のあたりから左にトラバースしました。
左下にツメで引っ掻いたような跡がみえます。
シリセードをした跡です。
遠くからルートがみえるのもよいものです。





中山峠から高見石に向かいます。
1月末にも通りました。
その時より雪は少なくなっていました。
登山道は凍りついていました。



歩いている途中で右側がよくみえる場所があります。
白く雪を被った山が金峰山です。
その左が甲武信岳(こぶしだけ)です。
荒川と千曲川の源流になっています。



シラビソの枯れ木が目立つようになってきました。
このあたりにはたくさんあります。
奥に大きなダケカンバがありました。
細かい枝を一杯伸ばして存在感充分でした。





枯木の下を見るとしっかり二世が芽を出しています。
この山は自然交代するようです。
木の向こうには天狗岳が透けてみえました。




しばらくはなだらかな登山道が続きます。
1月末にここを通った時にはびっしりと樹氷がありました。
2ヶ月も過ぎるとすっかり様子が変わっています。
確実に春が近づいているようでした。
ダケカンバの茶色い木がよく目立ちました。

北八ヶ岳(2-4)

2009-04-10 | 八ヶ岳

天狗岳の頂上に到着です。
中山峠から55分でした。
地図のコースタイムは1時間20分になっています。
随分早く登ったものです。
標高2646mと書いてありますが、これは西天狗の標高です。
ここは西天狗より6mくらい低いようです。
三角点も西天狗においてあります。



頂上からの展望です。
左から硫黄岳(2760m)、赤岳(2899m)、阿弥陀岳(2805m)です。
赤岳は八ヶ岳で一番高い山で、主峰と呼ばれています。
夏はコマクサが群生しています。



赤岳を中心にズーミングして見ました。
左に硫黄岳に登る稜線がみえます。
ここから約2時間くらいで登れるようです。
赤岳までだと5時間くらいかかります。
風が冷たく気温はマイナス20℃くらいでした。
5分くらい展望を楽しみ、下りにかかりました。



道が凍り付いているので上りより下りのほうが危険です。
足元をしっかり確認しながら降ります。
雪も凍れば石と同じ硬さです。
慎重に下りました。




蓼科山がきれいに見えています。
富士山によく似た山です。
頂上付近に雪があります。
やはり頂上付近は風が強く吹いているようでした。



天狗岩を過ぎてしばらく降りると分岐があります。
ここから黒百合平に降りることができます。
このルートのほうが比較的ゆるやかです。
下りはここを選択しました。


太陽を背にして稜線を登っている登山者がみえます。
雪面がキラキラ光ってきれいでした。
これから登る人もいるようです。




このあたりには雪が2m以上あるようです。
しっかり固まっているようだったので、途中からバイパスを
とりました。
トラバースすれば危険地帯は避けられます。



降りてきた方向を振り返ってみました。
道はありません。
雪が固まった斜面を降りています。
登山道でないので夏は歩けない場所です。




どこでも好きなように歩けますが、木の近くは抜けこみます。
このまま右下に降りれば登山道と合流するハズです。
晴れていないとできない冒険です。
遠くに薄く浅間山が姿を見せていました。



頂上から30分くらいで登山道と合流しました。
下りは早いです。
雪があるとやはり歩きやすいようです。



ピッケルでバランスをとりながら靴で雪の斜面を滑り降りることを
グリセードといいます。
かなり高度な技術が必要です。
お尻で滑るのをシリセードと呼んでいます。
これも足で上手くスピードをコントロールしないと止まりません。
私も滑り降りましたが、なかなかおもしろかったです。