高速バスで京都まで日帰り旅行をしました。
朝から快晴で、バスから見る紅葉した山々は日に照らされて、気持ちのいい美しい風景でした。年中で一番カラフルな山々でした。
京都駅は近代化が進んでいて、随分久しぶりに来た気がしました。
まず、JRで2駅目の伏見稲荷に行きました。平日とはいえ、紅葉の今年一番綺麗な時期なので観光客はいっぱいでした。
千本鳥居をくぐって四つ辻まで登り、持って行ったおにぎりの昼食をとりました。14年前に来たときは、途中の池のほとりに黒猫を抱いて座っている老人がいたり、お稲荷さんそっくりの白い犬がボールをくわえて横切ったり、ミステリアスに遭遇した場所でした。
今回は、いつまでもお水を飲み続ける面白い猫ちゃんに出会いました。
次は、急いで東福寺へ。ここは想像痛りのすごい人出。団体旅行客が長蛇の列を作っている後をもどかしく思いながら歩き、紅葉の写真を撮り、仏殿(本堂)の天上画の龍にこんにちわだけを言って出ました。
そして静かな泉涌寺道へ入り、やっと落ち着いた気がしました。泉涌寺の有名な「楊貴妃観音」に美人祈願をし、お守りを買っちゃいました(*^。^*)
すぐ傍の今熊野観音寺の辺りで雰囲気も出てきて、歴史の中にひたりました。
今回のコースは、14年前に訪れたときと同じです。あの時も京都へ一人で出かけて、東福寺でおじいさんと出会いました。その人は、私に声をかけてくれて「おいで」と言って境内を案内してくれました。癌の手術を終えて退院したばかりだということで、お寺の関係者にどうしてたのかと声をかけられる度に「もうアカン、この人の案内が最後や。」なんて言ってました。
詳しく説明をしてくれるので、団体客が勝手について来て圧倒されていた私に「この人が一番前や」と言って特別扱いをしてもらい、不思議に思い、疑いさえしていました。
途中で帰る団体客がお礼にお金を包んで渡した時、おじいさんが「おおきに」と言って受け取ったときは、怖くなってしまいました。私はいくら払えばいいんだろう....(-_-;)
でも、結局帰り際に1000円を渡そうとしたら「そんなことせんでもええんやで。疑っとったやろ。」と言われ、私はなんてことを.....とショックでした。
ずっと不審に思い怯えながら連れて歩いてもらってた間、おじいさんは、幸せになる鬼瓦・幸せになる落ち葉・美人になる水...などと案内をしてくれていました。そのことを後で振り返って帰りの新幹線では申し訳なくて涙が出てきたのを覚えています。
今は、もう生きていらっしゃらないかもしれませんが.....あの時を思い出しながら、歩きました。
今回も道をたずねると途中まで一緒におしゃべりしながら歩いていただいたり、道を丁寧に教えてくれたあと、「気いつけてな。」と言ってもらったり、京都の人の温かさに触れることができました。
私も今度から誰かに道を聞かれたら、「お気をつけて。」って言おうっと(*^_^*)
5時間半の京都滞在でしたが、道中のバスからの風景も最高で、とってもリフレッシュできた一日でした。