今日は数か月ぶりの万葉集講座でした。
大伴家持の青春期はたくさんの恋の贈答歌が作られています。
坂上郎女の娘、大嬢はのちに正妻となるが今までに出てきた歌のやり取りでは、今一つ心が本物か疑ってしまってたけれど、今日は二人の深い愛情が伝わる歌をたくさん詠みました。
「わすれ草 わが下ひもに着けたれど 醜の醜草 言にしありけり」
忘れたいと思っても忘れられない恋心を歌っています。
昨年の奈良旅で天香具山の近くに、家持の父、大伴旅人の万葉歌碑を見つけました。
万葉集には、同じ言い回しがよく出てきますが、当時の風習や流行がわかって面白いです。
この頃、唐から伝わった小説「遊仙窟」の一説もよく真似られています。
1200年以上も前の人々の心に思いをはせると、ここ数日の雲がかかったような気分もなんとなく晴れてきました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます