Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

ダークナイトライジング(ネタバレ注意)

2012-08-02 17:11:41 | 映画
今回は映画「ダークナイトライジング」について。




これ、やはり予告編を観てこの映画のシリーズも終わりになるんだなぁと思って観にいくことにしました。前作のダークナイトは
ヒーズレジャーの遺作になったのと、リアルな世界のバットマンということが話題となってすごくブームになりましたが、僕個人的には前のシリーズのコミックチックな感じが好きだったので、ここまでリアルにするならバットマンの衣装もリアルになったら良いのにと思っていて、どうもなぁと感じていたのです。

でも、今回の映画を観て前作よりはるかに面白いと感じました(笑)。

ここで内容を・・・
ジョーカーがゴッサム・シティーを襲撃するものの、ダークナイトが死闘を繰り広げ彼を撃破してから8年後。再びゴッサム・シティの破壊をもくろむベイン(トム・ハーディ)が現われ……。


もうこのくらいのことだけで、観に行ってください(笑)。余計な情報はいりません(笑)。ラスト近くの事実がわかってくるあたりの衝撃が薄れてしまいます(笑)。
キャットウーマン(今作では、この名前でよばれませんが)のアンハサウエイが個人的には良かったです。コソドロをするのも、金持ちからだけで、でもコソドロしないと生きていけない理由があって。そのあたりとてもうまい設定だと思います。このゴーグルを頭にのっけると、ネコの耳みたいになるのが、なんともかわいい(笑)。




熱血警官を演じるジョセフ・ゴードン=レヴィット(長い)も今回かなり重要な役割です。彼はインセプションでもクリストファーノーラン監督と組んでますね。彼はヒースレジャーと顔つきが似てるから(笑)、監督も気に入っているのかな?演技も500日のサマーや50/50なんかでもうまいのは証明されてますから。




あと僕の好きなマリオン・コティヤールが出ています。フランスの女優さんですが、インセプションでもディカプリオの奥さんを演じていたので、こちらも監督が気に入っているのでしょうか。この女優さん、きっとどの監督さんも使いたいと思っていると思います。だって美しいし、演技もうまいし、英語もフランス語も大丈夫だし(笑)。今回もよい役どころです。

ぜひ、劇場の大きなスクリーンで観てください。そのほうがぜったいおもしろいです。あと。バットマンビギンズを見返しておくことも強くオススメします(笑)。忘れているとおもしろさが減ってしまう場面がありますから(笑)。


ここからはネタバレですから、絶対にご覧になってない方は読まないでください。





















今回の話、これで最後だと思ったら!新しいシリーズに続くっていう終わり方なんです。そもそも今回の敵役のベインはみてくれはすごいし、かなり強いし「なんだこいつ?」って思うんですけど、この敵役がビギンズでリーアムニーソンが演じていた、ラーアルグールと関係があるっていうところからこの物語がどんどん加速していくんですよ。だから、ビギンズを見直しておく方がいいんですよね(笑)。影の同盟の首謀者のラーズをバットマンが倒して、彼の野望が崩れたからその復讐と、野望(ゴッサムを破壊する)を成し遂げようとする話なんです。で、バットマンはベインの策略によってつかまってしまうのですが、そのときにベインがラーズの子供だと思うんです。まぁ、それはごく自然な流れなんですけど(笑)。

でも、ここでマリオンコティヤール扮するミランダという人物がすごく重要になってきます。そもそもこのミランダはウエイン企業がやっているエコビジネスのクリーンエネルギーに興味があって、そこに投資をしたいと申し出ていたんです。でもこれ核エネルギーなんですよね(笑)。きっと、福島の原発事故の前に話しができあがったのでしょうね。今だったら核を使って安定したクリーンエネルギーを作るっていうのは時代にそぐわないと思うのです。

で、このミランダとブルースは良い仲になっていくんですよ。当然ですよね、マリオンコティヤールですし(笑)。このキャスティングがすごくうまくいったと思います。なぜって、彼女が悪い人だった全然思わないから(笑)。今までの彼女の役ってたいがい「良い人」ですからね(笑)。イメージがそうさせるんでしょうけど、そこをうまく利用したんだなぁって思いました。で、このミランダこそがラーズの子供で、牢屋から自力で脱出した本人だったんです。でバットマンに父親が殺されて、その復讐と父親の野望達成のために、自分のことを牢屋で面倒をみてくれたベイン(彼はミランダのことが好きになってしまったので、父親のところから破門されてしまった)と共に計画をしたというわけでした。最後はこの核兵器をつかってゴッサムを吹っ飛ばすという計画でしたが、それはやはりバットマン(笑)。きっちり仕事してくれます。

そして、今回のみどころはまだあって(笑)。バットマンが死んだことになるんですけど、実は生きていて(ってこれみんなそう思うでしょ)、しかもあの熱血警官の本名が「ロビン」とくれば(笑)。なんで本名をなのっていないのかは明らかじゃないけど(孤児院にいたことと関係してるのか)、最後に、ロビンが警官をやめてバットケイブに案内されるシーンとキャットウーマンであるアンハサウエイとブルースがイタリアでお酒飲んでるシーンがあるから、3人で今度は事件を解決するんだねぇ的なエンディング(笑)。

今回はビギンズで出てきたあの科学者(だったけ?変な薬をかがせて幻覚をみせる悪者)もちょっとした役で登場するし、前作を観ていたほうが楽しめる演出もたくさんあります。

僕はIMAXで観たんですが、音がすごいです(笑)。そうじゃなくても絶対劇場の大きなスクリーンで観るほうが良いです。